自動車塗装の自分史とSL蒸気機関車写真展〜田辺幸男のhp
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・カナダ国鉄(CNR)♯6060の活躍

047.  CNRaD6060の紅葉のストラどフォードへの旅・1


〈0001:〉
6060のストラトフォードへの旅・

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〈紀行文〉
 1978年の夏にナイヤガラの滝を観光に出かけた際に、VIA RAIL CANADAの運営しているナイヤガラフォールズ駅を訪ねた。この時期は毎日曜日にトロント〜ナイヤガラフォールズ間をCNR(Canadian National Railway:カナダ国鉄) ♯6060が牽引する蒸気列車が運転されていた。その日はナイヤガラフォールズに到着した列車を利用して90分、約20マイルの小さな蒸気列車の旅が催されていたのだった。この車中で車掌さんから手渡されたのがピンク色のパンフレットであった。
それには、9月23日にaD6060による紅葉の“STRAtFORD STEAM”への誘いが書かれていたのだった。
あのナイヤガラフォールズで経験した小トリップでは満足できずにいた私はカナダ遠征をもくろんでいた。
 そして九月がやって来ると、遠路オハイオ州からデトロイト経由でカナダへの遠征を試みることになった。このイギリス風の名前のストラトフォードはエリー湖岸から内陸に入った所にあり、トロントと自動車の都デトロイトとの中間に当り、小さな田舎町ではあるが、何しろイギリスの誇る文豪シェィクスヒアの演劇を公演する劇場があり、多くの人々を引きっけて止まない魅力ある町である。
エリ-湖とオンタリオ湖の北岸に広がっている平地は、南オンタリオ農業地帯と呼ばれ、昔に遡るとアメリカ独立戦争の時、母国ィギリス側について独立反対を唱えた人々(王党派)がアメリカから移住して開拓した所で、湖岸に沿った碁盤目のような地割りが、道路地図でも伺われ、酪農を中心として牧場で肉牛の肥育、牧草地の間に小麦やトウモロコシの畑が点在、うねるような低い丘陵が続いている。この日の列車はトロントを朝八時出発、
メィプルの紅葉の中を一日掛りの旅行を楽しむのである。
地理に疎いことから、トロント近郊は避けて、ストラトフォードの近辺を中心に撮影地点を探して時間を浪費してしまった。
到着した列車から切り離されたaD6060は、直ちに広々とした構内での給水、そして続く間余りの小トリップに狩り出された。この小トリップは“OTORUN-BY”が一回予定されていたが、自動車でaD6060を追いかける鉄道ファンの予想の裏をかいて、或る田舎町の側線や穀物サィロのある構内で行なわれ,黒く立ち昇る煙を遠くから見て、残念がったのは私だけではなかったよぅだ。
澄んだ透明な秋空の下を走る列車を追って,既に 2 回目の刈り取りを終ったアルファルファの牧草地の丘に入らせてもらって,ロングの写真を楽しむぅちに,短くなった秋の一日は終ったのである。もちろんシェィクスビァ劇場の方は美しい川沿いの建物を蔑視しただけであったことは云うまでもない。
aD6060の詳細については次の48.,49.をご覧下さい。

撮影:1978年
発表:「レイル」誌・aD18、1984年10月発行。

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・「カナダ国鉄・急行旅客用蒸機:♯6060」シリーズのリンク
120.「ナイヤガラフォールズの小さな蒸気列車の旅」(カナダ オンタリオ州
048. ストラトフオード駅で憩う♯6060・カナダ/オンタリオ州
049. カナデアン ナショナル カラーを装った♯6060・オンタリオ州