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A4光沢薄手(写真)用紙  

A4光沢紙薄手(写真)用紙

二つ折りインデックスの作成に適したA4光沢薄手用紙を紹介します。
二つ折りインデックスには、印刷品質と共に折り曲げやすさが選択のポイントになります。
紙厚の違う複数の製品を試した結果から、紙厚0.2㎜未満の物を選択しています。
現在入手できる紙厚0.2mm未満の製品は少ないですが、印刷品質の観点からプリンターの用紙設定で「EPSON写真用紙」を明記している製品に絞って取り上げています。

※パッケージに写真用紙の表示があっても”紙ベース”の表記がある物は光沢紙です。 ※プリンタは”EPSON PM-G800”を使用しているため用紙設定や印刷モードはエプソンプリンタの設定で説明しています。 ※光沢性や白色度の説明は目視による比較です。 ※パッケージ写真は初掲載時の物です。 ※量販店でも店頭に商品が無い事もありますが、大抵の場合、通販で入手できます。

(2008年4月掲載)
(2009年1月第一回更新)
(2011年6月第二回更新)


プラス しっとり光沢紙
写真:プラス しっとり光沢紙のパッケージ

[写真] 新しくなった「しっとり光沢紙」。

紙厚0.165㎜の半光沢紙で旧製品より少し厚みが増している。
このため、二つ折りインデックス用としてより使い易くなった。(推奨)
白色度や色調は従来と変わりがない。

「EPSON写真用紙」設定では、色の濃い部分で相変わらず印刷シワが出るが、紙厚が増した分少なめで改善されている。
旧製品と同じで裏面には酢のような臭いがある。

「EPSON写真用紙」設定の高精細モードの画像印刷品位は旧製品より良くなったが、文字の滲みは少し出やすくなっている。
きれいモードの画像も旧製品より印刷品位が良く、この場合の文字の滲みは殆ど無い。


本製品の発売は一年以上前(2009年秋頃?)。(2011年5月現在)

写真:プラス しっとり光沢紙の旧製品パッケージ
[写真] 「しっとり光沢紙」の旧製品。

紙厚0.157mmの半光沢紙。
白色度はサンワサプライとほぼ同じです。
光沢性が抑えられているので、落ち着いた色調の印刷になります。

裏面は酢のような臭いがありますが、印刷後に洗濯ハンガーに吊して1日ほど乾燥すれば、ほぼ臭いが消えます。

用紙の特殊フィルター層によりインクの滲みが抑えられて、薄手でありながら写真用紙設定でも印刷品位の良い仕上がりが得られます。

裏側のインクの染みこみは、サンワサプライと同程度です。 (2008年12月現在)


(参考)[高精細モードの文字の滲み]
インクセーバー等のインク節約ソフトを使ってセーブ率5%程度に設定すると、文字の滲みがある程度抑えられる。
画像の印刷品位もそれ程落ちないため、トータルとしては”きれいモード”で印刷するより良い結果が得られる。
尚、文字の滲みを無くしたい場合は”きれいモード”で印刷するのが良い。


サンワサプライ 綺麗な写真用紙・薄手
写真:サンワサプライ 綺麗な写真用紙・薄手のパッケージ
紙厚0.185mmの光沢紙。

光沢性、白色度はエレコムとほぼ同じです。
裏面は酢のようなきつい臭いはありません。

「EPSON写真用紙」設定は使えますが、”高精細モード”は、文字の滲みが多く出るので避けた方が無難です。

「EPSON光沢紙」設定でも濃度の濃い印刷は少しシワが残る事が有ります。

裏側のインクの染みこみはエレコムより少ない。
印刷すると用紙がカールする傾向があります。

薄手用紙の中でも紙厚が厚い方なので強度があり、この点では二つ折りインデックスに向いています。


※サンワサプライは印画紙ベースの製品は写真印画紙、紙ベースの光沢紙を写真用紙と表示。
(2008年5月現在)


エレコム エコノミー光沢紙(薄手)
写真:エレコム エコノミー光沢紙(薄手)のパッケージ
紙厚0.155mmの光沢紙。

旧製品より印刷面の白色度が上がり、裏面の酢のようなきつい臭いが無くなりました。
濃度が濃い印刷ではシワが出やすい傾向があり、仕上がりを悪くしています。

「EPSON写真用紙」設定を謳っていますが、シワが多く出るため実質的に「EPSON光沢紙」設定です。

裏側のインクの染みこみが多く、かなり目立ちます。
(2008年3月現在)

※写真は100枚入りですが、50枚入りもあります。



光沢紙印刷テスト(写真用紙設定)

PLUS「しっとり光沢紙」は0.157mmの薄手用紙ながら、インク吸収の特殊フィルター層を採用していて写真用紙設定で印刷ができます。
写真用紙設定で、どの程度実用になるか印刷モードを変えて確認してみました。
他メーカー品と合わせて写真用紙設定での印刷比較テストを行った結果を掲載。
画像での評価は難しいので主に漢字の滲み具合で判定。

(2009年1月 掲載)

●印刷テストをした製品
・PLUS「しっとり光沢紙」
・サンワサプライ「綺麗な写真用紙・薄手」
・エレコム「エコノミー光沢紙(薄手)」
●評価基準
○漢字の滲み(文字の大きさは7pt)
    (曜、尾、麗、亀、章):字体明瞭且つ細い○、字体の滲み△、字体の潰れ×
※滲みが出ると文字も太くなる。
※漢字は2.5倍のルーペで判定。

○印刷のシワ
     シワが無い○、軽度のシワが出る△、シワが多く出る×

○その他(色調)
画像のグラデーションや粒状感などを見る。
プリンタの印刷特性の影響が大きい為、印刷モード選択の参考とする。
良好○、可△、劣る× (※高精細モードを良好○とした相対評価)

●印刷テストのインデックス画像

印刷テストのインデックス画像

●評価した印刷モード
・高精細(スーパーフォト)
・きれい(フォト)
・エプソンフィルム調

●印刷テスト結果

●モード設定:高精細(スーパーフォト)
●用紙設定:写真用紙
評価項目/メーカー エレコム サンワ プラス
漢字の滲み - ×
印刷のシワ -
その他(色調) -
※エレコム:推奨印刷設定から外れるので除外。

●モード設定:きれい(フォト)
●用紙設定:写真用紙
評価項目/メーカー エレコム サンワ プラス
漢字の滲み
印刷のシワ
その他(色調)
※印刷設定の違いで画像品位が高精細より下がる。
※漢字の滲み:プラスとエレコムは同じ○評価だが、プラスの方が僅かに良い。(プラス>エレコム)

●モード設定:エプソンフィルム調
●用紙設定:写真用紙
評価項目/メーカー< エレコム サンワ プラス
漢字の滲み
印刷のシワ
その他(色調)
※印刷設定の違いで画像品位が高精細より下がる。


 
[考察]
◆写真用紙/高精細モード
何とか実用になるのは、PLUS「しっとり光沢紙」。
画像のグラデーションは良いが漢字の滲みが気になる。
   
◆写真用紙/きれいモード
・漢字の滲み:サンワで目立つがプラスとエレコムは問題なし。
・印刷のシワ:エレコムで目立つがプラスとサンワは問題なし。
 ※プリンタの印刷パターンが変わるためか、画像の印刷品位は高精細より下がる。
 ※文字印刷品質の順位はプラス>エレコム>サンワ。
 
◆写真用紙/エプソンフィルム調モード
印刷品質は”きれい”モードとほぼ同じ傾向で大きな差はない。
画像は”きれい”より少し良い感じがするが差は少ない。
少し明るい仕上がりになる。
※印刷テストの文字(漢字)の大きさ7ptは、印画紙ベースの写真用紙でも高精細モードでは滲みが出るため、条件的に厳しいと思われる。
特に”亀”、”章”など囲みがある文字は滲みでボケる。
印刷スペースに余裕がある場合は、8pt以上にした方が良い。

[最終結果]

「推奨用紙」
 PLUS「しっとり光沢紙」

◎PLUS「しっとり光沢紙」
写真用紙設定で字の滲みが少なく印刷品質が良い。
確実に良い結果が出るのは”きれい”モードと”エプソンフィルム調”モード。
画像や文字の大きさによってはグラデーションの良い”高精細”モードも可能に思える。
”高精細”モードの画像は、印画紙ベースの写真用紙に比べると細部に粒状性の粗さがあり画像品位で大きく差を付けられている。(ルーペで観察)


○エレコム「エコノミー光沢紙(薄手)」
漢字の滲みはPLUS「しっとり光沢紙」と同等でかなり健闘しているが、写真用紙設定ではどの印刷モードでも印刷のシワが出るのが欠点。
濃度の濃い部分と薄い部分で凸凹になり、印刷の見た目を悪くしている。
シワを気にしなければ、”きれい”モードと”エプソンフィルム調”モードが使える。


○サンワサプライ「綺麗な写真用紙・薄手」
紙厚がある分印刷のシワに強く二つ折りインデックスに向いているが、写真用紙設定ではどの印刷モードでも字の滲みが出るのが欠点。(字も太くなる)
”高精細”モードの画像は粒状性の粗さが少なく、この点ではPLUSより良い。
光沢紙設定ではプリンタの印刷特性から写真用紙設定より画像品位が下がるので、あえて使うなら”エプソンフィルム調”モードが良い。


[ by star-route13 ](2020/03 HTML-refine)

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