≪3−1 血統≫

「競馬のことをよく血統のスポーツって呼んだりするんだけど…つまりある馬の情報が不足しているときは、その馬の親とかのタイプから類推するわけだ」
「でも、こんなにたくさん馬がいて、更にその親の馬まで憶えるなんて…」
「いや、≪1−2 競走馬のライフサイクル≫で述べたように、種牡馬、つまり父親になれる馬はごくごく限られているんだ。すべてを憶えるのは無理としても、代表的なものくらいは憶えることができる。ここに主な例を最近の活躍産駒を添えて示そう」

 サンデーサイレンス
 「サンデーを付ければ走る」と言われているほどの超スーパーウルトラ種牡馬。牝馬と短距離が弱点と言われていたが(ダートも?)、牝馬が走らないというのは最早ウソ。
 エアシャカール(菊花賞) アグネスフライト(日本ダービー) マンハッタンカフェ(菊花賞)
 ブライアンズタイム
 こちらも芝の中長距離が主戦場。産駒は大レースで底力を発揮する。好調期間が長い反面、スランプも長い馬が多い。 シルクプリマドンナ(オークス) エリモブライアン(ステイヤーズS)
 ダンシングブレーヴ
 適性距離はさまざまで、融通は利く方。芝もダートも強い。ただ気性的な問題で極端な脚質になりがち。 テイエムオーシャン(秋華賞) ジョウテンブレーヴ(マイラーズC)
 オペラハウス
 芝・ダートの中長距離。息の長い差し脚が武器。 テイエムオペラオー(天皇賞・春)
 トニービン
 活躍馬は芝の中長距離。ジリ脚でここ一番の底力を欠く。 ジャングルポケット(ジャパンC)
 フジキセキ
 産駒はさまざまな適性を見せるが、全体に早熟傾向。 ダイタクリーヴァ(スプリングS)
 アフリート
 芝・ダートの短中距離。差し馬が多い。 プリエミネンス(スパーキングレディーC)
 ジェイドロバリー
 大体は中距離以下。強い馬はダート馬が多い。 ヤマカツスズラン(阪神3歳牝馬S)
 デインヒル
 マッチョ。距離の融通は利くが、速い脚に欠ける傾向。 エアエミネム(神戸新聞杯)
 コマンダーインチーフ
 早熟な短距離馬か、晩成の長距離馬。主に芝。 スエヒロコマンダー(鳴尾記念)

「一方で、母馬は産駒の数だけいるわけだから、大抵はわけのわからない馬のことが多い。その場合はその母馬の父馬を参考にしたりするわけだ」
「なるほど」
「つまり血統で決闘するわけだな」
「なに言ってるのジャイアン。バ○じゃないの」
「なんだと!」
(ジャイアンのメガトンパンチがのび太の頭蓋を砕く!)
「ぐふっ…」
(みずからの脳漿の海に沈むのび太。やがてピクリとも動かなくなる)
「さすがジャイアン! ジャイアンは強いなあ」