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出発前


イタリアに行くまではいろいろと
あわただしく毎日が過ぎた。
というのも、当初12月15日頃に出発する
ということだったのだが、
急遽11月30日出発ということに
なってしまったからだ。

この知らせを受けたのが、
ちょうど「nikko81的京都」のネタになった
京都にいっている時、
つまり11月14日だった。

七条大橋の手前で
青信号になるのを待っていたとき、
携帯が鳴った。

どうやら、12月のツアーは、
最少催行人数を下回っていて、すべて中止。
1月は、というと1ヵ月前にならないと分からない、という。
で、確実にいけるのが、11月30日出発だった、
というわけだ。

1月にまで待ってもよかったのだが、
やはり同じように中止になって最終的に行けませんでした、
ではお話にならないので、何とか30日に間に合わせよう
ということで話がまとまる。

当初考えていた12月というのも、
卒業旅行としては、かなり時期的に早い。
よく知らないが、2月や3月というのが普通ではないかと思う。

が、なにせ制約条件としての「価格」が
極めて重要だったため、
お安いこの時期にならざるを得ない
というのが実情だった。
幸い、11月でも値段はさして変わらなかった。

当初、ツアーという旅行のやり方に対して、
変な嫌気をもっていた。
「ツアー」や「パック旅行」という言葉が、
自分で何もせず、他人にまかせっきり
という姿勢の代名詞とイメージがあったからだ。

とはいえ、経験もしないのに、
一方的に悪口を言うというのも
筋が通ったことではない。

さらに海外旅行となると、
やはり最初はツアーの方がいいかな、などと思い始めた。

ま、何事も経験だし、サークルやクラブで
知り合った友人とは違って、
一緒に長時間を共にすることは少なかったので、
この際行ってみるか、
ということで行くことにした。

さて、そうと決まれば支度である。
何が要るか。
パスポートは申請しないといけないし、
スーツケースは奥から出してこないといけない。
せっかくイタリアに行くんだから、
高校時代の世界史の該当部分を復習しておくといいかも、
えっとそれから、それから…
などと考えていると、瞬く間に日は過ぎてゆく。

最終的には持ち物はそう多くはならなかった。
スーツケースに隙間がかなりできたぐらいだったが、
土産物や何かをつめて帰ることを考えれば、
ちょうどいいだろう。

これはわたしだけかもしれないが、
出発の際にはきっちりと鞄に入っていたのに、
帰る頃になると特にかさの高い物を
買ったわけではないと思うのに、
どういうわけか、鞄がパンパンになることがよくある。

実際は、旅行に行くと気分がよくなって、
無意味に気前がよくなり、
何かしら買っているからなのだが、
当の本人にはそんな自覚が全くない。
なぜこんなにも財布の中身が
寂しくなっているのかを訝しく思うことが多々ある。

そんなことを考えると、これでも帰る頃には、
荷物でいっぱいになっているかもしれない、
などと考えていた。


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