It lives in a vulgar town.

 

February. 2003

02.15.2003  予想に反して、とうとうタカラがバウリンガルをアメリカで発売することにしたらしい。きっと勝算があってのことなんだろう。ところでジョージ・W・ブッシュも歴代の大統領と同じく犬を飼っているが、彼も犬の気持ちを理解したいと思うだろうか? しかし今ブッシュ大統領に必要なものは犬語翻訳機ではなく、イラクの国民の声が聞こえる翻訳機だ。劣化ウラン弾の後遺症に苦しむ子ども達の声を記録するレコーダーだ。戦争に反対するアメリカ国民の声が聞こえる補聴器だ。そんな機械が必要な人たちがこの国にもいる。僕らも送信しよう。アンテナはなにも携帯電話にだけついてるわけじゃない。

02.10.2003  その地域の洗練度っていうのは、例えば違法駐車の台数とか自動販売機の設置数とか、パチンコ屋のあるなしとか、ゴミの出し方とか色々と尺度はあると思うけど、犬の躾の出来不出来っていうのも意外と正確なバロメーターであるように思える。
 サンデードライバーと同じように、サンデードッグウォーカーっていうのもあるように思う。休日になると普段会わないような犬およびその飼い主と散歩道で顔をあわせることがある。そういう輩の中に、たまに会うからっていう理由でなくて、明らかにトチ狂って吠えかかってくるのが大抵2、3匹はいる。少なくともウチの近所には今思い浮かぶだけでも11匹はいる。そのうち4匹には噛み付かれそうになった。“ならずもの犬”って名付けたいところだが、ハッキリ言わせてもらえば飼い主が“ならずもの”だ。
 ところでバウリンガルって流行りましたねぇ? あれは欧米人にしてみればとても信じがたいものであるそうなのだが、それは日本人が犬の気持ちを知りたがっているっていうことを不思議に思ってるんじゃなくて、欧米の犬は基本的に吠えない。なぜなら吠えさせない、もしくは吠えないように声帯切除している(そこまでは、とは思う)。だからバウリンガルは英語のダジャレではあるが、欧米では売れない。だいたい吠えなくてもボディランゲージで気持ちを汲み取れる目を持っているから子ども騙しのおもちゃなんて必要ない。
 イギリスには「子どもを育てる前に犬を育てなさい」という格言があるらしいが、人の子なら、他人に迷惑をかけるようにならないで欲しいと思うのが親の常であろう。犬にしてもまた然りである。自分の育てた犬が他人に迷惑をかけるのを善しとする人はいないであろう。しかし、犬は溺愛する対象か番犬としての用をなすものと思っている輩が今だ多い。少なくともウチの近所には多数いる。これは糞の始末の悪さとも比例する。はたまた外飼い率の高さとも比例する。さらに言えば若者のガラの悪さとも完全に正比例する。結局なにが言いたいかというと、「やっぱり今住んでるトコは気にいらネー」っていうことなんですが。さらに言えば「引越してー」ってことでもあるんですが。 

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