(その3)

第3話 謎の物体

nonが高校2年生の時の話。

体育祭のオープニングで演奏をすることになった、吹奏楽部。
リハーサル無しに近い状態で始めた演奏で、しかも指揮者がいないというなんとも不安な形で始まったのですが、ただでさえ出番が少ない吹奏楽部。 ここは「張り切らねば!」と意気揚々でした!
まぁ演奏曲も簡単な物ばかりなので、そんなに心配はしていなかったのですが、部員の面々はちょっと緊張気味・・・。

そんな中演奏を開始しました。
最初は周りもざわついていたものの、1曲目が終わる頃には結構聴いてくれる人がいたので安心してました。
何曲目を演奏していた時でしょうか、nonの譜面台の前を一瞬「キラッ!」と輝く物が通り過ぎ、その後「カラン、カラン・・・」と金属音がしたのです。

演奏をやめるわけにもいかないので(テューバは低音の要ですからね(^-^;))音がした方に目を向けてみると、トロンボーンのスライドが落ちてるじゃないですか!

で、今度は目線を右に向けてみると、頭をかいている部員のKさんが見えました。
Kさんは手には楽器を持っているのですが、なんかちょっと様子が変です・・・。
どうやら勢い余って、スライドを飛ばしてしまったみたいなのです。
しかし、演奏を中断するわけにはいかないので、無視して演奏はそのまま続行・・・。
悲しいのか、情けないと思ってるのか、少し放心状態になっているKさんを放っておいた状態で演奏が無事に終了しました(^-^;

演奏が終わったところで、何事もなかったようにスライドを拾い、吹奏楽部は撤収したのですが、この飛んでいったスライド、かなり重傷だったみたいで、修理には相当かかったみたいです・・・。
トロンボーンのスライドって、そんなに簡単に飛ばせちゃう物なのかなぁ?


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