虚飾にまみれた苦い一面とともに。
アル中、自殺未遂、5度の結婚、とスキャンダルも完璧だ。ジュディはそのたびに
不死鳥のように蘇ってきた。たくさんの映画に残されたその芸は、すべて人類の宝だ。
映画に出なくなってからは、ステージに情熱を注いだ。
ライヴ録音がいくつか出ているが、61年のカーネギーホールは、
グラミーのアルバム・オブ・ジ・イヤー、ベスト女性ヴォーカルを獲った名盤。
コンサートの最後で彼女は、「ずっとここにいて、一晩中歌っていたい！」とさけぶ。
そしてふるえる声で「虹の彼方に」を歌いだすのだ。
その芸人根性、涙なくしては聴けません。
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