微閃緑岩(幌加内)

採集日:2008/06/15
採集地:幌加内町


神居古潭帯には、微閃緑岩や微斑レイ岩の貫入があちこちに見られます。たぶん、貫入して冷えるまでの時間が短かったのだと思いますが、結晶があまり成長できず、このようなゴマ粒をまぶしたような岩石となっています。神居古潭帯の微閃緑岩や微斑レイ岩は、そのほとんどが、蛇紋岩にしか貫入していないようです。なぜでしょうね。
閃緑岩は、色指数が20〜40なので、ざっくり、見た目に花崗岩よりも黒っぽい。角閃石を多く含むので、青黒や緑黒っぽい色をしていることもあります。白い部分は、多くが斜長石で石英が少し、黒い部分の多くが角閃石です。ただ、ここまで小粒の結晶だとわかりづらいです。

僕が採集した当時、これと似たような岩石が幌加内の町の方にもあり、採石されていました。(現在はどうかわからない)
士別の幌加内オフィオライト中に見られる斑レイ岩もこれと似た感じ。微斑レイ岩と言えないのかなぁ〜と思ったりしている。

参考文献:空知の自然を歩く