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僕の生きる道

<ブックデータ>
編者:橋部敦子
出版元:角川書店
ISBN:4-04-873468-7
価格:1,400円
初版:2003年



SMAPの「世界に一つだけの花」を主題歌として、
フジテレビで放送されたドラマのノベライズです。
どうもわたしは、連続ドラマというのがダメで、
見ようとしても続かない、録画しても溜まってしまって
結局見ないという、ありがちなパターンになります。

この「僕の生きる道」のそのパターンで、
気にはなっていたものの、そのまま時間が過ぎ去り
ノベライズ化されても、友人に薦められるまで、
出たことすら知らない始末。

ここで語られていることは、
まさにこうした人間に対する戒めであり、
「今を生きる」ことがどれだけ大切で、
どれだけ難しいか、そしてどれだけひとに
力を与えるものか、そんなことを実感させてくれました。

ひとは、いずれこの世からいなくなるのに、
そんなことは、あたかもうそであるかのように、
頭の片すみからも、消し去って生きています。
だから、いつかいつかと先延ばしにしていきます。

政治でも、企業でも、都合の悪いこと、
難しいこと、考えるだけで気が重くなること、
これらを先延ばしにすることが、
後々問題となってきます。

この本を読むことでもそうですが、
わたしにもかなり「先延ばし」癖があります。
自分がじっくり考える性質であることを理由に…
でも、もうすこし深く考える前に行動してみるのも
いいんじゃないだろうか、と思うようになりました。

偶然かどうか、これを読んだあたりから、
なんだか周りの環境が変わってきたような、
そんな錯覚を覚えます。
わたしの気が落ち着いたのか、
それともほんとうにそうなのか。

わたしもこの先に向けて思うところがたくさんあります。
実際始動するには、たくさん学ばねばなりません。
ただ、それまでに日常に埋没しないよう、
いつも始めだす日を見据えて。

こころの転換に効いた1冊でした。


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