キャブレターの構造
5・スターター系統
MIKUNI・PHH型とOERキャブレターは、吸入効率の向上を
図る為、「チョークバルブ」の変わりに「スターター方式」を採用し
ています。
   
MIKUNI・PHHキャブレター
構成は
「スタータージェット(20)」、
「スターターパイプ(21)」、
「スターターディスク(22)」、
「スターターカバー(23)」

等から成り立ってます。
チョークを一杯に引くと「スターターカバー(23)」を介して
「スターターディスク(22)」が廻され燃料通路が全開します。

この状態でセルモーターを廻すと負圧が「燃料噴出口」を通して燃料通路に
働きかけます。この負圧で燃料は「スタータージェット(20)」で計量さ
れ、「スターターパイプ(21)(通路に組込済み)」に流れ「スターター
パイプ(21)」のブリード穴より空気を混入し微粒化されて「スターター
ディスク(22)」に流れます。

「スターターディスク(22)」に流れた混合気は「スターターディスク(
22)」と「スターターカバー(23)」の隙間より再度空気を混入し、始
動に最適な濃度の混合気となり、二つに別れて「燃料噴出口」より各シリン
ダーに均等に供給されます。

「スターターディスク」の構造は左図のようになっており、チョークの
引き方により全作動・半作動の使用が可能となってます。チョークを半
分位引くと、半作動通路が開口し、燃料流量が半減し混合気濃度も薄く
なるようになってます。

スターター装置では「スロットルバルブH」がチョークの役割を果た
しており、スターターを使用するときは、アクセルペダルを踏まない
ことが肝要です。
アクセルペダルを踏むと、「燃料噴射口(24)」に働く負圧が小さ
くなり吸い込み不足となります。
 
OERキャブレター
構成は「スタータージェット」
「スターターブリードパイプ」
「スターターバルブ」
等から成り立ってます。
チョークを一杯に引くと「スターターレバー(H)」
「カムシャフト」を介して「スタータバルブ(G)」が押し上げられ燃料通路
が全開します。
この状態でセルモーターを廻すと負圧が「燃料噴出口」を通して燃料通路に働
きかけます。
この負圧で燃料は「スタータージェット」で計量され、「スターターブリード
パイプ(F)」のブリード穴より空気を混入し微粒化されて「スターターバル
ブ」の通路に流れます。
この通路で外部からの空気と再度混合され、始動に最適な濃度の混合気となり、
二つに別れて「燃料噴出口」より各シリンダーに均等に供給されます。

「スターターバルブ」の構造は、全開から全閉まで、無段階な作動が可能で約
半開の位置でで中間の量が流れます。

 
キャブレターの分解・整備
SOLEX
「スナップリング」

を外すと、

「ワッシャー」、

「スターターカバー」、

「スタータースプリング」、

「スターターディスク」

が分解できます。
「スターターディスク」
とボディ側の
「摺動面」はタイト面に
なっていますので
キズを
付けないように慎重に
取り扱ってください。
組立は、
「スターターディスク」、
「スタータースプリング」
「スターターディスク」
の凹くぼみと
「スターターカバー」
の凸を合せる
様に載せて、
スプリングが利いて
いますので、
押しながら
「ワッシャー」、
「Eリング」
を入れます。
フロートカバーを開けている状態ですと、フロート室の奥の方に「スタータージ
ェット」が見えます。
脱着する必要はあまりあり
ませんが、もし脱着する場
合は結構きつく締まってま
すので、
適合したドライバーでキズ
を付けないように行ってく
ださい。決して針金等でほ
じらない様にし
て下さい。
(スターター)チョークワイヤーを装着する場合、各キャブレターのスタータ
ーが、正常に作動するように装着して下さい。
チョークを一杯に引いた時、各キャブレターのスターターが全開し、
元に戻した時はスターターが全閉することの確認を忘れないで下さい。