IBMブースは、ThinkPad10周年記念を前面に押し出し、
メインステージでは、ピアノ調の塗装を施した
記念モデルを紹介していました。IBMはビジネス用途に特化したパソコン戦略を展開していますが、
仕事で使って、使いやすかったので、
プライベートのパソコンも、IBMのパソコンにした、
という人も多いそうです。たしかに、随所にこだわりが見られるそのつくりは、
上級者をも納得させる一品ですが、
値段もまた、立派なもの。
通のためのパソコンといえるでしょう。とかく、ビジネスの色が濃いIBMですが、
ユニバーサルデザインや無線LANに対する取り組みを
いち早くはじめていたり、先陣を切って
実験的なことを始める顔も持っています。それが現れている展示が、WorkPad。
Bluetoothという無線通信技術を用いて、
ThinkPad(IBMのノートPC)を操作できます。
デモでは、指紋認証を行うなどしていましたが、
すべてこれは実験のためで、実用化とは関係ないとのこと。
また、IBM社内の人が提案する「理想のパソコン」
も展示してありました。
もちろん、そこまで技術が追いついている
わけではありませんが、
IBMという会社が何を考えて、
パソコンを作っているのかがよくわかる展示でした。自分たちの目指すものが、明確になっているという点では、
ソニーもそうかもしれませんが、
そのようなことをしっかりアピールできている点は、
やはりすばらしいことです。
例えば、上の写真のモジュラーユニットの考え方は、
ある意味で、タブレットPCと考え方が似ています。
ペンで操作することができることばかりが、
大きく取り上げられるタブレットPCですが、
デスクトップでも、ノートブックでも、
またディスプレイだけでも、
使用するすることができる柔軟性をもつ点で、
このモジュラーユニット構想と共通するところがあるように思います。