赤毛のアンの世界

   「赤毛のアン」を初めて読んだのは、小学生の時でした。子供が読みやすいように書き直された少年少女文庫版みたいな本でした。ちっとも面白いと思いませんでした。中学生になって、村岡花子さん訳の新潮文庫版を読みました。アンが大好きになりました。それ以来、この年まで何度読みかえしたかわかりません。就職の面接で臆面もなく「愛読書は赤毛のアンです。」と答えていたのを今でも覚えています。
  「赤毛のアン」が書かれたのが、今から100年も昔だなんて、とても信じられません。人間というのは変わらないものですね。アンのどこが好きか。想像力を働かせて考えれば、人の立場が(たとえそれが思い込みでも)理解できて、人に対して寛大になれること・・・私の生き方の基本的なところを教えてもらった気がします。

小説「赤毛のアン」

赤毛のアンAnne of the Island

  「赤毛のアン」シリーズは、私の知るかぎり10冊あります。少女だったアンが、ギルバートと結婚して子供が生まれて・・・たくさんの様々な人生を背負った人たちと出会いながら、いつも最善を尽くすアンの生き方は、読んでいて楽しいです。
  「赤毛のアン」の原題は”Anne of Green Gables”です。続編も「どこどこのアン」というタイトルで、アンの活躍する土地の名がついて、アンがだんだん外の世界にでてゆく様子がわかります。日本語訳の方は「アンの青春」「アンの愛情」と、アンの年齢的なところと気持ちの変化を追っていて、それを抽象的な2字熟語にまとめていて、こっちはこっちなりに感じがいいです。

  以下、10冊のタイトルです。日本語版はすべて新潮文庫から出版されています。

1.赤毛のアン Anne of Green Gables (1908年)
2.アンの青春 Anne of Avonlea (1909年)
3.アンの愛情 Anne of The Island (1915年)
4.アンの友達 Chronicles of Avonlea (1912年)
5.アンの幸福 Anne of Windy Poplars (1936年)
6.アンの夢の家 Anne's House of Dreams (1917年)
7.炉辺荘のアン Anne of Ingleside (1939年)
8.アンをめぐる人々 Further Chronicles of Avonlea (1920年)
9.虹の谷のアン Rainbow Valley (1919年)
10.アンの娘リラ Rilla of Ingleside (1921年)

映 画

映画「赤毛のアン」から


"ANNE OF GREEN GABLES"
「赤毛のアン」
199分

ANNE OF AVONLEA


"ANNE OF AVONLEA"
「アンの青春」
224分

  カナダのテレビ局で製作されたものが、ウォルトディズニー社からビデオになって発売されています。2作ともミーガン・フォロー主演で、アンのイメージそのままです。
 「赤毛のアン」はかなり原作に忠実ですが、「アンの青春」の方は小説の「アンの青春」と「アンの愛情」の内容をカバーしつつ、登場人物やエピソードが新しく作られています。しかし、アンの基本的なよさは生かされているし、最後まで見ると、とても幸せな気分になれるので、私はとても気にいっています。
  去年1999年にカナダでは、第3作"ANNE OF GREEN GABLES / THE CONTINUING STORY"が放送されたらしいです。"ギルバートの仕事先がニューヨークに・・・"みたいな、また新しいエピソードパターンらしいのですが、主役級の俳優さんたちも同じ人達らしいので、早く日本でも公開してほしいな、と思います。