キャブレターの構造
1・フロート系統
フロート室内の油面を一定のレベルに保つ役割を果たしており、
「ニードルバルブ@」・「フロートA」の部品で構成されています。
MIKUNI・PHH OER
燃料は、タンクよりフューエルポンプを経て「ニードルバルブ@」より
「フロート室B」に流れ込み、フロート室に一定量の燃料が流れ込むと
「フロートA」が浮き上がり、
フロートの浮力と燃料の圧力がつり合った時に
「ニードルバルブ」が「フロート」により閉ざされ正規の油面となります。
正規油面は次表のようになります。 
A寸法=メインボア中心より油面までの寸法
型  式 A寸法 (mm) ポンプ燃圧
MIKUNI S・3・4型 40・44PHH 23〜25 0.025
  MPa
MIKUNI 2型 50PHH 27〜29
MIKUNI 2型 36PHH 19.5〜21.5
OER 40・45・47・50 29
フューエルポンプの燃圧は、キャブレター油面の重要なウエイトを占め
ています。
しかし、キャブレターの構造上(ニードルバルブの性能とフロートとの
位置関係等)「適正燃圧」とゆうものがあります。
0.025Mpa〜0.03Mpaです。

ニードルバルブ自体の燃圧の上限は約0.04MPaくらいです。
これがニードルで燃料を抑えられる限界値で、
これ以上高くなるとエンジンの振動などにより、ガソリンが余分に
フロート室に侵入してしまいます。

燃料が足らないからと言ってむやみに燃圧を上げても、
フロートの浮力と燃料の圧力がつり合わず
オーバーフローするだけです。
燃圧が高いからと言って燃料がたくさん行く訳ではありませんし、
吐出量が多ければ燃圧が高いと言う訳でもございません。

 
フロート系統の分解・整備
キャブレターの型により違いますが4〜6本のビスを外すと
フロートチャンバーカバーが外れます。
写真はS型です。 カバーを外した状態
この様な構成部品です
フロートピンを抜いてフロートを外します。
フロートは慎重に取り扱ってください
ニードルバルブは適合した工具で
慎重に行って下さい
スターターパイプのブリード穴が詰りますと
混合気が濃くなりますので注意してください
スターター部の組立はカバーと
ディスクの凸凹を合して下さい
フロートアームのピンが入る所が割れてないか、クラックが入ってないか確認。
S型・4型のフロートアームは単品ですが、2型・3型はカバーに造り付けになってます。
S型・4型のフューエルパイプは方向性が有ります。逆さまに組まない様に
フロートチャンバーカバーを組み付ける前に、
チャンバーカバー面とフロートの上面部までの寸法測定し調整して下さい。
型により寸法及び、調整方法が違います。
フロートは双子式で左右の高さが狂っていると実油面が変わりますから
左右の平行度を合わせてから点検、調整してください。
S型・4型 12〜12.5mm
3型 15〜16mm
上記はあくまでも組み立て時の寸法の目安で、
最終的には車載上にて油面調整を行ってください。
フロートレベル(油面)の最終調整は別の項
説明致しますので、ここではさわりだけ、、、
フロートレベルゲージを使用しての点検
キャブタイプ ゲージの表示目盛り寸法
SOLEX 40・44PHH 20〜21mm
SOLEX 50PHH 17〜19mm
SOLEX 36PHH 19.5〜21.5mm
OER 40・45・47・50 29〜31mm
WEBER DCOE 29mm
 
S型・4型
フロートアジャストジャストスクリューで調整します。ロックナットを緩めて
アジャストスクリューを締めたり、戻したりして調整します。
 
2型・3型
普通はニードルバルブのガスケットの厚みで調整しますが、
微調整はフロートリップで調整します。

注:フロートの角度が変わらないようにする事。