二人の色


ひとり暮しがしたくって

いつも母さんを 悲しませた

どうしてあなたは出て行きたいの?

ここが あなたの家なのに。 

ひとり暮らし たす ひとり暮らしが

二人暮らしじゃなかった。

あなたに出会ってわかった

あなた色 たす わたし色が

二人の色じゃないんだね。

のんびり屋のあなたの色と

おこりんぼのわたしの色と

にじんだところが 二人の毎日なんだってこと。

不思議だなぁ こんなことって ホントにあるの?

母さんちに帰らなくたって 誰も文句言わない

男の人と 同じ部屋に暮らしたって 誰も怒らない

ずっとずっと こうなる事 夢見てた気がする

そりゃそうよ

だって 結婚したんだから。

これからは そこがあなたの帰る場所

これからは そこがあなたの眠る場所よ

ずっとずっと ね。

眠りにつく時

足の先が冷たかったら 暖めてあげる

タオルはふたりで一つを使おう ハブラシは別々にするけど。

どおか どおか しあわせに 二人の色を にじませて…