東京と大阪の違いなんていうのは、
いろんな人がいろんな視点で話してきたことで、
東京にいる大阪人としては、
もう聞き飽きた感さえあるのだが、
それでも、あえて話題にしたいこと、
それが自然についてである。大阪に緑がないとは言うつもりはないのだけれど、
それは、人工的なものであって、自然ではない。
実は、大阪にいたとき、
近くにかの有名な淀川があったのだが、
京都で桂川や木津川と呼ばれているのとは違い、
それら合流した淀川は、とてつもなく汚い。それに引き替え、神戸や京都には、
そういう自然を感じることができるスポットが
結構あるものだ。ちょっと閑静な住宅街といわれるのも、
東は、調布や二子玉川だと思うのだが、
これはどちらも、東京。
それに引き替え、西の芦屋・武庫之荘は
どちらも、兵庫県である。
(武庫之荘はそれほど高級ではないかもしれないが)閑話休題。
つまり、あまり関西圏の中心たる大阪には、
ほとんど自然を感じるスポットがないのに対して、
東京には存在しているということだ。ひょっとすると、単に東京が東西に細長いから、
そういう自然のあるところが含まれているからで、
大阪も南北ではなく東西に長ければ、
ちょっと実情が違っていたかもしれないのだが。前置きはこのくらいにして、
23区内唯一の渓谷である「等々力渓谷」について。
わたしの渓谷のイメージというのは、
山の奥深くにしか存在しないものと思っていた。
↑これが等々力渓谷の案内板しかし、この渓谷では妙な感覚に包まれる。
目の前では、水鳥が泳いでいたり、
きれいな水がせせらぐ音が聞こえるのに、
目を高いところにやると、橋の上をトラックが通る。
↑こういうところ風景があったかと思うと…
↑上を見上げれば、こんなところもあったり。これらの写真を見ていただきたいのだが、
とてもこの周りが住宅街で、アスファルトの道路があって、
乗用車が走っているとは思わないのではないだろうか。
不思議なのと同時に、少しうれしいギャップである。少し行くと、幼いころの弘法大師(空海)を祭った、
小さな社がある。
そこには、水汲み場があり周辺の人たちは、
ここの水を汲んで飲料水にしているようだ。
吉祥寺からもっと西に行った、
国分寺にも、湧水の出る「お鷹の道・真姿の池湧水群」
というところがあって、
そこでも湧水が出ているらしい。ある程度きれいと、水鳥も安心して
生活できるのか頻繁に出くわした。
水の透明度が高いので、
足の水かきの動く様子までよく見える。
↑こちらでは、昼寝中?
泳ぐ様子です!(Quicktime形式、約3MB)
そのほかにも、等々力不動尊や墳墓群があって、
DimageXでは、Quicktime方式でしかとれないので…
Quicktimeのない方は、こちらから。
ヤル気が出ないときの癒しスポットとして
貴重な場所である。2003-2-10