この春 いちばんのウグイスの声に ぐるっと山々を見回せば 尾根を渡っておりてきた風はまだ 頬に冷たい
小箱の奥の面影までが ふと 不安に翳ったようで うす水色の空に浮かぶ 絹綿雲に ふたこと みことの呟きを 託したくなる
まいにちが ここにあります おきて つくり ねむります そのくりかえしです そのために いきをしています 息をさせてもらっています
黄色の水仙が咲きました
起きて 創り 眠ります それだけです それ以上の何ものでもありません それだけなのに 息をしています
ここにいるんです
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