松倉鉱山(まつくらこうざん) 〜 沢の奥にある鉄山 〜

探訪日:失念


松倉鉱山はかつて、日本のバリウムの約6割を産出していた鉱山でした。山の稜線にあって、いくつかの露頭が存在し、その最大のものは第一露頭で鉱山のシンボルとなっており、「松倉岩」と呼ばれています。この岩は市街地からでも見ることができるくらいな巨岩で、稜線上に二本突き出ています。鉱山へは林道が通じており、昔は鉱山跡地まで車で行くことが出来ました。しばらく訪れていないので、現在も同じように通れるかどうかはわかりません。
ここの探訪は子供の頃に1度、そして、2003年頃に1度訪れていますが、鉱山跡地には特に重晶石が落ちているわけでもなく、何の変哲もない広場のような所ですが、是非とも松倉岩へ行ってみてください。松倉岩への道はなくて、やぶ漕ぎせねば到達できませんが、眺めが良いのと簡単な岩登りができます。
松倉岩は、重晶石を含む珪質集塊岩で出来ています。露頭中心部は重晶石の割合が高いようですが、重晶石の結晶が見えるわけではありませんが、記念に採集するのも良いでしょう。