最後になりました、ソニーブースです。
今回のソニーブースのポイント、なんと言っても、
メモリースティックでしょう。当初から、パソコンの記録メディアとして位置づけをせず、
音楽を気軽に持ち歩いたり、PDAやデジカメの間で
データをやり取りしたりという、ソニーらしい見せ方が
されてきたわけですけど、今度もまた、
一目でソニーだな、これと分かる展示でした。今回の展示もまた、その方向性を前面に
押し出しているなぁ、ということがよく伝わってきます。
同じ記録メディアのSDカードとの展示の違い、
それは、利便性の追求か、遊び心の追及か、
という点に尽きるでしょう。最近読んだ、夏目漱石の「私の個人主義」という公演集の中で、
社会を進歩させるのは、いかに労力を節約するか、
時間を短縮するか、エネルギーを節約するための努力という側面と
いかに楽しく時間を過ごすか、というエネルギーを使う側面の
二つの人間の欲望が、車輪の両軸となって、
進歩して行くのだ、といっていたのを思い出します。
まさに、その車輪の両軸を、パナソニックとソニーの展示が
体現しているかのようでした。そうは言っても、現在は利便性の追求という点では、
むしろ、できるところまでいってしまった感があり、
ようやくパソコンの世界でも、いかに楽しむかということが、
前面に出てくる時代なのかなぁ、と考えてみると、
ソニーの強さが少し見えてくる気がします。ちなみに、写真は撮ったのですが、
一つ一つ一つが小さくて、
ちょっとよく分からない写真ばかりなので、割愛します。
ごめんなさい。