グンドゥラ・ヤノヴィッツ Gundula Janowitz ('37生)
魔笛でレコードデビューしたのは26才ごろ、いくぶん悲しげな声だが、清楚で初々しく、
パミーナにぴったりだった。それから数年してベームの「フィガロ」では、もう伯爵婦人だった。
ヤノヴィッツの青春は短かった。
あまり生身の人間を感じさせない金属的な美声は、若々しさの中にも風格があり、
モーツァルトとR・シュトラウスのシュヴァルツコップのレパートリーを正当に受け継ぎ、
次の世代のキリ・テ・カナワに渡した。もっともドイツのソプラノらしい歌手のひとり。
もっと評価されてもいいと思うが・・・
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