KSR110 油圧クラッチの取り付け

KSR110は遠心式の自動クラッチになっています
私はシフトチェンジがスムースに出来ませんでした
と言うより、KSRを買う前からマニュアルクラッチにしようと思っていたんですけどね(^^ゞ
そこで武川のハイドロクラッチキット(プライマリギヤ付き)を購入しました
色々調べてるウチに、何とか自分でもできそうな気が・・・
そんなわけでDIY取り付けに挑戦です

(注)エンジンの一部を分解しますので、それなりの技術・知識・道具を必要とします
作業はくれぐれも自己責任で行ってください
自信がなかったらバイク屋さんに頼みましょう

左から、
KSR110のサービスマニュアル、
ムック本「KSR FILE」
武川のクラッチキットの説明書
です

これらの他、ネットからも情報を得て
作業の目処を付けました
作業開始です

まずは邪魔になる部品を外していきます
右ステップ、ブレーキペダル、キックペダルを
外したところです
右クランクケースカバーには遠心クラッチの
調整ネジがあります
ここのナットを先に緩めておきます
(正式名称:クラッチアジャスティングスクリュ
ロックナット)
ドレンボルトを緩めてエンジンオイルを抜き
右クランクケースカバーを外します
ここは+ビスで止まっているので、ナメない
よう注意が必要です
ちゃんとサイズが合ったドライバーを使えば
苦労せずに緩められますよ

ドレンボルトからオイルを抜いても、カバーを
外すと更にオイルが出てきます
地面に垂らさないよう気を付けて

ガスケットも忘れずにはがしておきます
遠心クラッチ部のアップです
不要になる部品を外していきます
外した部品です
上段左より
・レリーズボールアセンブリ
・レリーズカム
・ボールベアリング
・ボールベアリングホルダ
下段は
・レリーズレバー
今回使う特殊工具(?)です

左はユニバーサルホルダーツール
1850円で購入しました

右は車のホイールナットを緩めるのに使う
シガーライターから電源を取るタイプの
電動インパクトレンチ
既にタイヤ交換用に購入済みでしたが、
たしか3500円くらいだったと思います
今回の作業は電動インパクト無しでは
無理だったんじゃないかと思うほど大活躍!
一応ユニバーサルホルダーも当ててますが
ほとんど意味無しでした

プライマリクラッチ(電動インパクトで緩めてる部品)
のナットは19mmのディープソケットが必要です
上の方にあるアップの写真を見ると分かりますが
真ん中の軸が出っ張ってるんですね
でもインパクトに付属のソケットで対応できました
プライマリ側が緩んだら、セカンダリ側も緩めます
こちらも電動インパクトでギュイーン!
ユニバーサルホルダ、いらなかったかな・・・
クラッチ部が外れました
左から
セカンダリクラッチ、
プライマリクラッチハウジング、
プライマリクラッチハブ
です
真打ち登場!(笑)
武川ハイドロクラッチコンバージョンキットです
こんな箱に入っていました
シフトアーム、シフトシャフトを取り外します
外したシフトシャフトに付いているのは純正の
リターンスプリング
コレを手前の武川キットに付いてきたモノに
交換します
純正よりも武川の方が太くなっています
なおリターンスプリングはシフトシャフトではなく
エンジン側に取り付けます
向きを間違えないよう注意しましょう
シフトシャフト、シフトアームを元通りに組みます
シフトアームの裏側の突起をリターンスプリングの
2本の腕の間に引っかけます
ノーマルのプライマリクラッチハウジングです
説明書にはコレに付いている「クラッチギヤ」を
を外し、武川キットのプライマリギヤに取り付ける
と言う作業が出ているのですが、そこには
「任意」と書かれています???

このクラッチギヤという物が、どんな役目なのか
イマイチ理解が出来ませんでした
武川キットのプライマリギヤです
確かにクラッチギヤを取り付けるための溝が
掘られています
任意の作業ならばやらない方が手間が省ける!
と思い、とりあえずクラッチギヤ無しで組んでみます
新しい部品を組むときにはエンジンオイルを塗って
から取り付けました
問題の部分のアップ
セカンダリクラッチのギヤと噛み合うのですが
このままプライマリギヤだけでも大丈夫なように
見えます・・・
結局クラッチギヤ無しで組み立てました
セカンダリクラッチとプライマリギヤのナットは
電動インパクトで締めてしまいました

でも本当は締め付けトルクが強すぎるので、
ちゃんとトルクレンチを使うことをお勧めします
作業はケースカバーに移ります

先に緩めておいたロックナットを外します
裏側(内側)こんな風になっています

真ん中に写っている部品はレリーズプレートと
レリーズシャフト
コレがロックナットで止まっていました
コレは武川キットのパーツ
クラッチレリーズシリンダーです
レリーズプレートとレリーズシャフトの代わりに
組み付けます

写真はありませんが、ケースカバーに接する側に
付属のOリングを付けるのをお忘れなく
表側からシーリングワッシャ、バンジョー、
バンジョーナットを組み付けます
このときはまだ仮締め程度です
また内側に戻ります

レリーズシリンダーにバネとピストンを組みます
ピストンにはOリングを付けておきます
シリコングリスかブレーキフルードを塗るのを
忘れずに
セカンダリクラッチにボールベアリングホルダと
ボールベアリングを元通りに組み付けてから
武川キットのリフターロッドを付けます

付けますと言うより「乗せます」と言った感じで
油断してると落ちます

次にシフトロッドにシムリングを取り付けます
セカンダリクラッチの下にある軸に通ってる
薄いワッシャーみたいなヤツです
最後に、サービスマニュアルとクラッチキットの
説明書をもう一度しっかり見直し、忘れてたり
間違ってる部品が無いか確認します

フタをした後では遅いので・・・

大丈夫だと確認できたらケースカバーガスケットを
クランクケースに付けます
コレも武川キットに付いてきます
ケースカバーを取り付けました
このときもサイズが合ったドライバーを使い、
ネジの頭を舐めないように気を付けます

なおケースカバーのネジは締め付けトルクの他、
締める順序も決まっています
詳しくはサービスマニュアルを参照してください
キックペダル、ブレーキペダル、ステップも
元通りに組み付けます

ブレーキペダルのリターンスプリングや、
ブレーキスイッチを引っ張るバネも忘れずに
取り付けます
お次の作業ははハンドルに移ります
純正の左ミラーホルダーを外します
武川キットのクラッチマスターシリンダーを付けます
その後バンジョーとバンジョーボルトを組み付けます
その次に、バンジョーにホースを取り付けます
ホースの通し方は特に説明が有りませんでしたが
私の場合、メーターの脇を通り・・・
ステムパイプの前を通して右側に持ってきます
次にフレームに沿ってシュラウドの中を通り・・・
キャブの後方辺りで下に下ろし、マフラーの内側を
くぐらせてからエンジンの横に出しました

ホースがマフラーに当たらないよう、タイラップで
エンジンに縛っておきました
エンジン側のバンジョーにホースを付けたら、
バンジョーナットを本締めします
マスターシリンダーにフルード(コレもキット付属)を
入れて、エア抜き開始です

でもなかなかエアが上がってきません・・・
そこで作戦変更
エンジンを掛けた状態でエア抜きする事にしました
こうすると振動でエアが上がって来るんです

実はコレもネットで調べたネタだったりします

エンジンを掛ける前にオイルを入れるのを忘れずに
買い置きしてあったカストロールのシンテックという
オイルを入れました
コレはシントロンの平行輸入版で100%化学合成
しかも1リッター\980とお買い得
マスターシリンダーのタンク内に、ある程度の
エアが出切ったら、今度はバンジョーボルトの
ニップルからエア抜きします

写真のように空き缶を針金で釣ってホースを
入れておくと楽ちんです
エアが抜けてレバーのタッチがしっかりしたら
マスターのフタを閉じます
その後、実際にクラッチレバーを握ってギヤを
入れてみましょう

フタをする前にギヤ入れ試験をしてはいけません
エア抜きが不完全でクラッチがちゃんと切れないと
バイクが前に飛び出し、マスターからフルードが
こぼれますので・・・
(経験者は語る)
クラッチがちゃんと切れてギヤチェンジが出切ること
が確認できたら作業終了です!
あ!もちろんフルードが規定量入ってるか確認!

う〜ん・・・
クラッチ側だけステンメッシュホースかぁ(^_^;)
オマケ

クラッチキットには武川のステッカーも付いてました
スイングアーム右側に貼ってみました

軽くインプレッションなど
やはり手動でクラッチが操作できるのは良いですね!
半クラも当てやすいし、シフトチェンジが滑らかに出来ます
ただし人によっては遠心クラッチの気軽さも魅力だと思うので
絶対付けなきゃ!と言うパーツではありませんね

気になるところは・・・
エンジン右側に飛び出しているバンジョーナットが足に当たり、
リヤブレーキを掛けるときに邪魔です
また右に転倒するとバンジョー部を破損しやすいそうで、
そうなるとレリーズシリンダーまで壊れて交換だとか(!)
つまりまたケースカバーを外さないといけないんですね(-_-;)
何か保護するパーツなどがあると良いんですが

クラッチキット取り付け後、すでに数百キロ走っていますが
今のところトラブルはありません
素人作業でも何とかなったと言うことか・・・
ちなみにバイク屋さんに取り付けを頼むと
工賃は1万〜1万5千円だそうです