リスク・マネジメントとは?




  ここでは、リスク・マネジメントに関する簡単な定義や手順を示します。定期的に改訂していきますが、「より詳しい内容を知りたい」「リスク・マネジメント・プランを立てるのを手伝ってほしい」という方は、ご連絡ください。


 

このようなトラブルや悩みを身近に感じますか? あなたの組織にとって、一番おこってほしくないことは何ですか?なぜ、おきたら困るのでしょう?そこから、リスクを考えてみましょう。

16BAL01C リスク・マネジメントとは

「組織の存在や特定事業の目標達成を、一時的または永久に妨げ得る要因やその要因により影響をうける可能性(=リスク)を特定し、優先順位づけて、リスク発生の防止および発生した場合の対処法をみいだし、実施していくこと」

です。

リスク・マネジメントには、おおきくわけると、

の4つのステップがあります。また、一度このステップを踏めばそれでおしまい、ではありません。リスクは定期的に見直され、あらたにリスク・マネジメント・プランを策定、実施する必要があります。



16BAL01C NPOにもリスク・マネジメントは必要なの?

必要です。リスク・マネジメントは企業のものだけではありません。独自の信念と問題意識に基づき、よりよい社会を実現するために活動するNPOや運営に係わる個人は、行動の主体である限り、法的・倫理的に責任を有する領域があります。
また、たとえばボランティアが中心となってサービスを提供する福祉系のNPOの場合、ボランティアによる、あるいはボランティアに対する事故やトラブルが発生するリスクは高くなります。ボランティアが加害者になれば、あなたの団体からサービスをうけたいという人は減るかもしれません。ボランティアも、加害者になり責任を負わされたり被害者になったりすれば、本人だけでなく、ボランティア全体への意欲を失わせてしまいます。組織に責任を負わされたら、とくに金銭的なものは支払えないかもしれません。これらの結果は、「より社会で役立ちたい」という、この団体の理念と相反するものであり、防がなければなりませんこのようなリスクを最小限にするために、

といった、対処方法が必要となるでしょう。



16BAL01C リスク・マネジメントはどうしたらいい?

リスク・マネジメントは、リスクとその対処方法を特定することから始まります。そして、対処方法を実施し、定期的に再検討する必要があります。リスクの特定方法やリスク・マネジメント・プランの策定および実施には、さまざまな方法があります。たとえばNPOの「財産」を、

の4つにわけ、それぞれについてリスク要因を特定します。

次に、

ことが必要です。


16BAL01C リスクはゼロにできる?

「リスクをなくす」ということは、端的に言えば「何もしない」ということです。よりよい社会を実現するために、社会で活動していくことそのものが必要である以上、「何もしない」という選択をとることはナンセンスです。ただし、ある特定のリスクを回避するため、あるいはリスクを軽減するために、ある事業の一部あるいは全てを中止する、あるいは変更するということはありえます。


16BAL01C リスク・マネジメントは誰がするの?

リスク・マネージャーと呼ばれるような、リスク・マネジメントの策定や実施の責任者をおいた方が、実施が確実になりよいと思います。ただし、リスク・マネジメント専門のスタッフをおく金銭的余裕があるNPOはそれほど多くないでしょう。おそらくは、事務局長が、その責任者になると思います。
しかし、リスク・マネジメントは、スタッフも理事もボランティアといった関係者全員が心するべきものです。リスク・マネジメントの重要性や必要性をみなが共有し、プランの中で共有できるところは、みなで共有できるようにしましょう。現場の中でスタッフやボランティアが感じているリスクの存在に、事務局長や理事が気がついていない場合や、その逆もありますから、普段からリスク感覚を共有する素地があれば、互いの情報交換も円滑にいく可能性が高くなります。


16BAL01C すべてのリスクに対処は可能?

可能でもあるし、不可能でもあります。リスク・マネジメントのために費やす人的・金銭的資源が無限にあるのであれば、答えは「可能」です。しかし、実際は、そのようなことはありません。したがって、限られた資源を有効に使うような、リスク・マネジメント・プランが必要になります。
リスク・マネジメント・プランを実施するにあたり、留意するべき点があります。立派なマニュアルを作るよりは(それが必要な団体もありますが)、すぐに実行できる「ちょっとしたこと」から実施するように策定したほうがいいと思います。多くのNPOでは、事務局長をはじめとしたスタッフが、日々の業務に追われて忙しく、なかなかリスク・マネジメントをはじめマネジメントに時間と労力を割くことができないのが現状だからです。このためにリスクの特定が重要になってきます。


16BAL01C リスク・マネジメント・プランは、一度設定したらそれでいいの?

時が経つにつれ、あるいは活動の内容や重点が変化するにつれ、リスクの内容や優先順位が変わってきます。できれば、年に一度は必ずリスク・マネジメント・プランを検討するようにしたらよいでしょう。理事会の前に事務局と、一部の理事とたたき台と作り、理事会で検討・承認するのも一案です。いずれにしても、定期的に(そして必要に応じてすぐに)話し合う習慣をつけておくことが必要です。



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