DigitalPacific Continental
BlueDelphi Continental(Dream Dolphin Title)

ドリームドルフィン。NORIKO、WATER MS、FIRE T1、この3人によって織り成されるサウンド、 それとメッセージ。あるときはアンビエントに、そしてスピリチュアルなヒーリングを。 またあるときはハイスピードに、そしてハードに、パンキッシュに、その全ての音を解き放つ。

このページは主にテクノという側面からDream Dolphinをレビューしています。
ここではNORIKOの詩的感覚・精神世界観は深く考察していません。


ドリームドルフィン(以下D.D)は、かつて存在した日本でも数少ないハイスピード& アンビエント&ハードコアをクリエイトするユニット。私が初めて触れたD.Dの音は、 たまたまFMから流れてきた「LOVE_EATING_ALIEN」だった。このとき 私は日本にもこのようなスタイルのハードコアテクノがあることを知った。 しかもヴォーカル&詞を担当しているNORIKOが高校生(当時)だということを知り、 そのサウンド以上に衝撃を受けたことを覚えている。

初期のD.Dはアシッドテクノやアンビエントの色が濃いサウンド中心で、 一部のテクノ好きの間では話題になっていたが、実際にシーンに躍り出たのは、当時ヨーロッパを中心に猛威を奮っていた ハッピーハンドバッグサウンドを取り入れた曲「ヴィヴィアンのハンドバッグ」からである。 この頃のD.Dは他にもレイヴ、ジャングル、トリップホップ、ハッピーハードコア、トランス、 アンビエントなど数多くのスタイルのテクノサウンドをクリエイトしていた。普通ならこのような多種にわたるジャンルを制作するときには 別名(覆面)ユニットなどで展開することが多いのだが、D.Dはそのままの名前で 多種多様なエレクトロサウンドを披露していた。またアルバムリリース間隔が異常に短く(1ヶ月おきのこともあった)、それを理由に この時期のサウンドはクオリティが低いという一部指摘もある。

その後、D.D史上最高傑作の呼び声も高いアルバム「atmospheric healing」をリリース、 アンビエントテクノ&ヒーリングサウンドというジャンルでの地位を確立し、ユニットとしての完成度も飛躍的に高まった。 しかしD.Dは常に進化を求めているのか、問題作「The Seventh Dream」で、 心に潜むダークな面を一気に解き放つかのようなNORIKOの詞と、それを音で表現したようなハイパーデジタルパンクサウンドにスタイルを 変えてきた。これにはかなりのD.Dファンも驚いたのではなだろうか? それ以降、D.Dは今までのサウンドを進化させつつ流行も取り入れながら、ハイスピードなハッピーハードコア&ハイパースピードポップ系サウンドや、本来のウリである アンビエントスタイルの楽曲を中心にリリースしていき、一定のファンを獲得。しかし、活動休止前の数作品は完全にヒーリングサウンドに傾倒していった。 なお、アルバム「AEON」以降、WATER MSは参加しておらず、FIRE T1NORIKOのユニットとなった。

私が思うに、D.DNORIKOという不思議な存在と、その不思議な存在の能力を無限に引き出すFIRE T1の織り成すテクノサウンド に最大の魅力があるのだ。このどちらかが欠けてもD.Dとしては成り立たないし、また他の誰もが D.Dを真似ることは不可能だろう。ただ、活動休止前の数作品における完全ヒーリングサウンド傾倒な状態は個人的には好ましくない。 特にNORIKOによるポエトリーリーディングは音楽の領域を超えた思想哲学的な面が前面に出過ぎており、D.Dファンの中にも否定的な意見が見受けられた。

08/05/21追記: とある機会があって、久々にドリームドルフィンのサウンドを聴き直してみた。そして改めてDream Dolphinの良さを再認識したと同時に もうこのようなサウンドは作ることはできないだろうと感じた。DreamDolphinというユニットは良くも悪くも10代のNORIKOという特異な存在がなければ成り立たないのだ。 だからこそ、このようないろいろなサウンドに対応しパワーを発揮していたと思う。音だけであれば簡単に真似る事は出来るが、10代のNORIKOに代わる存在はない。それは現在のNORIKOが参加している ユニット「かけら風」の曲を聴いてみても分かるのだ。NORIKOはポエトリーリーディングで参加しているが、これはNORIKOが20歳を越えて以降のD.Dのアルバムで 実践したものをブラッシュアップしただけに過ぎない。だから今D.Dが復活したとしても過去の作品を越えることは出来ないだろうと感じている。

11/03/26追記: 今でも、改めてDream Dolphinのサウンドを聴くことが多々ある。やはり好きな曲はいつ聴いても良いものだ。そして色褪せないね。 実のところ、数年前にD.DLoveMachine共々復活する可能性があった。実際、LoveMachineは2007年9月にベストアルバムをリリースし、 本格的に活動再開の兆しがあった。しかし、結局はそれ以降動きがないまま現在に至っている。NORIKOが参加していた別ユニット・かけら風も2006年にアルバムリリース、PSP用ソフト・Gunpey-Rに曲提供した以降は 目に見える動きもなく、NORIKOが現在なにをしているのかも不明だ。正直、復活に関してはいろいろあったが、もういい加減に復活を望むことはやめようと思う。伝説は伝説のままで良いのだ。

DreamDolphin Discography 2008/05/21一部修正実施


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