It lives in a vulgar town.
January. 2002
01.17.2002
「こんなに大きくなりました」ってことで、久々のトンちゃん登場です。ちゅうか、昨年末にセク造の実家の大掃除にツナッキーもついていって、お手伝いしてきたんだと。いよいよ家族ぐるみのお付き合いか? んで、しばらくぶりにトンちゃんとの睦み合いタイム。相変わらずの甘ったれっぷりで、いじられるの大好き。すぐお腹見せちゃいます(ウレションはなくなったようだけど)。でも超ー偏食で、お母さんを困らせているようです。
「元気な男の子ですよ〜」と助産婦さんに取上げられたの図
01.16.2002
盲導犬になるって、『犬的』に幸せなんだろうか? というか犬に幸せかどうかという感情の有無を論じる自体、多くの動物行動学者にとってはお笑い種だそうだ。人間の子どもが「頼んでもネーのに、産みやがって」と悪態をつく年頃から、生きがいを見つけ、親への感謝の気持ちを持つようになるまで、当人がそれぞれの価値観で幸せを感じられるようになれば、その人の人生は素晴らしいものなのだろう。でも犬の幸せはあくまでも、人が客体として、大いに擬人化して(尻尾を振った、飛び跳ねた、極端な例では笑った)推測しているに過ぎない(とは、その学者曰く)。しかし、犬と生活している人のほとんどが犬には悲しみや、嬉しさの感情があると経験則から確信している。そして喜びが多いほど幸せだろうと思う。翻って盲導犬ってどうなんだろう? 外で鳴いてもいけない、匂いをかいでもいけない、足で土を引掻いてもいけない、魅力的な他の犬が通り過ぎても振り返ってもいけない、突然大きな音がしても逃げ出してはいけない……。盲導犬は本能を押し殺し、ストレスに晒されるため胃潰瘍になることが多いそうだ。
盲導犬の番組を放送していると、ついつい見てしまう。民放のものなどは泣けれるように作ってあるし、まんまと泣いてしまう。本書も所謂「涙で前が見えない」みたいなキャッチで売っている。なんか似非臭くないか? 盲導犬って役割自体、悲哀漂うものとして捉えられているってことなんだな?
って、ここまではこの本を読む前の感想。で今日読み終わった。やっぱりうちの犬が盲導犬に生まれなくて良かったという気持ちに変わりはない。イルカがショーをボイコットしたのを目の当たりにした自分としては、「使役」はどうにもなじめない。けれど、クイールの生涯から、盲導犬には主人に生きる意欲を再び与えるちからがあり、特殊な役割でも、嬉々として果たしているのだということ。また一たびハーネスを外せば、遊び好きのどこにでもいそうな、1匹の犬に戻るのだということが知れた。
自分がJOYのパートナーとして、適切に接しているかなんて人から見たら千差万別だろう。24時間主人と一緒にいられる盲導犬の方が、よっぽどJOYより幸せを多く感じているかもしれない。犬との関係は、その犬と暮らしている当の人間との間でしかはかれないものなのかなー、やはり。とにかくこの本を読んで、もっとJOYとの暮らしを充実させなくてはと思ったのは確かだし、こういうことを考えさせる犬という生き物は、限りなく『人間的』なのだなと思ったしだい。
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