★FILE No.1 ACR★ |
『ACR』という言葉を知っていますか?ACRとは“aiwaCDラジカセ”の略語です。皆さんの中には、そんな言葉をわざわざ略して言う必要があるのか、と思う方もいると思いますが、これは現代的ムーブメントにおけるある解釈の総称のことなのです。このある解釈とは何なのか?このホームページを見に来られている方ならおそらくご存知だと思いますが、知らない人のために詳しく説明していき、その要素について考えていきたいと思います。
そもそも、皆さんの家庭にはaiwa製品が何台ありますか?おそらく0〜2,3台くらいではないでしょうか、中、高生のお子さんがいる家庭でない限りそう何台もあるものではないですよね。そう、ポイントはここなのです。aiwa製品には初心者にとっつきやすく、比較的低価格なものが多いです、そして、その低価格の中には戦後経済急成長時の一般的家庭を象徴するような電気製品購入の誇り的ニュアンスが含まれているのです。ACRとはそのニュアンスから派生した現代的ムーブメントにおけるある解釈の総称なのです。では、そのニュアンスとはいったいどのようなものなのでしょうか。 戦後経済急成長時の一般家庭や、アルバイトをし始めたばかりの高校生はそう簡単に高級なものを買えるものではありません。しかし、ステイタスを求めてしまうがためにB級で低価格のものでもとりあえず買ってしまう、という傾向があります。この傾向が“そのニュアンス“のことなのです。 一般的にB級で低価格なものは一流のものと比べると質、機能、その製品の持つオーラ、全てにおいて劣ってしまうものですが、世の中にはB級のものを媒体として実行した方がそのもの本来の魅力、性質等が発揮されるものも存在するのです。しかし、ここで私が言いたいのは、B級のもののほうが情緒がある、または、わかってやっているオシャレ、ということではないのです。あくまでも、B級の媒体で実行するべきものだということです。「した方が良い」、ではなく「すべきだ、しなければ意味がない」ということなのです。これが現代的ムーブメントにおけるある解釈、ACRのことなのです。座りごこちの良いソファに腰掛け、豪華なステレオセットで聴くための音楽もあれば、爪を切りながら質素なaiwaのCDラジカセで聴くことで本来の魅力を発揮できる音楽もあるのです。 しかし、賢いあなたならACRに含まれるある種の毒性の存在に気づいていると思います。「なんでこんなのが売れてるわけ?こんなくだらねーもんはaiwaのCDラジカセで聴くのがお似合いなんだよ!」ということです。これはACRの裏の意味ではなく、ACRとはこのようなメジャーで人気もあるけれど本当にそうなのですか?というもう一つの使われ方もあるのです。説明するまでもないですね。 また、このムーブメントは音楽だけではなく、あらゆる分野でも使われています。ドラマの場合は『TAD』(テレビ朝日ドラマ)、カワイイ系グッズなら『KMU』(観光旅行みやげ物売り場)等、さまざまです。臨機応変に言葉を使い分けていくことが要求されます、時には自分でジャンルに当てはまる言葉を作っていかなければなりません、一つのムーブメントにのるということはそれだけ大変だということです。わかりましたか?それではこれから簡単な例をあげて、より理解を深めていきましょうね。 1.ビジュアル系 ビジュアル系ほどaiwaCDラジカセが相応しい音楽はありません、ビジュアル系のためにできた言葉とも言われています。基本的にファン層はしょんべん臭い女系ですね、これは言うまでもありません。よってCD=aiwaという図式が成り立ちます。また、ビジュアル系は別名『美獣アル系』と呼ばれているのもまた事実なわけです、CDを聴くだけでは本来の魅力が発揮できないのです。これではどんな豪華な装置を使っても意味がありません。よって、CD=aiwaという図式がここでも成り立ってしますのです。まさにACRですね。 2.ジャニーズジュニア このムーブメントにおけるジャニーズジュニアの略称は『KHG』となります。意味は後で説明します、皆さんも自分なりに考えていきましょう。ところで皆さんはジャニーズジュニアを将来の芸能界を担う金の卵という認識をしていますか?中にはそのような人物が潜んでいるかもしれませんが、答えはNOです。ようするに期間限定の使い捨てなのです。使い捨ての中から有望な人物を選択していくといった方が良いかもしれませんが、所詮は「毛(K)も生(H)えていないガ(G)キ」なのです、「KHG」の意味は分かりましたね。毛も生えてないくせにエロ本を読んでガビガビにしている年代は、ある程度管理される必要があるのです。よって、ジャニーズジュニアの本来の活動場所として適切なのは、劇団○○等(アングラ)です。 2つの簡単な例をあげて説明していきましたが、分かっていただけたでしょうか?しかし、賢いあなたならジャニーズジュニアのKHGが引っかけだと気づいたことと思います。『劇団○○等』を略すのではないのです。『劇団○○等』を略してしまうと範囲が俳優全般になってしまうのです。あくまでもジャニーズジュニアを限定とした場合なので、KHGが正解となるのです。初心者には難しいことかもしれませんが、先ほども述べたように、1つのムーブメントにのるということは大変なことなのです。 しかし、ACRに固執することはありません。所詮「ムーブメント」とはすたれるものなのです。現代の若者として生きていく上で大切なのはタイミングをうまくつかみ、時代を乗り切ることです。すたれていくムーブメントに固執するより、新たなムーブメントを自ら模索していき、中心に躍り出るのです。温故知新も大切な要素ですが、それをアレンジしていく能力が現代の若者文化には必要なのです。それでは健闘を祈ります。 |
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