我が道を 往く



その瞳には

まだ見たことのない海の青がうつるのか

柔らかな髪に草の香りをとどめて

どこまでも往く

荒地を越え

手に触れるもの すれ違うもの

みな振り落とし

栗色のまっすぐな瞳の奥に

冷たい光を宿し。

 

我が道を 往く

背中の向こうの太陽が

長い影をつくり 往く道を示す

孤独な表情をしているのか?

いや、わからない。

まぶしくて目をそらす事しかできなかった

いつか 季節の風が

ひとひらの花びらを運び

きっと

その歩みを緩めるだろう が

今はその時ではない。

その時ではない。

今は歩いていく 

見えない海を目指して

大きな歩幅で 我が道を。