帆船「海星」乗船記
(染谷幸一郎)
船名 船型 建造年 船籍港 全長 全幅 総トン数 帆枚数 主機関 定員 喫水 マスト高 |
:海星(かいせい) :ブリガンティン :1990年8月(ポーランド) :神奈川県横浜市横浜港 :46.0m :7.6m :180t :15枚 :200PS×1基 :45名(うち訓練生32名) :3.8m :32m |
1日目(1998/09/14)
三崎港にて帆を張る準備のためマストに登り作業中。初めて登ったマストは怖くてたまらない。手前の白いのが帆、右側に岸壁が見える。
同じくマスト上で帆を張る準備作業中。帆を束ねて結んであるロープを解いているところ。
この後、私が最初に舵を握り機走にて三崎港を出航。他の訓練生はロープを引いて帆を張っていった。
帆を張り機関を止めて帆走中。風が弱いので速力は人が歩く程度。(左舷にて前方を望む)
多くのロープが張られている様子がよくわかる。帆は全てロープでコントロールされる(前部にて後方を望む)
帆走中はしばし自由時間。(先端にて前方を望む)
背後に見える陸地が三浦半島。(左舷にて後方を望む)
この後、タッキング(方向転換)するためロープを引いて帆の角度を替え、これを2回繰り返しくたくたになった。おかげで手に豆ができそれが破れて辛い思いをした。
マスト上で帆を畳む作業中。東京湾は交通量が多く、間近をタンカーが横切る。
本来、前部の帆は5枚あるが、このときは2枚のみ張っていた。
マスト上から後方を見下ろす。訓練生がシュラウド(縄梯子)を登っている。
マスト上で畳んだ帆を縛っているところ。
ギャレーヘルパーとしてメスルーム(食堂)で夕食の準備中。
日暮れとともに館山湾に停泊。(後部にて後方を望む)
当直までの間の自由時間。(メスルーム(食堂)にて)左のテーブルに当直者用の握り飯が用意されている。といっても訓練生が握ったもの。
メスルームの屋根にて。背後上方にマストと月が見える。
メスルームでコーヒーを入れる。飲み物は飲み放題。
当直の作業は、交代で気象観測、レーダーで船の位置の測定、船底の浸水状況などをチェックする。
2日目(1998/09/15)
交代で舵を取る。船長からの舵角や進路オーダーは全て英語だ。
他の船舶の進路が気になる。
オーダーを受けたコースを維持すべくコンパス(羅針盤)をにらむ。
海上自衛隊の護衛艦が左舷を追い越して行く。
マストを登りつつある私。
更にトギャラン(最上部)に向かって登る私。
トギャラン(最上部)で帆を縛る作業中。この日は台風が接近しつつあり暴風に備えてストームガスケットという全ての帆をロープでぐるぐる巻きにする作業を行った。Vサインをしているのが私。
トギャランから見下ろした船首部。
下のほうもストームガスケットを実施。
ストームガスケットの作業を終了した船首にて。
下船のため荷造りの済んだキャビンにて。二段ベッドが3つの6人部屋だった。
台風に備えて横浜から変更になった田浦に入港した「海星」。下船し岸壁に向かうボートより。
田浦は山に囲まれ台風を避けるのに適している。
間もなく岸壁に着く。
上陸したところ。背後に「海星」。
岸壁まで送ってくれたボートが「海星」に戻って行く。