| キャブレターの取付 | ||||||||||
| 1・取付を行う前に | ||||||||||
キャブカーオーナーの言う「キャブの調子が悪い」という症状の 原因の約5割は燃圧・油面・同調がしっかりできていない 事による不調です。 ジェットなど多少違ってても車は案外走るものです。 残りの5割はキャブレター以前の問題が多いようです。 異常があるといくらキャブ調整してもセッティングは出ません。 |
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| ・エンジンコンディションが著しく悪い場合は、先にエンジンを 修理及びオーバーホールを行ってください。 |
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| これはエンジン側の問題として、圧縮圧力・バルブクリアランス・ 点火時期等に異常が無いことが大前提です。 |
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| ・車両側のフューエルライン(パイプ)にヘコミ/潰れ等 ありませんか? |
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| これは燃料系の問題点で、フューエルライン(パイプ)にヘコミ/ 潰れ/無理な曲がり/内部のサビ等ありますと、燃料の通り道が 狭くなるので(オリフィス状態)燃圧が下がらない(上がらない) 恐れがあります。 大半の車が車高短なので一度下から覗いて見てください。 |
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| ・タンクは錆てないですか?フューエルフィルターに 詰まりは無いですか? |
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| フィルターの汚れ具合によって、フューエルタンク内やフューエル ライン内の状態が判断できます。赤茶けている様でしたらタンクや ラインが錆びてます。修理か交換をお勧めします。 (注:ガソリンタンクの取り扱い及び修理は個人では大変危険です のでこの辺はプロに任せることをお勧めします) |
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| ・フューエルポンプは正しく取付けられていますか? |
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| 取付けですが、キャブを使用するにあたり、たいていノーマルの機 械式ポンプから電気式の電磁ポンプに変更しますが、電磁ポンプは 燃料を圧送するものなので、 燃料を押し出すことは得意ですが、 引っ張ることは不得意です。 ですので電磁ポンプはガソリンタンクの近くに設置するのが理想 です。よくエンジンルーム内に取付けてるのを見ますが、引っ張る ことが苦手なポンプではカラ打ちする恐れがありますし、エンジン ルーム内の熱にあおられパーコレーションやベーパーロックを引き 起こす要因になります。このポンプをタンク近くに設置し直しただ けで見違えるほど調子が良くなるケースもあります。 ついでに取付ける際に電源にも気を使って頂きたいです。 よくエレクトロタップ(どろぼう端子)でその辺から電源を取って 来ている車もあります。しかし車は色々な電気部品が付いておりバ ッテリーよりたくさん分岐しながら後ろまで長い配線で廻ってます。 これでは適正な電流(電圧)供給が出来てない場合もあります。 極端な話ですが12Vで廻すポンプと6Vで廻すポンプとでは性能 は一目瞭然です。できればポンプはリレーを介して別回路で電源を 供給した方が本来の性能を引き出すことが可能です。オーディオの アンプやフォグランプ等も別回路で配線をするあれと同じ事です。 |
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| ・フューエルポンプは正常に作動していますか? |
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| これも燃料系の問題点で、正常に作動していないと燃圧が不安定に なる恐れがあります。 また、ポンプに求められる条件は「圧力(燃圧)」と「吐出量」で すが、ガソリンをたくさん送ろうとして圧を高くセットしてしまい がちですが、これは適切な方法ではありません。燃圧が高いからと 言って燃料がたくさん行く訳ではありませんし、吐出量が多ければ 燃圧が高いと言う訳でもございません。 キャブレターには性能を発揮する為の適正燃圧があります。燃圧が 高すぎると油面の安定性が保てなくなってしまいます。 燃料の量で重要なのはフューエルライン(車両側の配管・フューエ ホース等)の内径です。たとえば同じ燃圧でポンプの吐出量をいく ら上げても配管の内径が決まっていた場合、そこを通ることの出来 る燃料の量はある一定の線を過ぎるとそれ以上多くなることはあり ません。そこで、細いよりは太い方が効率がよいのですが車両に装 着されたフューエルラインの太さはなかなか変更できません。で、 上記で述べたフューエルライン(パイプ)にヘコミ/潰れ/無理な 曲がり/内部のサビ等ありますと、そこだけ内径が細くなってしま います。色々難しいですが、適正燃圧で吐出量が保たれた状態が最 も良いのです。 |
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| ・バッテリーは正常ですか? |
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| 初爆及び完爆しない恐れがあります。これ以外と重要です。 弱ってるバッテリーでは調子が悪い場合が多いいです。 |
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| ・プラグやプラグコードに異常はありませんか? |
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| 火花性能に関する問題点です。プラグのギャップの点検。 また、プラグコードの不具合は割と多いみたいです。 |
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| ・エンジンマウントは生きてますか? |
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| これは意外と見落しがちな部分です。経年変化でエンジンマウント ラバーが劣化している場合、エンジンが上下左右前後に振れて、 油面が安定しない・キャブがボディに干渉する、最悪アクセルワイ ヤーに無理がいき引っ張られてマニ側のレバー及びステーの破損等 考えられますので、この機会に新品純正か強化品に交換されること をお勧めします。 |
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| ・熱対策はお済みですか? |
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| 少し前に述べた、「パーコレーション」や「ベーパーロック」を 辞書で調べると、 [Vapor]ベーパー:気化物質、蒸気 [Vapor Lock]ベーパーロック:蒸気発生により燃料供給 装置に故障が起きること [Percolation]パーコレーション:(液体の)ろ過・浸透 ・浸出 とあります。 補足しますと、エンジンルーム内の熱等で燃料ライン内に沸騰した ガソリンの蒸気が発生しガソリンの流れをせき止めてしまう現象を 「ベーパーロック」と言います。また、キャブ内部でも蒸気が発生 します。これによりキャブ内部よりエアホールやカバー類の隙間か ら外に染みこぼれてしまう現象を「パーコレーション」と言います。 これらの熱外から車を守る対策として「ヒートプレート」やEXパ イプに巻く「遮熱テープ」があります。ターンフローエンジンには 非常に効果的なモノです。 また、古い車になると、冷却系の機能低下(ウォーターポンプ・サ ーモスタット・ラヂエターキャップ・ラヂエター本体等)が熱害の 原因となっている事もありますので点検整備を怠らないように。 |
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| ・中古のキャブレターを使用するにあたって、 |
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| SOLEXキャブレターの中古となると、市販汎用タイプと メーカーで純正装着されたキャブレターになりますが、 ここで注意して頂きたいのは、バイパスホール (バタフライバルブの上のほうにある3〜4ケの穴)の穴の径に 注意してください。 たとえば3型の市販型「N40PHH−47」のバイパスホールは 1.2Φ,1.1Φ,1.0Φ,1.4Φですが、 ’69モデルのハコスカGT−Rの3型「N40PHH−A15a」 は4ケとも1.2Φです。 純正装着品でも車種・年式等により穴径に違いがあります。 この様に穴径の違うキャブを混同して使用するとセッティングの 混乱を招く原因になります。 また、同じキャブの口径でも「ビジェタイプ」と「モノジェタイプ」 があったみたいで(40PHHは普通「モノジェタイプ」ですが、 日産のレースオプションにてA型の1次仕様で40PHH「ビジェ タイプ」とゆうのが載ってました)これも混同して使用しないで下さい。 |
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| 2・取付け時の注意 |
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| ・爆発及び、火災防止のため換気の良い場所で、 火気厳禁にて作業を行ってください。 |
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| ・エンジンルーム内の温度が低いことを確認してください。 火傷する恐れがあります。 |
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| ・キャブ及びマニホールドのフランジ面にユガミ等ないか 確認してください。 |
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| ・キャブレター取付け部から空気漏れがあると低速不良の 原因になります。 |
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| ・マニホールドのリンクにガタがないか確認してください。 |
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