秘宝が丸ごと降りてきた・・・
というキャッチコピーで、いま、上野の国立博物館で「空海と高野山展」が開かれています。
6日から始まったこの展覧会に、早速行って来ましたが、これはすごい、すばらしい!です。ぜひ皆さん、行って、見てきてください。入場料1300円は決して高くありません。
高野山の宝物館展示物が本当にそっくりそのまま展示されています。
高野山の三大秘宝といわれる、空海が唐から持ち帰ったというミニチュアの仏がわずか20cmの白檀の一木に精緻に彫り込まれた「諸尊仏龕」、空海が仏の世界に踏み込む気概を墨痕鮮やかに記した書「聾瞽指帰」、そして唐から帰国する際に空高く投げ上げたところ遥か高野山の松の木に引っかかったという「飛行三鈷杵」が揃って来ているのです。
そのほかにも、平清盛が我が血をもって描かせたという大作「血曼陀羅」、興福寺の阿修羅にも負けない運慶作の「八大童子立像」、快慶作の孔雀明王、阿弥陀聖衆来迎図、そして大日如来はじめ数多くの本尊仏・・・・
本来ならば、高野山の雰囲気の中で拝む数々の仏たち、ですが・・・この際、割り切って、ぜひ拝観することをお薦めします!!
いささか興奮してのご紹介でした。でも、この展示、5月16日までという短期間のものですから、急がないと見逃しますよ。
それに上野の山は、お花見の喧噪が去り、若葉のいい季節、遠くに行かなくとも足元でいい旅ができますよ。