単斜輝岩 clinopyroxenite (士別市)

採集日:2008/07/25
採集地:士別市

輝岩です。士別の幌加内オフィオライトが見られる川原で採集しました。
見た感じ、普通輝石だけで出来ているように見えます。1cm以上ある結晶が多数集まった塊で、あまり目にすることがないので、採集しました。

★輝岩について
輝岩は、超苦鉄質岩(*1)のうち、輝石を多く含む岩石のことを総称して言います。超苦鉄質岩は、構成鉱物のほとんどが、かんらん石と輝石と角閃石なので、これら三つの鉱物の割合でざっくり分けられています。また、角閃石を含まない場合は、かんらん岩の分類図の中の、かんらん石が40%未満の領域にプロットされる岩石です。→かんらん岩の分類
角閃石の含有有無に関わらず、かんらん石が40%未満であることが第一条件で、あとは、角閃石と輝石の割合を見て、輝石の方が多かったら(50%以上あったら)輝岩とするようです。

純粋な輝岩は、かんらん石も角閃石も全体の10%未満の岩石で、上の写真は、見た目で判断するに全部輝石で出来ているので、純粋な輝岩だと思っています。

(*1)超苦鉄質岩
有色鉱物が石全体の90%以上ある深成岩のことを言う。有色鉱物は、かんらん石、輝石、角閃石、黒雲母、で、他にも多々あるのやもしれんが、概ねこの4つがどのくらい含まれているかを見ればザックリわかるんではと思う。蛇紋岩はかんらん岩が熱水変質したものですが、超苦鉄質岩に入れていることが多い。