コメディ
(03年)

NOTHING ナッシング
Nothing '03加・日本
 89分 05年9月17日劇場公開/06年1月27日発売
監 ヴィンチェンゾ・ナタリ
出 デヴィッド・ヒューレット
   アンドリュー・ミラー
http://www.klockworx.com/nothing

自己中心的なデイブと極度の心配性で家から一歩も外に出られないアンドリュー。
互いの欠点を補いながら一緒に暮らす幼馴染みの二人は、ある日、住んでた家を
追い出されることに。そんな世の中に嫌気がさした彼らは『全て消えてしまえ!』と
願った瞬間、自分たちの家以外は周りに何もない無の世界へ飛ばされてしまう…

「ドラえもん」の一編に、気に入らない人物を消していき、最後には誰もいなくなって
孤独になってしまうという話(「どくさいスイッチ」という道具)がありますが、本作は
その実写版といった感じの内容。ただ、本作の場合はコメディ調に仕上げたため、
テーマの意味するところが変わってしまい、また、何もない真白な空間で大の男が
ふざけるだけの展開で1時間はツライです。ストレスを溜めていく前半の描写は○

ふたりにクギづけ
Stuck on You '03米
 119分 04年12月11日劇場公開/05年5月27日発売
監 ボビー・ファレリー&ピーター・ファレリー
出 マット・デイモン
   グレッグ・キニア
   エヴァ・メンデス
   シェール
   メリル・ストリープ
http://www.foxjapan.com/movies/stuckonyou
★★★

互いの身体が腰の部分で繋がっている結合双生児のウォルトとボブは、田舎町で
レストランを経営していたが、俳優志望のウォルトの頼みでハリウッドに行くことに。
しかし、オーディションは一向に受からず、ボブの方も、ネットで知り合ってメル友を
続けるメイとデートすることになるのだが、身体のことは彼女に話していなかった…

これまで、独特のユーモア・センスと温かな人間描写で「差別」を笑いに変えてきた
ファレリー兄弟。今回はいつもよりも毒気が薄れてますが、結合双生児であることを
ハンディキャップとては捉えず、二人の人間性を明るく描いた〜ハートフル・ドラマに
仕上がってます。二人を特別扱いせずに、ウォルトとして、ボブとして自然に接する
人々の気持ち好さも伝わって◎ 「シャム双生児」も差別用語になったそうですが、
差別、差別と騒ぐことの方が「差別」では?と、さり気なく問題提起した良質作品。

ディボース・ショウ
Intolerable Cruelty '03米
 102分 04年4月10日劇場公開/04年9月29日発売
監 ジョエル・コーエン&イーサン・コーエン
出 ジョージ・クルーニー
   キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
   ビリー・ボブ・ソーントン
http://www.uipjapan.com/divorce-show
★★

LAで辣腕を振るう離婚弁護士マイルズのもとに、美人の妻マリリンに浮気現場を
ビデオに撮られて訴訟を起こされた不動産王レックスが現れる。慰謝料を1セントも
支払いたくないという要求に応えようと、マリリンの弱みを探るマイルズだったが…

婚前契約(結婚前に財産分与を取り決める)をめぐって弁護士と慰謝料が目当ての
女性が争う〜ビジネス・ライクな離婚(ディボース)訴訟を描いたブラック・コメディ。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズを冷徹な悪女に描いた方が、法廷サスペンスとしても
盛り上がりそうですが、そうせずに、ユーモラスに描いた所がコーエン兄弟らしくて
シニカルな作品に仕上がってます。<ネタバレ>一方、2人のやり取りに緊迫感が
ないのも事実で、殺し屋を雇うわりにはハッピーエンドで終わる中途半端な印象。

ブルース・オールマイティ
Bruce Almighty '03米
 101分 03年12月20日劇場公開/04年4月21日発売
監 トム・シャドヤック
出 ジム・キャリー
   モーガン・フリーマン
   ジェニファー・アニストン
   スティーヴ・カレル
http://www.uipjapan.com/brucealmighty
★★★★

TVレポーターのブルースはライバル・エヴァンにアンカーの座を奪われたショックで
いい加減な仕事をしてクビになってしまう。自棄になった彼は恋人に不満をぶつけ
神に向かって暴言を吐く始末。そんな彼の前に神が現れ、『不満があるなら自分で
神の仕事をしてみろ』と言われて、ブルースは全能な神の力を譲り受けるのだが…

「エース・ベンチュラ」、「ライアーライアー」に続く、同監督&主演のコメディ作品で、
ドラえもんに借りた道具でイタズラするのび太が調子に乗り過ぎて痛い目に遭う〜
といったストーリー展開。神の力を悪用する狡賢いキャラなのに、ジム・キャリーが
演じると面白い役に早変わりし、大袈裟なリアクションも「ブルース」というキャラに
ピッタリです。後半、改心した彼がいいひとになり過ぎてトーン・ダウンするものの、
ラブストーリーのような後味の好い仕上がり。この後、「40歳の童貞男('05米)」で
ブレイクするスティーヴ・カレルの怪演も光り、ブルースに操られる場面が印象的。
本作の続編「エヴァン・オールマイティ('07米)」も製作され、主演も務めています!