BLAZE OF GLORY

Blaze of Glory

The U.S.S.Enterprise is assigned to the planet K'Trall-a planet just coming out from under th heel of barbarous suppression. When the planet's newly emerging freedom is threatened by a rouge ship attacking Federation shipping, Captain Jean-Luc Picard and his crew put heir lives onthe line to protect K'Trall form the raids.
But the planet itself holds a desdly secret, one that could lead to a ressurgence of the despotic cruelty they have suffered for centuries. With time running out, Captain Picard must see his way past a maze of deadly deception, with billions of lives hanging in the balance.

 エンタープライズは弾圧のもとにある惑星ケトロールでの任務についた。連邦の商船を襲う海賊船に、勝ち取ったばかりの平和をおびやかされている惑星を命がけで守ることになる。惑星自体にも秘密があり、残酷な独裁時代に逆戻りする動きが・・・
 時がたつにつれ、謎がとけ、惑星上の人々の運命を左右する決断をピカード艦長はすることになる。

作者:SIMON HAWKE
発行年:1995年


 エンタープライズは、任務の内容を知らされないままケトレイ星系に向かいます。
 アカデミーで習ったはずの知識があやふやになっていたライカー中佐がデイタをつかまえてケトレイ星系についてレクチャーしてもらっています。
 ケトレイ星系は、連邦とロミュラン帝国の中立地帯に近く、アトレイ、ラードア、ドラール、ストレイン、ナトラーンという5つの有人惑星があります。母星はナトラーンで、そこに政府がおかれています。ケトロール人は、ヴァルカン・ロミュランと同じ先祖をもちながらも独自の発展をとげていて、どちらかというと攻撃的な人々です。40年ほど前に連邦と初めての接触があって、破綻しかけていた経済援助とひきかえに第6の惑星をアルテミス6号星と名づけ、連邦が殖民星として譲りうけました。その後、アルテミス6号星のまわりを回る37宇宙基地が設置されます。ケトレイ系は何100年もの間独裁政治のもとにありましたが、10年前、帝国の軍隊長だったヒドゥルーン将軍によって革命がおこされ、平和になって、最近、息子のジャドラーンに権力が移りました。彼は自分の利益を優先しがちで、ロミュランとつながりがあるのでは、という黒いウワサもありました。
 
 さて、今回の依頼は、37宇宙基地のキャプテン・イヴァン・ヴァレンチノヴィッチ・グルチノフ、彼はピカード艦長ののアカデミーの先輩で、古い友人、からのものでした。
 基地の女性保安部員、アンジュラ・ドーン中尉から説明があります。最近になって星系内に海賊が出没して連邦の商船が襲われている。キャプテン・ブレイズと呼ばれる、ケトロール人と人間のハーフが指揮をとっているのですが、やたらすばしっこい。問題はその宇宙船で、昔、連邦が売り払った中古の小型?(constitution-class:カーク船長の船と同じ?)船で、信じられないことにロミュランのクローキング・ディバイス偽装装置をもっているようなのです。ブレイズの本拠地は惑星ドラールで、そこの政府責任者ティグレイン、そしてジャドラーンも援助しているのでは、という疑いが。
説明おわり。ここからやっと話が進展します。

 エンタープライズのビューアごしにジャドラーンと話をした後、ピカード艦長たちはティグレインに会いにゆき、上陸班を送って惑星ドラールの調査をする許可を得ます。
 エンタープライズに戻ると、連邦の商船から救難信号が入り、かけつけてみると問題のグローリーに遭遇。ビューアごしに現れたキャプテン・ブレイズは目に黒パッチまでして、いれずみいれて、黒のチョッキに黒ブーツに長い黒髪で、いかにも海賊という外見です。ヴァルカンと同種なので、まゆ毛もつりあがっていたりする。エンタープライズもグローリーもお互いを軽視していたために手痛い打撃を受けて、修理しなくちゃ、状態になってしまいます。
 その間に、ドーン中尉がデイタと状況分析しようとすると、デイタってば、ホログラムデッキで海賊ごっこなんてしているんですよ。キャプテン・ブレイズから強〜い印象を受けたらしいです。ここらへん、おもしろいです。

 その後、艦長は惑星ドラールに2組の上陸班を送りこみます。まず正式な1チーム。ウォーフとトロイと保安部員。もう1つ、内密な1チーム、ライカー・ジョーディ・ドーン。
 ライカー達は、仕事を探しているというふれこみで偽の肩書きをつくって無法地帯に侵入します。彼らはカターナという名の女性サイポーグに気にいられてうまいことブレイズに雇われることに成功。カターナはブレイズの艦の副長。人工脳に人間の細胞を植え付けた「ほとんどボーグ」状態の種族の最後の生き残りでした。

 グローリーの内部事情に通じるにつれて、ブレイズがティグレン、とジャドラーンに見かえりを払うかわりに彼らを通してロミュランのクローキング・ディバイスを手に入れていたこと、介入をうるさがったロミュランが3隻のウォーバード艦を使ってエンタープライズを破壊しようとしていることなどがわかってきます。

 エンタープライズに信号を送って逃亡を図ろうとするライカー達ですが、結局つかまってしまいます。
 ドーン中尉は、昔アルテミス6号星でサイボーグ達に部下を殺され自分だけ助かってしまった暗い過去があるのですが、その復讐に走ってカターナと相打ち。実は、カターナは星系でドラッグを売りさばく、ロミュランのスパイでした。
 ライカーは、何だかわからないうちにブレイズと親しくなってしまいます。それにしても、ここらへんでライカーが「ああかもしれない。こうかもしれない」と思慮深く慎重に考えて行動する様子がエンエンと書かれています。ちょっと違和感。副長ってあまり考えずに直感のもとドーンと行動するというイメージがあったのですが。
 ジョーディは、エンタープライズの救助に向かうという交換条件でグローリーの修理をすることになります。とっても優秀なエンジニアなんですよね、彼は。

 一方、艦長は、革命時ヒドゥルーン将軍の右腕として戦い、今は優遇されつつも囚われの身になっていたザグラル大佐を救い出し、そこでロミュランの兵士に攻撃されたことから、ロミュランがかかわっていたことを知ります。
 次に、ロミュランと通じて独裁政治を復活させようとたくらむジャドラーンの手から、父親ヒドゥルーンに権力を戻すため、エンタープライズは母星ナトラーンへ向かいます。惑星上の住居からむりやり転送で連れ出して乗船させたヒドゥルーン将軍は、息子の反逆をなかなか信じませんでしたが、ザグラル大佐の説得、ロミュラン兵が住居を攻撃に来たこと、そして父がいることを知らずにビューア越しに敵対行為をとる息子の姿を見て、もう一度自分が統治者に戻ることを決心します。

 その時、3隻のロミュランのウォーバード艦が現れて、エンターブライズ絶対絶命。
と、そこにグローリア登場。ロミュランを撃退。最後のツメとして、権力の移動に艦長が立ち会うと、他文化への干渉になってしまうので、国民の1人としてブレイズが武力的うしろだてになることに。

 ケトレイ星系には平和が戻って、罰金を払って過去をきれいにしたブレイズは、海賊行為を今度はロミュラン星系ですることにして、立ち去ってゆきます。

 最後の方はけっこう和やかで楽しい雰囲気です。
この本、後半の3分の1の展開がスピィーディで、スリリングで楽しかったです。
それにしても、表紙は艦長とデイタ。でも、活躍するのは艦長とライカー中佐ですよ。これってサギ?

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