花ある記(Flower Trecking)

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首都圏の花名所といわれる所に、実際に行ってみて気に入ったところについて、その感想をご紹介していきたいと思います。でも、情報ブックではないので、詳しくはガイドブックなどで確認して下さいね。


<番外>
     ・ 妙高池ノ平スキー場

河津バガテル公園(静岡県賀茂郡河津町) 花種:バラ 訪れた季節:4月下旬

BAGATERU_KAWAZU320.JPG - 20,580BYTES伊豆修善寺から天城峠を越え、深い山の中を走り、もうすぐ海岸線というあたりから右に折れ、深い山の中に入ると、広大な都市公園が忽然と現れます。そこが、河津バガテル公園、ローズガーデンで有名なパリ・バガテル公園の忠実なコピー(だそう)です。

何でこんな山の中に、パリの町の再現を、という?疑問はさておいて、約3haの敷地に1100種、6000本のバラが植えられた色と香りの楽園(のはず)です。

というのも、開園が平成13年5月で、本格的な営業は今年でしょうから、まだ正確な評価はできません。でも、まだ蕾ばかりの時期に訪れたのですが、バラの配置や植え方を見ると、あと2週間後を十分期待させてくれるものでした。

都会の喧噪とは無縁の自然の中に都市公園の設計思想、そう考えるとどうしても疑問符がつくのですが、バラだけという潔さは気に入りました。伊豆に乱立する熱帯植物園の中の一服の清涼剤になりますか・・・

<料金>
 入場料は1000円
(オフシーズン(12/1-4/27)は500円、下田、河津の案内所、ホテルには100円引きの割引券が置いてあります。)
<駐車場> 無料
<HP>    http://www.bagatelle.co.jp

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神代植物公園(東京都調布市) 花種:バラ、サクラ、ツツジ等 訪れた季節:4月中旬

jindaiji_rose2-w320.jpg - 12,625Bytes神代植物公園は、地名では調布市深大寺に位置し、そばにある深大寺の付属施設のように思われてしまいますが、れっきとした東京都立の植物園です。

25haの園内は、自然林、ツツジ、サクラ、梅椿、山野草、ボタンなどの植物毎に区画されており、一つ一つの植物、それこそ樹木の一本ごとに名札が付いていますので、自然教育には最適です。

なかでも有名なのは、右の写真のバラ園です。コロシアム風の広場に植えられたバラは手入れが行き届いていて、すごく健康そうでした。もうじき開花の季節ですが、その頃には周辺の道路は大渋滞を起こします(そのため、これまで何度も入り口まで来ては諦めていました。)。今回、武蔵境通りに面した駐車場の他に臨時駐車場を見つけましたので、5月中旬、もう一度足を運び、写真を取り替えたいですね。

訪れたときには、ソメイヨシノは既に終わっていましたが、八重のサトザクラや枝垂れ桜、そしてモモやツツジなどが満開でした。

神代植物園と地名の深大寺の関係は紛らわしく、入り口にわざわざ名前の由来が掲示されていました。それによると、江戸時代、深大寺周辺は深大寺村と呼ばれていましたが、明治22年に近隣と合わせて神代村が誕生し、昭和15年に東京府がここに防空緑地として71haの「神代緑地」を作りました。その後昭和36年に神代植物公園として開園しました。一方、神代村は、その後神代町となりましたが、昭和30年に調布市となり、この一帯は住居表示により「深大寺」と名乗るようになり、神代の地名は見えなくなってしまいました、とさ。

<料金>
 入場料は500円
<駐車場>
 2時間500円(超過30分ごとに100円)
<クルマでのルート>
 甲州街道から武蔵境通りを北上し、「深大寺」を過ぎてすぐ右側に大きな入り口がありますが、ここはバス乗り場で進入できません。すぐの信号を右折したところに駐車場があります。
でも、ここはすぐに一杯になってしまいますし、右折ですので片側1車線の通りは大混雑になります。土日曜は、その右折路をそのまま先に進むと右側に臨時駐車場が設けられています。
 この事態を避けるためには、もう一本東の「三鷹通り」を北上し、深大寺5差路を左折すると、すぐに上記の臨時駐車場に着きます(但し、三鷹通りを北上した経験はないので混雑してたらごめんなさい)。

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南房パラダイスとフラワーライン(千葉県館山市、白浜町) 訪れた季節:早春
nanbouparadise-w240.jpg - 12,793Bytes早春というより厳冬の1月半ば、すでに南房総は春の色、菜の花やポピー、ストック、キンギョソウ、水仙などがお花畑にいっぱいです。
南房総の館山駅から国道410号を南へ更に30分、太平洋に面したところ、洲崎灯台から白浜町、千倉まで続く海岸線の房総フラワーラインの中間地点に千葉県立植物園「南房パラダイス」があります。ここはシンガポール国立植物園と姉妹館を提携して、大小10余の鑑賞温室に熱帯の花木やランが植えられており、冠鳩などの熱帯の鳥も飛び回っています。
温室の熱帯植物はどこにでもありますが、ここには海岸線に沿って続くお花畑があります。東京からわずか100kmの距離、咲き乱れる花々を探して走る、南房総のドライブは本格的な春の訪れまでの欠かせないイベントといえるでしょう。
(昼食にお薦め)南房総へのドライブは結構時間がかかります。浜金谷あたりでランチタイムになったら、保田漁港にある漁協直営のレストラン「ばんや」がお薦めです。朝獲れたての新鮮な魚介類をお造り、煮魚、お寿司で、安くたらふく食べられます。

<関連ホームページ>
・ 南房パラダイス  http://www.awa.or.jp/home/nanpara/
・ 館山市             http://www.awa.or.jp/home/tateyama/my.html
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川口安行地区(埼玉県川口市) 花種:ほとんど 訪れた季節:随時
首都圏には花や庭木の栽培農家が集まって集落を作っているいわゆる園芸団地がいくつかあります。川口市の安行地区もその一つです。


この地区をクルマで走ると、道のそこかしこに庭木や盆栽という看板が次々と現れます。そして、一般の人向けにこれらの庭木や花類を販売してくれる園芸店もたくさんあります。それらのうちから、わたしがしょっちゅう訪れるところを3箇所ご紹介します。

日光街道(国道4号)を北上し、草加松原団地を過ぎたら外環を目印に298号線に左折して入ります。この298号は外環の高架下を利用している道路ですが、信号があることを除けばまるで高速道路と見まがうような立派な道路です。2、3分西に走ると、「道の駅川口」の表示板が出てきます。この「道の駅」に併設されているのが川口緑化センター、別称「樹里安」です。
 川口「樹里安」樹里安の内部
 大きなガラス張りの建物の中に季節ごとの花々の苗や観葉植物が展示販売されるスペースとレストランや売店、休憩施設があります。

また、前庭ではたくさんの庭木が展示即売されています。勿論ここで気に入った花木や鉢物があれば購入しても良いのですが、値段は少々高め(街の価格よりは当然安いけど)です。でも、その分、姿形は良いものが揃っています。
 ここはいわばショールームと割り切って、今どんな鉢花が出ているのかということを調べるために立ち寄るのが良いかも知れません(トイレ休憩にも最適な場所と施設です)。

 (注意)298から左折で「道の駅」に入るのには、進入路からいったん交差する県道に出て、すぐの中央帯の切れ目から見えている駐車場に入ります。そこが混んでいたら右奥に広い駐車場もあります。
 安行農協園芸センター
樹里安を出て再び298号へ、次の「安行東」の信号を左折するとすぐ右側にあるのが「安行農協園芸センター」です。

ここでは庭木が主体に展示されていますが、花の鉢物も適当にあり、値段は樹里安より一割ぐらい安い感じです。また、素焼き鉢や駄温鉢、土や肥料も安く、大きさもいろいろ揃っています。苗木や鉢物を買うならここがお薦めです。 
三度び298号へ出て、しばらく行くと川口ジャンクション、国道122号線が横切ります(東京の西部からなら環七から122号のこのルートが良いでしょう)。122号を過ぎ、すぐ左への出口を出て、交差するちょっと狭い道路に右折します。そのまま道なりに進み、最初の信号を右折し再び道なりに300mぐらい行くと右側に「日本花卉」という園芸店があります。


日本花卉

安行地区にはたくさんの園芸店がありますので、お好みのお店を見つける楽しみがあります。比較的大きなのはこの「日本花卉」と手前の信号を左折した所にある「改良園」でしょうか。

店内がきれい(笑)なのは改良園ですが、たくさんの花の苗がずらっと並べられていたり、ハーブや思いがけない山野草があったり、びっくり箱のような面白さがあるのが、ここ日本花卉です。広い温室内をぶらぶら見ていると掘り出し物が手に入るかも知れませんよ。

 
季節の花の苗は安いもので1鉢100円程度と手頃ですので、当園の苗はここで買うようにしています。また、9月に入ると球根なども多数揃えられます。大量の箱買いにも対応できるようになっていて、栽培農家や町のお花屋さんも仕入れに来ているようです。
 
安行地区の園芸店は、いずれも無料の駐車場が完備されています。また、298号をもう少し西へ行くと、「川口グリーンセンター」という大きな市立植物園もあります。最初にここへ行ってから回るのもいいでしょう。
<詳細ホームページ> 
農協園芸センター:http://www.pref.saitama.jp/A06/BP00/syoku3/annai/1-1.html
日本花卉:http://www.rakuten.co.jp/nihonkaki/index.html
樹里安:http://www.sainet.or.jp/~jurian/

都立日比谷公園(東京都千代田区)  花種:バラ、チューリップ  訪れた季節:頻繁
新宿御苑とともに都内でのお気に入りが、都心のオアシス日比谷公園です。
公園案内には明治36年に作られた「日本最初の洋風近代式公園」とあります。そのうたい文句はともかく、園内のイチョウ並木、随所に残るぶなやクスノキの巨木、古い旧公園事務所(写真下)に長い歴史が感じられる公園です。
 
旧公園事務所バラの花は、第一花壇と有名な噴水のある第二花壇にHT種を中心に30種類ぐらいが、整然と植えられています。第一花壇にはかなりの巨木になったバラもあり、手入れの良さがうかがえます。
 
また、コーナーごとに植えられたスタンダード仕立てのバラがアクセントになっています。5月末頃から開花しますが、2番花もしっかり咲かせていますので、7月いっぱいは楽しめるでしょう(秋ももちろん楽しめます)。
 
日比谷公園はバラをメインにした人工的な洋式庭園ですが、花壇は季節ごとに色々な花々を植え替えています。
 
特に春には、チューリップやムスカリの大群落が花壇や木陰に出現し、昼休みに訪れるサラリーマンたちの目を楽しませています。(公園の管理事務所でこれらの掘り上げた球根や花壇で植え替えた苗の余りなどを無料で配るときがあります。運が良ければ、お裾分けにあずかれるかも知れません。)。
 
公園内にはレストランが5ヶ所、売店も数ヶ所あり、松本楼などのレストランでは手軽なランチが食べられます。
 
<駐車場> 日比谷通り側に地下駐車場、帝国ホテルの向かい側に入り口があります。
<料金> 入場無料、駐車場は30分205円

山梨県フラワーセンター(山梨県明野村)  花種:バラ、(ひまわり)  訪れた季節:初夏

ここは、甲府盆地を北から見下ろす北巨摩郡明野村という日照率日本一のところに山梨県が作った花公園、南欧風のセンタープラザをシンボルにバラの回廊や季節のパノラマ花壇などが作られています。
 
yamanasi_flowercenter園内にはたくさんの品種のバラが植えられていますが、長さ200mものツルバラのアーチ「バラの回廊」は、ほかではまず見られない規模です。また、パノラマ花壇には、季節の花々が植えられています。訪れたときはブルーサルビアとペチュニアがあふれんばかりに咲いていました。
 
明野村といえば「ひまわり」が有名ですが、パンフレットによると、ここフラワーセンターにはひまわりは植えられないようです。でも、フラワーセンターのすぐそばにひまわり公園というのがあって、7月下旬には「ひまわりフェスティバル」が開催されるそうです。
 
しかし、ここの最大の目玉は花よりもむしろ「山の展望」ですね。正面には甲斐駒から鳳凰三山の大パノラマ、目を北に移すと八ヶ岳の雄姿が手に取るようです。東には富士山の頂きまでが雲の上に浮かんでいます。
 
そうそう、もう一つ目玉は、ここの温室の脇の売店で売っているソフトクリーム(300円)です。ラベンダー味のが売られているのですが、その風味はともかく、クリーム自体の味が濃厚ですごく美味しいのです。
 
もう一つ食べるもの、フラワーセンターの真ん前にある「明野ふるさと太陽館」では、そば体験工房というのがあって、1200円で手打ちそば体験ができますが、そば打ち体験はしなくても打ち立てのおいしい手打ちそば(600円)を食べるだけでもOKです。
 
でも、ここに行く場合は、帰りの中央高速の渋滞には気をつけて下さい。渋滞解消のため拡幅工事をやっているようですが、土日では、20kmとか15kmとかの断続渋滞は覚悟しなければなりません。
 
<ルート> 中央自動車道の須玉ICからクルマで15分(インター出口左折、案内板あり)
<詳細>フラワーセンターHP  明野サンフラワーフェスティバルHP
<料金>入場料 500円 (駐車場370台 無料)

新宿御苑(東京都新宿区)    花種:サクラ、バラ、アジサイ・・・  訪れた季節:春、初夏
新宿御苑は、「いつ訪れても、四季折々の花々が・・・」とガイドブックにはありますが、やはり桜の季節に一度は訪れたいところです。
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3月にカンヒザクラ、4月初めにはソメイヨシノが咲き始めますが、お薦めは、4月中旬から下旬のサトザクラです。花見の季節が過ぎて人出が引いた頃、八重咲きのサトザクラの大樹が見頃になります。
5月中旬はフランス庭園、バラの花壇を楽しんだ後は、スズカケの並木のベンチで一休みできます。また、大温室の前のポールに仕立てられたツルバラの老木は是非見ていただきたいものです。

ガイドブックにはあまり出てないのですが、新宿御苑で忘れてならないものは、アジサイです。特に、園の北側、新宿門から大木戸門への通路沿いを、6月から7月のアジサイの季節に一度歩いてみて下さい。
新宿駅や地下鉄御苑前からは新宿門が近い入り口になりますが、クルマで行く人は大木戸門からが、すぐそばに200台収容の駐車場がありますので便利です(この駐車場3時間500円です)。
<TEL> 03-3350-0151
<料金> 入園料 200円(駐車場 大木戸門200台)

茨城県フラワーパーク(茨城県八郷町)    花種:バラほか訪れた季節:春、秋
筑波山の麓に3万株のバラが咲き誇る見事なガーデンがあります。入り口を入ると、正面の丘に広がるバラの花、花、花・・・に圧倒されます。
tukuba_hanaaruki.jpg - 27,019Bytesここでのお薦めは「バラ品種園」です。世界のバラ約500種を色や種類ごとに分類して植えていますので、6月上旬や10月中旬ならば、実際に咲いている花を見て、自分のお気に入りバラを決められるでしょう。
 
5月下旬から6月下旬までのバラ祭り期間中には、鉢バラやバラ苗の特売があり、お手頃な値段で売られています。
当園のHPの表紙になっている「ラ・フランス」の鉢バラは、ここで見つけ購入しました。
 
また、この一帯はフルーツラインとも言うぐらいで、イチゴ、柿、梨、栗等々季節に応じての果物狩りができるようです(私は購入するだけですが)。
 
<私の行き方>常磐道千代田石岡ICを出て6号を北上、「恋瀬橋北」交差点で左折。石岡有料道路へは向かわず手前で左折し県道163に入る。以後は案内に従って30分弱。
<TEL> 0292-42-4111
<料金>640円、駐車場2000台(無料)
 

京成バラ園(千葉県八千代市)      花種:バラほか  訪れた季節:しょっちゅう
keiseirose-w240.jpgバラが好きな方には、何をおいてもお薦めの所です。
99年3月にリニューアルされたバラ園には、世界のバラが数千本。5月下旬から6月の春バラ、10月中旬の秋バラの季節には大勢の見物人でにぎわいます。
でも、きれいな花を見ると、見るだけではなく手に入れたくなりますよね。そういう場合、附属のガーデンセンター(こちらが本職?)では、数百種類のバラ苗を種類、花色別に整理して販売していますので、希望の種類を容易に探すことができます。
初めてだったら花(蕾)の付いている鉢バラ(5月から11月)、苗でという方には5月頃の春苗、11月の大苗、ともに大量に並べられますので、じっくり気に入った苗を選べます。
 
<私の行き方>千葉北ICから16号を北上、左折して296に入りショッピングセンターを右に通り過ぎたら、案内板のある交差点を右折、すぐのY字路を右へ進むと左側にあります。駐車場は広く、満車でも少し待てば入れます。
<詳細>京成バラ園のHPをご覧ください
<料金>バラ園500円(年間パスポート千円)、駐車場600台無料
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妙高池ノ平スキー場(新潟県妙高高原町)    訪れた季節:冬
ikenotaira_ls.jpg - 8,955Bytes標高2454mの妙高山の中腹に広がる雲上のスキー場、ここはそんな形容詞を付けたくなるような素晴らしいスキー場です。 リフトのトップは標高1500m、その下に広がるメインゲレンデのカヤバゲレンデは広大な1枚バーンで、眼前には、黒姫、斑尾、志賀、苗場まで遠望する大パノラマが広がり、雲の中に飛び込んでいくような爽快なスキーが楽しめます。

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実は、ここはローカルスキー場と勝手に思いこんでいて、これまで妙高に2度来ていても、足を向けなかったスキー場なのですが、今回、最終日の帰る前の一滑りと来てみたのです。でも、眺望のすばらしさと広大な整地バーンにすっかり魅了されました。ぜひもう一度ゆっくり訪れたいスキー場になりました。