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鉢バラ講座 Garden kei風

バラの育て方については、たくさんの指南書が出ています。 このページでは、花日記の中から抜き出してご紹介します。なかには、?! と思われることもあろうかと思います。うちではこうだよ、ということがあっ たらご意見ください。  
1 鉢バラの冬の植え替え
2 冬の剪定
3 薬剤散布(冬)−石灰硫黄合剤
4 つるバラの誘引
5 寒肥
6 薬剤散布−うどん粉病
7 シュート(新梢)の処理 
8 挿し木で増やそう
9 購入鉢バラの植え付け New

鉢バラの植え替え 2000.Dec.9

きょうはバラの植え替えの模様をご紹介します。

まず、用土は、赤玉土7に対して腐葉土3、それにもみ殻のくん炭を少々加えます。

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このとき、腐葉土に混じっている小枝やビニールなどは取り除いておきます。

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植え替える株の剪定をします。鉛筆より細い小枝は思いきりよく切り落とします。

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太い新しい枝は残しますが、2月に良い芽を選んで最終的な剪定をしますので、大ざっぱに2、30cmに切り詰めます。葉っぱも全て摘み取ります。

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鉢から株を抜き取りますが、根が回っていてなかなか抜けないときは、鉢の内側に沿って薄いスコップを突き刺して、根を鉢から剥がします。

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鉢に沿ってひげ根がギッシリと回っていました。古い土を落としながら、ひげ根もハサミや手で取り除きます。この作業は根を乾かさないよう手早くやります。

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あらかた土を落としたら、バケツに付けて良く吸水させます。本には3、4時間吸水させると書いてありますが、私はすぐに植え付けてしまいます。

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鉢を良く洗い、鉢底の穴を防虫網でふさぎ、鉢底石をひとつまみ入れ、用土を少し入れます。この時、緩効性肥料のマグアンプを混ぜ込みます。

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鉢に株をセットします。

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植え付ける深さは、株の接ぎ木部分が土の上に出るぐらいの所です。長い根は鉢に沿って回し入れます。

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用土を少しずつ入れていきます。ある程度入れたら、またマグアンプを少々加えておきます。

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割りばしなどで突ついて、根の間にも用土が入るようにしてあげます。

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用土は鉢の縁から2cmぐらいの所まで入れます。しっかり水を遣って終了です。

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植え替えたバラの株は、しばらくは根が乾かないよう水を切らさずにして、春までゆっくり休ませます。

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今回の植え替えは、8号鉢が7つ、ツルバラの10号鉢が2つです。やっと植え替えが終わってほっとしました。

 

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冬の剪定 2002.Feb.10

冷たい空気にそっと眠っていなければならないバラの枝に、新芽が出て葉を広げ始めているのがあります。今の時期に葉が出ている芽は花を付けるような太い良い枝にはなりません。冬の仕上げ剪定として、ちょっとずんぐりと出ている芽のところで切り戻しをしてやります。

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仕上げ剪定のバラの苗

<きょうのガーデニング>
・水遣り時に液肥をちょっと加えました。
・鉢バラの仕上げ剪定

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薬剤散布(冬)−石灰硫黄合剤 2000.Dec.24 

今月始めに植え替えを行ったバラの株は、寒さとともに充実し、幹の中の養分濃度が高くなっています。この時期は、濃い薬剤を散布しても薬害を起こさないので、石灰硫黄合剤のような濃い消毒液を散布するのに適しています。

石灰硫黄合剤は、赤褐色の硫黄の匂いのきつい強アルカリの薬液で、黒点病などの病原菌を強力に退治してくれます。

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非常に腐食性の強い薬液ですので、手足はもちろんまわりの金属部などにかからないよう十分注意しながら、10倍程度に薄めた溶液を刷毛で慎重に塗りつけます。

クリスマスのこの頃に一回、そして成人の日頃に二度目の散布をすれば、完璧といいます。

 

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ツルバラの誘引 2001.jan.10 

東京にも初雪が降りました、でも、こういうときに限って、妙高高原にスキーに行っていまして、折角の雪景色も見ることができませんでした(妙高スキーの様子を「花歩き」に番外として少し書きました)。

寒さもようやく本番になってきました。ツルバラ2鉢にアルミのポールを立て、長く伸びた枝を曲げて誘引しました。

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高さ1m50のポールです

ツルバラは、枝が垂直に伸びたままですと、先端に花枝を少し付けるだけなので、できるだけ水平になるように枝を曲げてポールに巻きつけます。これで、たくさんの花が付くはずなのですが・・・?

 

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バラ寒肥 2001.jan.28 

首都圏は先週に続き2週連続の雪となりました。この寒さの中で、植え替えたバラの苗がしっかり根づき、少し早い新芽が動き出しています。

この時期、土の中で根は活発に成長し始めています。春の成長に備えて、寒肥を与えることにしました。「バラの肥料」として市販されている配合肥料を、一鉢に3ヶ所浅い穴を掘って土に混ぜ込みました。

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薬剤散布・・ウドンコ病 2000.jun.27 
このところの梅雨寒で心配していましたが、とうとうバラやダリアに、ウドンコ病が発生してしまいました。

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折角伸び始めた若葉や二番花の蕾に、ウドンコを振りかけたように白いカビの菌糸が付着し、放っておくと、葉はチリチリに縮み、蕾は落ちてしまいます。

湿度が高く日照が少ない時期、特に昼夜の温度差が10度C以上のときに発生する、と言われています。治療は難しく、広がらないようにするだけです。

消毒のため、ダコニール(殺菌剤)の水溶液を作って、霧吹きで吹きつけましたが、病状の進んだ葉や蕾は切り取らなければなりませんでした。

発生している株は3鉢(メリナ、アメリカ、チャールストン)ですが、これ以上広がらないよう、こまめに消毒するしかないようです。

水溶液はいちいち作るのが面倒なので、エアゾールタイプの殺菌剤を買ってきました。
早く梅雨が明けてくれぇー・・・・
 
 

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Shoot(新梢)の処理 2002.Apr.29 

春バラが最盛期を過ぎる、いつもの年なら5月末から6月頃、バラの根元付近から、赤味を帯びた新芽が伸び出してきます。

これをシュート(新梢)と呼びますが、花を付ける枝と異なり太く、成長が早い若枝です。このシュートは翌年の主幹となる大事な枝です。バラづくりは、このシュートをいかにうまく処理するか、が一番大事なことです。

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メリナのシュートのカット

シュートは、ほっておくと、どんどん伸びますが、先っぽにほうき状につぼみを付けさせてしまうと、成長がそこで止まってしまい、細いままになってしまいます。

そこで、5枚葉が7、8枚出た頃に、下から数えて6つ目の5枚葉の上でカットします。こうすることによって、葉の付け根から再び新しい茎が伸び出します。これを2、3回繰り返して、太い丈夫な枝を作ります。

今年はシュートの出が早く、もうメリナに出たシュートのカットの時期になりました。

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挿し木で増やそう・・ 2002.may.11 

医学の世界ではクローン技術の応用には論議がありますが、こと植物の世界では挿し木や取り木などのクローンは大変便利です。ことにバラは大変強健な植物ですから、容易に挿し木ができます。

挿し木は冬の剪定の切り取った枝でもできますが、この時期、6月前後(気温18度から25度ぐらい)が挿し木には一番良い季節です。

ご近所に気に入ったバラを見つけたら、おねだりをして、花が終わったばかりの若枝を一本もらってきましょう。そして、その枝の中程を、5枚葉を3つつけて下の写真のように切り出します。

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この際、葉からの蒸発が多すぎると枯れてしまいますので、写真のようにそれぞれの葉をちょんちょんとはさみで半分にしておきます。あとは水に3、4時間ほど浸して、十分吸水させたら、一番下の葉を切り取って、土に挿します(土は肥料分のない赤玉土の単用がいいのですが、まぁ何でもいいです)。

その後、枝が青さを失わないようなら大丈夫、3週間ほどすると、葉の付け根から新しい芽が出てきます。こうなると、発根していますので、根を切らないようにそっと定植しましょう。

秋には、花を見ることもできますが、苗を充実させるためには来年までは花を咲かせない方がいいので、我慢強い人は蕾は摘み取りましょうね。

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購入した鉢バラは、すぐ植え付けましょう・・ 2002.June.02 

いまは一年中売られていますが、5月から6月にかけて、蕾をつけた開花株が売られています。この鉢バラは、実際に花の色や形を見て購入できますので、安心して選べる物です。

でも、この鉢バラ、花が咲いているとはいえ、だいたいがプラスチックの間に合わせの鉢に植えられていますので、購入したらすぐに新しい鉢に植え付けた方がいいのです。

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植え付けの鉢や用土、作業の要領は、このページの1と同じですが、大事なことが一つ、プラ鉢から抜き取った形はそのまま!!、決して崩さないで、根もいじらずにそっと新しい鉢に置いて、その周りに用土を詰めてくださいね。

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