中津川全景

苗木城趾より恵那山と市街地中心部を望む         

中津川市について

岐阜県中津川市は人口約5万5千人、名古屋の北東約70kmに位置します。 全国至る所にありそうな小都市ですがこれがなかなかいいところです。
富士箱根・日光・尾瀬と云った有名観光地ではありませんがその周辺にはそれらに負けない 豊かで美しい自然が沢山あります。
その美しい山河は石坂 洋次郎原作「青い山脈」の初回映画化のロケ地にもなりました。

また中山道木曽路の入り口の、さらに古くは東山道の難所、神坂峠越え(注) の拠点の宿場町として栄え、中央線開通後もほぼすべての列車の機関車がここで付け替えられた 交通の要衝でした。
そのため昔から大名の参勤交代・皇女和宮の上京など東西の行き来が多く、昔から江戸・京都の 情報が早く伝わり町の気風は進歩的です。有名な島崎 藤村の小説「夜明け前」はこのような背景から 生まれました。

現在は文化的な催しなども盛んで関連施設も多く、また一寸した工業都市でもあります。
名物はなんと云っても「栗きんとん」を始めとする栗のお菓子でしょう。

文豪 「島崎 藤村」・日本画家 「前田 青邨」はこの地方の出身です。

注  神坂峠  

    

中央道恵那山トンネルの真上、標高1570mの峠。
中山道開通以前の旅人はこの峠を越えて伊那路に入り、また伊那からやって来ました。
大変な難所で冬には死者も多く出たと云われています。

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