マンガン鉱石 (平取)

採集日:2008/06/08
採集地:平取町

マンガン鉱石です。
沙流川の川原を歩いていたら、表面が脂ぎったような真っ黒い光沢を放つ石が転がっていて、こりゃ〜マンガンではないかと割ってみた所、中がこんなんなってました。さて、マンガンが高濃度で含まれる石は、外に置いておくと表面が真っ黒に酸化してしまいます。二酸化マンガンが出来るわけです。沢でマンガンの石を探す時は、表面が炭のように真っ黒になった石を探しましょう。

ところで、この石はいったい何なのか? ということですが、母岩は茶色のチャート。チャートに無数の細かな亀裂が入って破砕されたような状態になっており、隙間にピンク色の鉱物(菱マンガン鉱)が充填しています。

日高には、あまりマンガンが出ないと言われています。沙流川上流には、かつて、マンガンの鉱山がありました。昔に閉山してしまっていて、2,3年前に行ってみようかとチャレンジしたのですが行き着けず、熊に出会いそうになって引き返しました。小規模なマンガン鉱床は2箇所程あると聞いており、この石は、その辺りから大雨の時にでも流れてきたものだろうと思っています。

この日は、平取のすずらん群生地の「すずらん鑑賞会」へ行き、洗濯の香りに包まれながらびらとり牛(めっちゃ美味い!)を賞味し、帰り、ついでに沙流川の川原でも見てみようかと立ち寄った際、たまたま転がっていたもの。どっか行ったついでに、ちょろっと見てみるのも良いと思います。沙流川でもマンガンが拾えるんだぁ。すごいなぁ〜、と思ったのでした。