FEI HAO(フェイハオ)のセガ非公認のメガドライブクローン機(MD互換機)。
”HD RETRO GAME”は箱に印刷された商品名。
セガのメガドライブ(初代)とそっくりな外観でHDMI出力と無線式コントロールパッドが特徴。中国の業者がamazon.co.jpに委託販売している物の様で国内の家電量販店等では取り扱いが無い。
セガのメガドライブも”FRAMEMEISTER”でHDMI出力は出来るが、ブラウン管テレビ全盛時の設計でデジタルTVとは相性が悪い上に製造年が古いため、パーツ性能や経年劣化などの影響でゲーム画面にフリッカーが発生するなど良好とは云い難いプレイ環境になる。
標準でHDMI出力するクローン機の利点等について確認する事にした。
(2018/05 NO.89掲載)
■セット内容
[写真]
HD RETRO GAMEの本体
[付属品]
(注釈)
”segaretro.org”情報によると写真の外箱はリビジョン1、中の本体はリビジョン2の内蔵ゲーム無しタイプ。
(現象例)
・半透明処理と思われる合成色が市松模様の様に表示される。
(アウトラン/パルスマン/ソニック2等)
※RPG系では建物等の陰が市松模様になる。
※「ラングリッサーⅡ」の出撃準備画面
(通常のビデオ回路出力ゲーム機の場合)
カーソルが有効な部分は明るく、無効な部分は暗めに表示される。
(HDMI出力の場合)
画面全体が明るく表示されカーソルの有効無効に関係しない。
メガドライブ互換機として最も気になるのがメガドライブ専用ソフトの動作状況。
約二年前に発売された”MD COMPACT”は同系統のTCT-6801チップを搭載したクローン機で 新しいTCT-6803チップの違いが分かりやすいと判断。
”MD COMPACT”の互換性を確認した時のソフトを使い比較した。
(※映像出力はHDMI端子)
1)正常に起動、動作したタイトル
タイトル | BACK UP | 備考 |
ソニック・ザ・ヘッジホッグ2 | - | 正常な2Pプレイを確認 |
ソニック&ナックルズ | - | ロック・オン正常動作 |
ベア・ナックル 怒りの鉄拳 | - | - |
アウトラン | - | - |
ガントレット | - | - |
スーパーファンタジーゾーン | - | - |
サンダーフォースⅢ | - | - |
クライング | - | - |
ゴールデンアックスⅡ | - | 3ボタンコントロールパッド使用 |
グラナダ | - | - |
ガンスターヒーロー | - | - |
モンスターワールドⅣ | MEMORY | - |
パノラマコットン | - | - |
幽遊白書魔強統一戦 | - | - |
ふしぎの海のナディア | パスワード | - |
TRAMPOLINE TERROR | - | ジェネシス用ソフト |
鮫!鮫!鮫! | - | - |
ファンタシースターⅡ 還らざる時の終わりに |
MEMORY | - |
ランパート | - | 正常な2Pプレイを確認 |
ピットファイター | - | - |
ファンタシースターⅢ 時の継承者 | MEMORY | - |
シャイニング・フォース -神々の遺産- | MEMORY | - |
シャイニング・フォースⅡ -古の封印- | MEMORY | - |
ラングリッサー | MEMORY | - |
魔導物語Ⅰ | MEMORY | - |
ファンタシースター ~千年紀の終わりに~ |
MEMORY | - |
宇宙戦艦ゴモラ | - | 正常な2Pプレイを確認 |
パルスマン | - | - |
2)起動や動作に問題が出るタイトル
(記号) ○・・・正常、△・・・問題あり、×・・・動作しない又は動作異常
タイトル | 起動 | 動作 | BACK UP | 備考 |
ファンタシースター復刻版 | △ | × ロード・セーブ不能 |
MEMORY | リセットで起動 継続的なプレイ不能 |
ラングリッサーⅡ | ○ | △ | MEMORY | 移動と魔法効果の範囲 が表示されない。 プレイに支障あり |
バーチャレーシング | × | - | - | 起動しない |
ひょっこりひょうたん島 大統領をめざせ! |
○ | × ゲームスタート不能 |
- | デモ画面を繰り返す |
(注1)
”ファンタシースター”は、「ギアコンバーター」+「マスターシステム版」の組合せでは正常動作する。 ロード・セーブも正常。 (※リセットで起動する。)
2019/1/5 HDMI出力、互換性の記述を修正。
2019/1/13 動作検証ソフトに「パルスマン」を追加。
2019/10/17 「ラングリッサーⅡ」を起動や動作に問題が出るタイトルにリスト変更。
2020/8/10 「HDMI端子」の映像出力の記述をその後に判明した内容を元に修正。
2020/10/24 「ビデオ端子」項目を「ラングリッサーⅡ」の映像出力を元に誤りを修正。
「評価」項目の「欠点」欄を修正。
2022/12/9 本体のリビジョン情報を追加。