久しぶりの更新になります。
昨年のCEATECの後からも、
何度かイベントには行っているのですが、
パソコン関係のイベントが続いたのと、
今ひとつ、ぱっとしなかったというのが
正直なところです…そんなこんなで、2002年も
8月が終わって、9月です。
秋には、「読書の秋」「食欲の秋」「スポーツの秋」
などなど、秋にはさまざまな定冠詞がつきものですが、
実は、「イベントの秋」でもあるのです。その先陣として、
今日は「グッドデザインプレゼンテーション2002」を
レポートします。
とはいえ、会場には1時間30分しか
いることができず、ちょっと不満だったのですが…グッドデザインを表すGのマークは、
1975年からあるそうなんですが、どのように審査されているかを
オープンにするために、昨年から、
こういうイベントを開催しているそうです。まぁ、その考え方はよいのですが、
大きな会場(東京ビックサイト・幕張メッセ・インテックス大阪など)
で行われるイベントというものは、
どうして土日はやらないのでしょうね。イベントを検索するサイトを見てみると、
面白そうなイベントがいっぱいあるのに、
ビジネスマンや専門家向けという位置づけをしているからか、
平日の水曜から金曜という場合がとても多いのです。
この場合は、たまたま遅い夏休みを頂いていたので、
行くことができたのですけどね。まず入って、気がついたこと。
(1)どこに何があって、どんな展示がされているかが分かりにくい。他のイベントでは、どのエリアにどの企業のどんなものが
展示されているかまで、案内パンフに書いているんですが、
それがないので、あたふたする。
しかも、新聞みたいに閉じていないので、
めくりにくくて、困りがち。(2)展示してあるだけ。そこからメッセージを感じさせる努力が
会場全体として感じられない。デザインを審査する専門家だけではなく、
一般の方にも、審査の場を公開するという意図があるなら、
もうすこし、デザイナーからのメッセージや
展示のやり方に工夫の余地があったのでは、
と思います。もちろん、家電量販店みたいにゴテゴテと
説明されても困るのですが、
シンプルに分かりやすく、デザインの背景や
この製品がどういうシーンで使うものか、
などを説明して欲しかったなと思います。(3)パソコンのデザインって…
日経新聞に、会場に訪れたドイツ人デザイナーのコメントには、
「消費者の厳しい目に鍛えられた日本メーカーのデザインには
一日の長がある」とありましたが、
パソコンに関しては、まだまだという印象があります。もちろん、海外のパソコンが
特に、デザイン的にすばらしいものがあるのか、
といえば、そういうわけでもありません。
むしろ、相対的には日本のほうがデザインがよかったりします。ですが、他のカテゴリを見てから、
改めてパソコンを見ると、まだまだだなぁ
と思わずにはいられません。一般的に成熟商品となってから、
他社との差別化という観点で、デザインが進歩していく
といったイメージをわたしはもっています。
とすれば、もうそろそろデザイン重視の時期に、
パソコンも突入するのかなぁという気もしますけどね。また、パソコンは新機能や新規格が多い商品。
それらの導入ばかりが、クローズアップされて、
デザインの洗練化がおろそかにならなければいいな、
とも感じます。同じく日経新聞に「目先の製品を売るために、他社と横並びの
無難なデザインを乱造させてきた。その結果起きたのが、
ブランドイメージの希薄化と、低コストのアジア製品
へのシェア製品のシェア流出だ」という一文がありました。パソコンにも、かなり当てはまる部分が
あるのではないでしょうかね。
実際、パソコンの部材は、アジア地域から
調達しているものが多いそうですし、
組み立ても、アジア地域に移転してしまうかもしれません。そうなったとき、日本企業がパソコン事業に
関与できるおおきな部分として
デザインというものが重要になると
気がしてなりません。まぁ、そんな愚痴はこんなところで。
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