灼熱の北海道の巻


2000年 6月24日
 昼から北海道へ向けて出発。靭は初めてのyahooオークションの落札で少々寝不足気味。
出発が昼からで良かった。
この日の為に用意された兵隊、6名。車両、2両。精鋭揃いだ。
 仕事は「後続の本隊から先行しつつ、間違えやすい交差点等で誘導する」というもの。
上司が「何だ、靭は北海道初めてか。北海道はでっかいどうー。」無視する。
1400頃に出発。今日は信太山(しのだやま)まで。1時間くらいで到着した。


25日
 0500起床。今日の目的地は静岡県板妻。一気に名古屋を越える。しかしエアコンもオーディオもないこの車、
地獄である。気が付けば、助手席、後部座席、爆睡中。私も中央線をなぞる機械と化す。
意識が戻ると静岡。よくここまで無事で・・・。
後席の上司、「靭、眠いだろ。そんなときはな、歌を歌え。」なるほど、理にかなう。
しかし最近の歌なんぞ知らないぞ。ここは靭お得意のなかじまみゆきを歌うことにする。
何故か皆がブルーになり、押し黙る。効果抜群だ。富士山は曇りで見えなかった。
すでに600キロ程走った。本隊もはぐれることなく、順調。


26日
 同じく0500起床。今日は郡山まで。靭オートクルーズON。またも白線をなぞる機械になる。
「うつぼー、眠いときはなー」昨日と同じことを言うのでなかじまみゆき。
効果は抜群だ!


27日
 今日は本州最北端、青森だ!今日はリクエストがあった。「アニメタル」。
何故40路のおっさんがアニメタルを歌えというのか。とはいえ上司の頼み、断るわけにはいかない。
「アニメタルマラソン」を全て歌って差し上げた。流石にお互い堪えたようだ。
はあはあ息を切らしながら運転する靭、げっそりとした上司。
効果は抜群だ!
パトランプ付きの白いジープというのは目立つらしい。
サービスエリアに入る度に子供がよってくる。「せんしゃどこ〜?てっぽーは〜?」
ああ〜うざっ!


28日
 青森港からフェリーで北海道へ。本州とお別れ。よくここまで車で来たなあ、我ながら感心しちゃう。
函館港まで4時間かかるらしいので甲板で休憩。おおっ、トビウオだ!トビウオってほんとに飛ぶんだ〜。
函館に到着。初めての北海道!「靭、北海道はな、でっか」無視する。
体育館の片隅に泊まることになる。床に毛布を引いて雑魚寝。あ〜なんて扱いだ。
でも露がしのげるだけいいか。いつもの土の上に寝るよりは。


29日
 北海道の道路はすごいなあ。どこまでも直線。あ、牛。
おもわず飛ばしたくなるなあ。事故ワースト1ってのも納得できるかも。
あ、ねずみ取り。
 東千歳到着。噂には聞いてたけど、でっかい駐屯地やなあ。売店や体育館が複数ある!
なんですと!ジンギスカンが食えるですと!イタダキマス!
夏の夜にビール!ジンギスカン!最高ですな!
しかしまた体育館の床ですか、寝床は。最低ですな。


30日
 帯広に到着。昼前についたから、委託食堂で食べることにする。
「ざるらーめん」・・・?なんだ、このメニューは。
だまされそうな気がする。でも見てみたい気もする。むうー、一期一会、いっとけー!
「ざるらーめん、お待ち。」・・・?ざるの上に冷やしたラーメンとツユ?
ずぞぞー。5口で終わる。「ありがとうございましたー」
・・・・・はっ、だまされたー!?


7月1日
 今日は何故か本隊が異様に飛ばしてくる。80キロで走ってるのになんで追いついてくるのだ!?
 凄い峠道だ。R40?今の速度は70キロ。「曲がれますか?」「曲がれません」
「うおおーっ!」男3人の悲鳴が峠に木魂する。
「ドリフトだ、うつぼーっ!!」「イエッサーッ!!」
片輪走行になる。
「うおー・・・」
なんとかリードを取り、間違えやすいと思われる交差点到着。
「本隊が来たら、こっちに誘導してくれ。俺は先の交点に行く。」
仕度を整えていると、えらい速度で本隊通過。
・・・待て!そっちじゃない!こっちだこっち〜・・・あ〜

最終目的地、別海到着。後は帰るだけだが。
「生きて帰れるかなあ・・・」


2日
 別海出発。朝飯代わりに喫茶店で自家製カフェオレとチーズケーキをいただく。
戦闘服姿の男3人で。店員の視線が痛いのなー。
 富良野でラベンダー畑に寄ってみる。ラベンダーソフトクリームですと?いただきましょう。
戦闘服姿の男3人でソフトクリームをいただく。今日は日曜日。店員と観光客の視線が痛いのな。
 旭川に到着。すごく蒸し暑い〜。近くに健康ランドがあると聞いたので行ってみることにする。
その名も「旭川健康ランド」。まんまですやん。
入浴料1900円を支払う。鼻血がでるほど高いがな。
元を取ろうと長湯し過ぎてホントに鼻血が出たがな〜。


3日
 今日は恵庭に到着。途中に見えた風呂場で、昔死体が沈んでいたと聞く。ちょっとブルー。
後はフリー。かねてからの計画どおり、札幌で友人と合流。そいつは彼女を連れてきた。
「やんのか、コラァ!!」
とある店に入り、3人で店のカクテル全種類制覇!!1人15杯くらい飲んだか・・?
 しかし北海道の人は暑がりなのかな?かなり涼しい日だったが、店内クーラーガンガン。
おいちゃん風邪ひいちゃうよ。


4日
 今日は朝からフリー。上司達は「ススキノで風俗行かんで何処へ行くのだ!」と、
朝から飛び出していった。頼もしい人たちだ。
札幌市内でドラマニ!気が付くと攻校生だらけ。
ちっ若いもんにはかなわんわ。夜は友人と大倉山へ。アベックだらけのスキージャンプ台の頂上で
タイタニックごっこ。
札幌の夜景を眺めながら友人がぽつり。 「俺ら・・・ホ○みたいだな。」
うわ〜!言うなぁ〜!! 華麗なドリフトで胃の内容物をリバースしそうになりながら別れる。
きもちわるい・・・


5日
 北海道から離脱すべく小樽港へ。これから始まるフェリー30時間の旅。
日本車を山ほど積んだロシアの輸送船を眺めつつ、豪華客船(?)「ラベンダー」出港!
・・・暇です。札幌で仕入れた文庫本は全て読んだし、CDは聞き飽きた。
ゲームコーナーもやり尽くした・・・。残り21時間、何をするか。

 艦内徘徊中、卓球台発見!壮絶な卓球バトルが今!始まる・・・(BGM:サッポロ黒ラベルのアレ)LOVE BEER!
4時間後、総員体力の限界につき、終了。9勝12敗。ちくしょう、マジで悔しいぜ!
「自衛隊の皆様、お食事の用意ができました。ラウンジまでお越しください。」
恥ずかしいって!艦内放送は!


6日
 水平線から昇る日の出を見るべく、0400に起きて甲板に上がる。うわ、さっみー。
天気悪いし。同じく日の出めあてのおっさん(ビデオカメラ携行)としばらく語り合う。
少しずつ明るくなり、太陽確認!2分程で雲に包まれる。任務達成?
 舞鶴到着まで後6時間、何をするか・・・

甲板でぼけっとしてると、卓球ラケットが飛んでくる。 ズギャギャッ!!「何ヤツ!?」
第一甲板からこちらを見下ろす上司。奴の眼は・・殺る気だ!
おもしれえ!相手になったらぁぁぁぁ!!
 ・・・2時間後。4勝4敗。い〜い闘いだったぜ・・・もう飯時だ。
「自衛隊の皆様、お食事の用意が・・」恥ずかしいって!
数時間後、護衛艦の横をすり抜け、舞鶴港到着。うはぁ、蒸し暑ぅ。
久しぶりに愛車に火が入る。
 眠気防止のフリスクが切れた。眠ってえ〜!本気で眠てえ!
「靭、眠いときはな〜」なかじまみゆき!!効果は抜群だ!
 日が沈む頃、マイベース到着。
任務達成、異常なし!がはっ

次は仕事抜きで行きてえなぁ・・・


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