It lives in a vulgar town.

 

Special  chubby dictionary

 私の昨年度の反省として、D-Buに対する世間の認識を変えることがいまひとつだったということが挙げられます。今年はより深く皆様にD-Buの効用(癒し効果、暖房効果)を知っていただくとともに、「あれ? D-Buって結構イケてんじゃん!」という驚きを感じていただきたいと思います。また当tFFは女性の方にも見ていただいており、ゲイへのより深い理解と、昨年話題となった「〜〜専」をさらに具体的に知っていただきたいとも思います。
 そこで、この新春特別企画の中でまず「デブ専」の概要をお話いたします。いかにゲイが細かい視点で好みのタイプを選別しているかお分かりいただけるでしょう(そのせいで自らの恋愛に規制をかけられているのですが)。もう一つ、各界で活躍しているD-Buをご覧いただくことによって、十派一絡げに毛嫌いされていたD-Buの中にも実に様々な魅力を持った人がいることも認識していただき、「私、この人となら付き合ってもイイかも!」という自己改革を促したい所存であります。ではメクルメクD-Buの世界にレッツらゴー

注:使用させていただいた画像の人物はあくまでもタイプを分かり易くするためのもので、ご当人がデブ専ということではございません。

其の一 デブ専とは
 デブ専を大別すると以下の三つに分けられます。
 @デブ専デブ:デブが好きなデブで、出来上がったカップルの総重量は  往々にして200`を超えることがある。
 Aデブ専細:デブが好きな普通体型もしくは瘠せている人のこと。
 B細専デブ:普通体型もしくは瘠せている人が好きなデブ。

 ということから、成立するカップルは
     デブ専デブ×デブ専デブ
     デブ専細×細専デブ
 という組み合わせになるわけです。

其の二 デブの種別
 ではデブ専の人が、ただ相手が太ってさえいればそれでいいかというと、そうではありません。そこにはさらに細かな分類が存在するのです。

@デブ熊(楽器漫談、ポカスカジャンの中山省吾さん)
ひげ(必ずラウンドひげ)を生やしワイルドさが感じられる反面、瞳は優しげであることが多い。彼らの好みは往々にして自分と同じタイプであり、街中で見かける、ひげの大男の二人連れはほぼ間違いなくゲイカップルである。




A飯場系・ガテン系デブ(プロフットボーラーの村松太一選手)
見かけもしくは、マジ肉体労働者。若いころは「悪いことはやりつくしましたー」といかにも言いそうなタイプ。プロレスラーに多いかも。デブまではいかないが、SG系(スーパーがっちり)や、ガチムチ系(がっちりむっちり)とダブる分類である。このタイプのゲイは、その道を学生時代に先輩によって開花させられたというシチュエーションを求められるかも。

Bめがねデブ(TBSの斎藤哲也アナウンサー)
世の中には、デブでなければダメという人がいるように、「めがねをかけてなければダメ」という人も存在する。しかもその二つが合わさっていなくてはだめという人もいるのである。めがねがあることによって柔和もしくは理知的な雰囲気が醸し出されています。「娘を嫁がせるならこんな人がイイ」と世のオバサマ方に思わせるようなタイプ。


Cカワイイ系(漫才コンビ、ダイノジのダイチさん)
誰が見てもカワイイと言われるような、または学生の時は女の子にも人気があって慕われていますが、いざ彼が告白するとなると「友達のままでいましょう」と言われるようなタイプ。毛深くなく、色白であることが必須アイテム。





Dストリート系(Dragon Ashのbots)
これまたワルそうですが、デブがミュージシャンを目指そうと思ったら、ドラムかラップでないとレコード会社が認めないのではないでしょうか。このタイプは渋谷とかを徘徊している、ラウンドひげもしくは、あごひげをたくわえた人たちです。デブ熊とダブりそうですが、明らかに高校生から20代前半の若さがなければいけません。

Eサムソン系・フケデブ
(東京パノラママンボボーイズのパラダイス山元さん)
中年以降のデブです。ダンディーさを醸し出しているのがサムソン(ゲイ雑誌名)系、ただ歳を重ねただけというのがフケデブとなります。2丁目よりも上野がこのタイプのメッカとなります。





F海外の分類
・chubby(カントリーミュージシャンのガース・ブルック)
ガース・ブルックはあまりchubbyとは言えません。どちらかといえば英語で言うところのchaserという分類でしょうか。ひげを生やしているとchubby bearと言われるようになります。ちなみにゲイの間ではひげを生やしていた頃のガースの方が好まれています。


・young chubby(映画俳優のチャーリー・タルバート)
フケデブと対比した場合の、いわゆる若デブということになります。欧米ではold
,dadに対してyoungという分け方が一般的です。



・black chubby(映画俳優のフォレスト・ウィテカー)
民族による分類で、この他にアジア、ラテンなどがあります。日本人のデブ専内でもフォレスト・ウィテカーは人気高め。

 


 以上、ご覧いただいたように、一口にデブと言っても実に多様性に満ち溢れていることがお分かりいただけたと思います。そして、もう一つ気付いていただきたい点が、ゲイの好みと言うのは実に細かな違いに左右されるということです。ノンケ(ノーマル)の人が好みのタイプを「足首が細い」、「髪がショート」、「巨乳」だなどと言います。しかし実際付き合ったり、結婚する相手は別にタイプの基準をクリアしていなくても構わないわけです。
 しかしゲイの場合、まず見てくれが自分の好みに合っていなければ、声をかける気にもならないという人がほとんどです。デブ専の他にも、フケ専、ジャニ専、短髪ヒゲ専、egg系、野郎系、ガチムチ系、スウィム系など細かく見ればゲイの言うタイプには限りがありません。しかしこの見た目の好みのせいで、ゲイの付き合いは中身がなく「外見=sexだけの関係」だとか、「付き合いはもって3ヶ月」と言われてしまう原因ともなっているのです。
 ゲイは一般社会生活を送っている中では、仲間を見つけることが難しいのです。中・高生の頃好きな男の子に告白できずに悶々とするということを、ほとんどのゲイが経験しています。ですから、やっと文通やネットで知り合った仲間なら「誰とだって付き合えばいいじゃん」、とあなた方は思われるかもしれません。しかしそれは無理な話で、そういう「ダレ専(誰でもいい=誰とでもやっちゃう)」はゲイの中では敬遠されがちな存在なのです。
 ではなぜ、そこまでしてタイプにこだわるのか。皆さんは芸術家の中にゲイの人が多いと言うことをお聞きになったことがあると思います。しかしこれは、「芸術家の人は既成の枠に囚われない人が多いので、カミングアウトする人も多い」、という見方をした方がいいのかもしれません。実際芸術家でないゲイの方が多いわけですから。 しかし男性がゲイになる原因と言うものはほぼハッキリしていて、それは「脳の微細な変化」だと言うことです。この脳の変化した部位と言うものが、目に見えるものの細かいディテールなどを判別するする部位と協働しているのだと仮定すると、ゲイが相手のタイプを非常に重視すると言う理由も納得できるのではないでしょうか。そして、その脳の変化が顕著な一部の人が芸術家としての才能を発揮している、と考えるとさらにすんなり納得できると思います。
 まあこれはあくまでも仮定の話ですので本題に戻すと、ゲイと言うのは「恋人を見つけにくい上に、タイプに縛られてしか相手を選択することができない」、と実にやっかいな制約の中で生きているということになるのです。ゲイに生まれたことが自分の意思でなかった事と同様に、特定のタイプにしか気持ちが動かないというのもどうにもできないことなのであります。
 なーんて、御託を並べていますが、セク造君をご覧になれば分かるように、外専の彼は私と付き合っています。まあ妥協ではないとは言い切れなくもない(分からね〜)のですが、彼は外国人画像を集め眺めることで不足を補いつつ、ファンシーファミリーの一員として生活しているのです。そういうのもありかな〜ってことです。
 ちゅうか、デブにもいろいろバリエーションがあんでしょ? イケメンばかり追いかけないで、デブにもっと目を凝らせばあなたのすぐ傍で素敵なイケデブとの出会いが待っているかも!?

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