ファーストミッション
作者:∀がめがえるさん

プロローグ

彼の名は「ロックヴォルナット」
ディグアウターである。
いや、今日からディグアウターになると言った方が正しいであろう。
彼は先日、ディグアウター免許を取得した。
(その時のロールの地獄の特訓と言ったら・・・)
そして、初めてこの遺跡に足を踏み入れる。
しかし、これは違う。
前にも来たことがあるのだ。
そう・・・遠い遠い昔に・・・。

1話


ロール「ロック、リーバードの陰、気を付けて!」
ロック「うん、解った」
二つ目の扉を通ると、そこには・・・
ロック「ホロッコ!!」
リーバードだ。
バスターを連射する。一発・二発・・三発・・・・・・
全てが爆発し、ディフレクターと化す頃には、
ロックは完全に落ち着いていた。
ロール「大丈夫?」
ロック「心配しないで。
    あんなに訓練したんだから、大丈夫だよ」
ロール「そう・・だよね。でも、気を抜かないでね」
(ダンジョン、リーバード、いったい何なんだろう・・・)
それを考えると、ロックは、思い出せそうで思い出せないような、
妙な気分になる。
知っているはずはないのに・・・
今は、その疑問はしまい込んで、
前へ進んでいくことだけを考える。
そうしなければいけない。
次の部屋に進むと、その瞬間・・・
炎が襲ってきた。

2話

炎を出す張本人は、アルコイタンだ。
他にはオルダコイタン、クルグルがいる。
一発目の炎をかろうじてかわしたところに、
クルグルが突進して来る、それをつかむ。
そこに二発目の炎が放たれる。
クルグルを盾にして炎を防ぎ、炎に包まれたクルグルを・・・
ロック「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!」
オルダコイタンに投げつける。
クルグルとオルダコイタンは破壊され、アルコイタンは停止した。
ロール「すっごい!!ロック、良くあんな動きが出来るね!」
ロック「炎にはびっくりしたけど、うまくいったな・・・」


ロックは順調に進んでいっていた・・・しかしその下では、
昔ロックが封印した者が、
よみがえりつつあった・・・
その一方、ロック本人も、無意識のうちに導かれるような感覚を 感じていた

3話

この遺跡の異常に、初めに気づいたのは、バレルだった。
バレル「おかしい・・・」
ロール「どうしたの?おじいちゃん」
バレル「この遺跡のリーバードが、いつも以上に、活性化しておる・・・」
ロール「え?それって?」
バレルが通信機に向かって言う。
バレル「ロック、何か変じゃ!今すぐ戻るんじゃ!!」
しかし、その声は、ロックに伝わらない。
ロックの通信機が壊されたのだ。


ロック「くっ!速い!!」
シャルクルス。
それほど強くはないが、その動きは、ロックには捉えづらかった。
すでに爪の一撃をくらい、通信機を壊されていた。
(このままじゃ危ない・・・)
ロックは、近くの扉に逃げ込んだ。
そこは、広い部屋だった。
ロック「ここは?・・・」
足を踏み入れたとたん、大型リーバードの触手が、絡み付いてきた・・・

4話


(相手を絞め殺すタイプらしい・・・始めてみる奴だ・・・)
薄れ行く意識の中、ロックは、そう思った・・・
(観察なんかしている場合じゃない、どうやればこいつを・・・)
ロックの体力が限界に達した、そのとき・・・リーバードを閃光が貫いた!!
リーバードが消えた後、閃光の主が行った。
???「チッ、俺の封印の時効になった思ったら、
    うるせえヤツが来やがって。誰だ!!」
そいつは、人のようだった。
しかし、違う。
所々変わっていて、一番特徴的なのは、左手だった。
手首から先が、指の代わりに、二つに分かれているのだ。
そこから先ほどの閃光を出したようだった。
???「お前・・・トリッガーか?!
    俺のこと、覚えてるか?
    お前に封印された、ロックマン・ジークだ!
    あ、何も知らねえって顔してるな!
    とぼけんじゃねえ!!
    俺が封印されて、どんなに暇だったことかっ!!!
         (ここは長いので省略)   
    むっ、お前、もしや、リセットしたのか?
    まあいいさ、リセットしようと、どうせお前は、
    セラ様のプログラムの邪魔になりそうだ。
    今始末したって文句はねえだろう。」
ロックは、勝手に喋りまくっているこいつは何だろうと思った。
ロック「あの・・・」
ジーク「いくぜっ!!!」
ジークの左手にさっきの光が宿った。
ロックは、自分が自分でなくなるような気分になった・・・

5話

目を覚ますと、フラッター号の中だった。
バレルじいさんが異常を察知して、助けに来たらしい。
いったい、あれは何だったんだろう・・・
ロールちゃんの話だと、バレルじいさんがあの部屋に入る前に、
大きな光の球が、遺跡の天井を突き抜けて(!!!)、飛んでいったらしい。
あいつは、僕があいつを封印したとか行っていたけど、どういうことだろう。
どうして僕は、無事だったんだろう・・・


こちらは、傷を負い、高速移動形態となり、遺跡から逃げてきたジーク。
(いってぇぇぇぇ・・
 危なかったなー。
 ヤツが完全にトリッガーとして覚醒していたら、
 また封印されていただろうな。
 まあいいさ、もう自由になったんだ、
 ヤツとはいずれ決着を付ければいいんだ。
 んー、まずは、シャバで遊んどくか・・・金だ金!!)



数日後、兄妹と40体のロボットで構成されている空賊が、
強盗にあうという事件が発生した・・・

transcribed by ヒットラーの尻尾