「HydroFoilSailBoadχ」の開発


1.構想

 これはウィンドサーフィンに水中翼を取り付け走行性能向上を図ろうという試みである。以前から水中翼ウィンドサーフィンなる構想は筆者の頭の中にあったが、ウィンドサーフィン特有(帆船全般に言えることだが)のセールに風を受けて発生する横方向の大きな力をどのように打ち消すかが大きな課題であり、困難なものと思っていた。しかし、2001年国際ボートショーを見学に行ったとき「ツインダックス」という1人乗り小型水中翼ヨットが参考出品されており、幸いその課題について開発スタッフにたずねることができた。とても単純で簡単な水中翼制御機構で解決されていることがわかり、これならウィンドサーフィンにも応用できると確信した。そこで仮名称を「HydroFoilSailBoadχ」とし設計を開始することとした。
(HydroFoilSailBoadχ : ハイドロ フォイル セイル ボード エックスと読む。以降 HFSBx と略す)

 なお、設計にあたり以下の事項を条件とする。

  ・ウィンドサーフィン本体に改造を加えないこと。
  ・水中翼部分は脱着可能であること。
  ・乗用車で運搬できること。
  ・一人で取り扱えること。
  ・2001年夏までに完成させること。

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