キャンプ活動マニュアル |
NaturRecreationCircle Morinobannin |
もくじ
1キャンプ概要 | キャンプとは キャンプの流れ キャンプ実施のスケジュール |
2企画 |
①企画委員会 ②目的設定 ③情報を集める ④基本条件 ⑤プログラム作成の流れ ⑥アイディア |
⑦活動内容の分類⑧物語 ⑨企画決定 ⑩企画書を作る | |
3準備 | ①運営組織 ②スタッフ会議 ③準備日程 ④現実調査 ⑤予算 ⑥契約 ⑦広報活動 ⑧献立 ⑨用具 |
⑩しおり ⑪スタッフテキスト ⑫リハーサル ⑬事前説明会 | |
4運営 | ①会場作り ②もりあげる演出法 ③支援法 ④司会者入門 ⑤スタッフ ⑥安全対策 |
5展開 | ①集合・受付 ②移動 ③開村式 ④班活動 ⑤テント設営 ⑥野外炊飯(展開編) ⑦野外炊飯(技術編) |
⑧夕べのつどい ⑨消灯 ⑩朝のつどい ⑪撤収 ⑫閉会式 ⑬閉会式後 | |
6キャンプファイヤー | ①キャンプファイヤーとは ②キャンプファイヤーの進め方 |
■キャンプとは
キャンプとは、4本の柱と7本の張り綱で出来たテントです。
何かが足りなかったり、掛け違えたりすれば、そのテントは見た目にも形が悪く、使っても不便。
いずれは倒れてしまいます。
私たちがしなければならないことは、そのテントを利用する主体者にとって効果的なテントを建てる事とともに、テントが倒れそうになった時に、すぐに立て直せる維持力です。
テントをよく理解し、実際に建てる練習を繰り返し、柱や張り綱をしっかり組み立てて建てる事です。
そうして出来たテントでは、おいしい食事を味わう事ができるのです。
■キャンプの流れ
■企画
目的を達成するために、あらかじめベストの実施方法を作り出す。
"企画7分に本番3分"とし、企画をどれだけ作り上げているかによって、本番のキャンプの成果が大きく左右される。
■主な活動
■企画委員会設立 キャンプに関わる主要メンバー、専門家など
■目標設定 このキャンプのテーマ
■基本条件の設定 いつ、どこで、誰が、なにを、何のために、どのように
■情報収集 このキャンプに必要な情報を集める
■アイディア開発 どんな演出をするか
■ストーリー設定 どのような展開をさせていくのか
■プログラム作成 キャンプの流れは
■企画の決定 メンバー全員が納得して
■企画書作成など 決定した企画を文書化する
■準備
企画を具現するための事前の取り組み。
スタッフの持ち味と自主的・創造的な活動が十分発揮できるようにする。
■主な活動
■役割と運営組織 全体の組織図を作り、役割等を明確にする
■契約 必要になる会場、協力団体などの手配
■資金、用具の調達 必要な予算、必要な用具等を集める
■受付業務と班分け 主体者の状態を見ながら、組織作り
■しおりや資料作成 主体者及びキャンプ関係者に配る資料
■説明会 資料をもとに直接説明
■リハーサルなど 技術的、プログラム的に難しい部分の確認
■本番すべてを束ね、心を燃やし、価値あるキャンプをともに全力で取り組み
、主体者もスタッフも一体となって、ともにキャンプを作り上げる。
一人一人が主人公となり、「わたしのキャンプ」といえるものを作る。
■主な活動
■運 営 プログラムに沿って行う
■支 援 主体者が主役となるための手助け
■演 出 みんなで楽しめるものに
■安全対策 危険と思われる事についてはより注意して挑む
■総括
よりすばらしいキャンプを求めて、評価、反省、整理をする。
総括は、一つの活動の終了であり次回のキャンプの企画の始まりである。
■主な活動
■会計や事務処理 使用した備品、活動でかかった経費等の整理
■報告会 すべてをまとめ、関係者一同の元報告する
■お礼と報告 活動終了の報告と協力団体等へのお礼
■整理 報告会での事柄などを追加してまとめる
■評価や反省 良かったことを10、悪かったことを1
■次回への展望 今までの経験を元に、これから始まる
■キャンプ実施のスケジュール
作業の流れ | 1年前 | ↓□企画委員会設立 ↓□目標、方針、参加主体の設定 ↓□時期/期間/場所設定 |
||
半年前 | ↓□運営組織設立 ↓□プログラム、予算作成 ↓□会場/交通機関等契約 |
|||
4カ月前 | ↓□実地調査に基づくプログラムの検討と安全面の確認 ↓□関係機関(後援団体・病院・消防署・警察等)との交渉 ↓□役割りごとの打ち合わせと準備 |
|||
2カ月前 | ↓□主体者募集 □準備調整 | |||
1カ月前 | ↓□資材/用具など準備調達 ↓□スタッフ技術研修 ↓□主体者集約と班分け □しおり、スタッフテキスト作成 ↓□説明会や班活動 |
|||
2週間前 | ↓□説明会 ↓□連絡網作成 ↓□健康調査 □保険加入 ↓□資材用具点検 |
|||
4日前 | ↓□最終打ち合わせ □資材用具の最終準備と点検 | |||
当 日 | ↓□キャンプの実施 | |||
1週間後 | ↓□用具返却や整理 ↓□支払い/会計/事務処理の整理 ↓□関係団体へのお礼と報告 |
|||
3週間後 | ↓□アンケート/感想などを集める ↓□報告書作成 ↓□報告会や反省会 □会計/事務処理終了 |
|||
①企画委員会
■メンバーを集める
■メンバー 仲間、主催団体、専門家、経験者、主体者関係者等
②目的設定
■何をするための誰の願いを求めるのか、目的と目標を決める
■目 的 目的とは理想的・抽象的なもの
■目 標 目標は目的を具体的で段階的・量的な尺度で表したもの
■ポイント □経験 □力量 □諸条件 □わかりやすさ □共通理解 □問題や関心事 □キャッチフレーズ
③情報収集
■必要な情報、必要になりそうな情報を集める
■情 報 主体者、時期、場所、経費、スタッフ、協力団体、行程等
④基本条件の設定
■基本条件 いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように、いくらで
⑤プログラム作成
■楽しく機能的に、目標を具体化するために視点をはっきりさせる
■ポイント
■シンボル テーマ、目標、アイドルなど
■心をゆさぶる 楽しいこと、そのための非日常プログラム
■5べる作戦 食べる(生存)、しゃべる(共存)、調べる(向上)、比べる(個性化)、差し伸べる(承認)
■チャレンジ 手作り、食事、未知、可能性、非日常、生きる歓び、心を裸に、自然、夜の活用
、玉の汗、共に成長、克服すべき障害、振り返る時間空間、次回に続く
■人間交流 スタッフから主体者個人へ、次いで少数のメンバー間の交流、グループが主体的に協力
、最後は全員が心を合わすプログラム
※キャンプの基本的な考え方
■願いある企画 キャンプへの願いをもって企画しているか
■伝える活動 主体者に、何か感動や思想など
■楽しい スタッフが楽しんで企画できるものか
■新しい 新しい、今までのキャンプを打ち破るもの
■最善の策 やる以上は、最善のものを作ろうとしているか
■育てているか 新しいスタッフをひきつけ、育てるものがあるか
■欲張らない プログラムや時間に追われていないか
■私たちだから 私たちだからこそ出来るもの
⑥アイディア
■キャンプのイメージや目的を、具体的なものにして行く
■よりよい情報を引き出し、それを組み合わせて新しい価値を生み出す
■情報はさらに強化し、問題にぶつかったら、まず見方を変える
問題意識→情報を集める→アイデアを練る
■ポイント
■前例を土台に 継続・手直し・変更が必要なもの、そのまま利用できるもの、使わない使えないもの
■見直す 大きさ・色や形・におい・感触を変える、捨てる、代用する、まねる、くっつける、回り道、立場を変える
■テクニック BS、マッピング、マトリックスなどの技法
⑦活動内容の分類
■活動内容についての分類はあくまで目安、活用方法によって変わる
■ポイント
■時間帯 活動の初めや終わり 朝、昼間、夕方、夜、食事
■活動の目的 生活、儀式、心開き、やる気作り、仲間作り、研究、学習、運動/創作、自然とのふれあい
■動き 活発な活動、動きのある活動、静かな活動
■場所 山、林や森、木陰、広場やグランド、水辺、テント内やテントサイト、炊飯場、室内
■主体者 幼児、小学生以上、中高生以上、青年
■人数 個人で活動、班や係で活動、全体で活動
⑧物語
■どのようにしたら主体者をドラマの世界に入り込ませることができるか
■どんな物語が楽しいのかを考える
■ポイント
■目的達成 目的を達成することをねらいとして
■単純化 複雑化しないようになるべく単純に
■調整 活動内容が分離しないように、常に調整
■環境 キャンプ場の環境を生かす
■キャラクター キャラクターを決めると、物語が作りやすくなる
■内容、場所 活動内容や活動場所を決めてから物語を考える
■仕掛け 主体者をドラマに引込むための仕掛けを考える
■ストーリーの作り方
■シャンル どんなシャンルの物語を設定するか
■モチーフ どんなストーリーにするのか
■舞台設定 登場するキャラクターを決め、ストーリーを作る
■あらすじ どんな話しにするのか、目的や方針にあわせて
■物語の流れ 起承転結など、話がどのように進むのか
■結びつける 物語と、キャンプの活動内容や条件を重ね合わる
■手直し さらにおもしろく、物語とプログラムの調整を
■準備 配役、役作り、小道具、綿密な打合わせ、リハーサル
⑨企画決定
■プログラムができたら、さまざまな条件などに照らし合わせ
、目標やコンセプトがより楽しくより効果的に実現できるように調整し、決定する
■企画を決定する工程を通して、より多くの関係者に企画を知らせ、キャンプをみんなのものにする
■企画チェックリスト
□ねらいや目的は浸透しているか
□現地及び周辺の確認
□スタッフ等の活用すべき資質は生かされているか
□新しさ(冒険、チャレンジ)はあるか
□この企画でなければならない特徴はあるか
□状況の変化に応じる対策、安全の確保(身体的、精神的、社会的)
□不足、むだな所、省略する所はないか
□契約すべき所は契約が済んでいるか
□資料や調査に問題はないか
□生活時間、スタッフの力量などに無理はないか
□一人一人の活躍できる場面があるか
□主体者の立場になって、技術水準や欲求が考えられているか
□時間が十分確保され、プログラムにムラはないか
□他団体との関係が考慮されているか
□企画者自身、心躍るものがあるか
□自分たちのプログラムになっているか
⑩企画書を作る
■企画を効果的に分かりやすく伝え、スタッフの意識統一ができるように
■協力者や後援団体を得るためにも企画書を作成する
■ポイント
■イメージ 頭の中にキャンプのイメージをしっかり作る
■5W2H いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように、いくらで
■一目で できるだけ一目で内容が分かる
■ビジュアル化 ビジュアル化して分かりやすい書き方を工夫、予算書などの実務的なものは箇条書き程度で
■企画書の内容は、他の人が企画に賛同し、行動を起こしてくれることを目的として
、見てもらえる、分かってもらえるように書く
■ポイント
■タイトル 読む人をひきつける第1印象が大切
■提出先 だれに向けたものか
■企画者名 場合によっては、連絡先や実績を入れる
■企画の目的 コンセプトを分かりやすく
■現状分析 企画の意義や根拠を示す
■内容と特徴 いつ、どこで、どのように行うのか
■企画の主体 参加する主体者について
■役割分担 主催者、協力者、協賛者など
■PR方法 PRの方法、媒体、キャッチフレーズ等
■段取り スケジュールは一覧表などを使い、見やすく
■予算概要 どのくらいかかるのか、相手に分かりやすく
■添付資料 利点、欠点、安全対策、他団体との協力関係、その他必要と思われる資料
※組織図
①運営組織
■スタッフや主体者にも役割分担をし、みんなで作るキャンプに
■スタッフ 仲間、スタッフになってもらいたい人、協力してくれる人
■役割分担 「やりたいもの」で分担し、次いで「持ち味を生かす」方向で
■野営長(活動の頭)
最高責任者、運営進行の総括、挨拶、実施変更の最終決定
■コーディネーター(活動の顔として雰囲気を維持していく)
キャンプ運営、運営事項決定、全体調整
■マネージネントディレクター(活動に必要なものをそろえる)
会計(予算管理・保険手続・講師依頼等)
備品(調達・輸送・管理・指導・返納・設営作業・部屋割り)
渉外(講師依頼・施設契約等)
保険(食料・救護)
記録(広報・受付・しおり作成及び記録等)
■プログラムディレクター(活動を楽しく進める)
生活(生活全般の指導統括)
活動係(時間管理・スタッフ連絡・各種活動の進行)
カウンセラー(主体者と活動を共にし、健康管理、班活助言、生活や技術の支援、プログラム支援の徹底、人間関係作り支援)
インストラクター(各プログラム細案作成と進行、活動支援、活動に必要な用具準備等)
専門講師(専門的な活動の講師)
キャラクター(ドラマ進行 衣装.小道具の作成等)
■組織図
役割分担が整ったら図式化して、組織の全体像を明確化する
②スタッフ会議
■第1回スタッフ会(全容説明)、第2回スタッフ会(構想と主体者理解)
企画書にて、企画委員会より活動の全容を説明し全員の意識統一を図る
活動のねらいを語り、プログラムやストーリーの概要と説明
③準備日程
■企画から実施までの準備や手順を整理し、一目で理解しやすくする
■準備日程作成のポイント
図式化、日程や作業内容のチェック、時間や期間と準備項目
■パート図の書き方
■作業を挙げる キャンプで行うべき作業(プログラム等)
■作業を区分 単位作業を同じ種類同士に 主体者、リーダー、装備や設営にかかわる作業
■任意の作業 思いつくままに一つの作業を取り出す
■前後の繋がり 直前の作業、直後の作業、単位作業を結ぶ すべての作業をネットワーク化
④現実調査
■情報だけではなく、現地に行ってその目で確認する
■具体的な企画内容ができたらプログラム点検と安全確認を目的に現地調査
■現地調査の時期とメンバー
■1年前 コーディネーターとキャンプ経験者を加えて数人 初めての場所では、実施する時期と同じ頃に状況調査
■3ヵ月前 スタッフ全員、不可能なときは各役割から1人以上 集合場所、交通機関、プログラムの点検、安全の確認
■直前 コーディネーターとプログラム責任者等
■現地調査の内容
■交通機関とルート 交通機関、移動時間、発着時刻、駐車場、道路状況、大型バスの通行の可否
、増発・貸切・臨時便などの有無、ターン場所
■現地の調査 施設の利用方法や環境、配置状況、利用時間、危険場所、緊急避難対策、食事内容や量、付近での活動例
、食料や用具等の調達、プログラム配分と活動場所や広さ、荒天時の処置、登山・ハイキングなどコースと所要時間
、関係機関(病院、警察署、消防署等)との調整、関係者や団体への協力依頼、施設の管理態勢と管理者、連絡方法
⑤予算
■安全で、施設や人員配置、プログラムを考えて諸経費を算出する
■収入 | ■支出 | ||
■補助金 上部団体 、公共機関 ■寄付金 後援団体 ■供出金 主催団体 ■参加費 主体者 |
■必要経費 ①輸送関係…輸送費 ②設営関係…会場費、用具使用料 ③企画関係…教材・教具、資料、材料、小道具、衣装等 ④炊事関係…食料、燃料、用具使用料 ⑤保健衛生関係…保険料、救急薬品、用具代 ⑥事務、連絡関係…用紙、印刷、電話、郵送、消耗品等 ⑦研修、会議関係…会場、資料、茶菓子 ⑧しおり、記録関係…用紙、印刷、製本、郵送費等 ⑨謝礼関係…講師、協力者、スタッフ ⑩その他…写真代、ビデオテープ、編集費等 ■予備費 必要経費の10~20% 主体者が少ない場合は、20~30% |
※参加費:〔必要経費×1.2-(その他収入)〕÷主体者人数
⑥契約
■共催や後援、会場使用、交通機関との契約、講師承諾の文章なども契約書で
■契約のポイント
■全 体 交渉は礼を尽くして、仮契約は早めに
■講 師 講師依頼の場合、企画内容を記した文章を持参
■会 場 会場は電話で交渉し、仮契約のときは記帳を確認
■輸 送 人員物資の輸送計画は早めに手配 公共交通機関や貸切バスの利用は、何度も確認
※季節、人数、会社、乗務員、ガイド、輸送の条件等
■不履行 契約不履行の場合は、速やかな判断と交渉を
■会場契約の流れ
①問合わせ 電話又は来所
②仮申込み 団体、目的、期日、人員、連絡先、打合わせ日調整
③打合わせ 施設理解→施設見学→プログラム調整→他団体調整
□交通手段 □入退所時刻 □施設の決まり事 □携行、服装、持ち込み出来るもの
□宿舎、テント、活動場所 □入退所式、オリエンテーション □集い □経費や支払い
□事故や災害時の対応や避難場所、救急 □遅参、早退者の扱い…来所
④申込み 利用申込み書(期限内)→利用計画表の提出(期限内)
団体、目的、期日、人員、連絡先…郵送又は来所
⑤変更連絡
⑥許可書受取
⑦最終確認
⑧入所
⑦広報活動
■広報のねらいは、キャンプへの参加意欲を起こさせること
■主催者のイメージアップを図り、スタッフのやる気を盛り上げる
■広報活動のポイント
■タイミング 遅すぎても早すぎても効果が減少するので、季節や主体者、社会の動きを観察しておく
目につく、意外性、さわやか、分かりやすい、正確、ニュース性、タイムリー
■思いやる 参加することが得であることを誠意をもって語る
■広報の目的
■知らせる いつ、どこで、だれが、何を、何の為に、参加費
■注目させる 好感がもてる、欲求にあったタイトルやフレーズ 写真やビデオの活用、見た目の工夫、分かりやすい
■欲求に照準 本能的、世代別、地域的、集団時等
■語りかける 皆さんでなく「あなた」へ
■行動へ 参加しやすさ、得になる、あなたが必要なことを強調
■広報活動の媒体
コミ、新聞(誌)、広報、案内状、掲示板、ボスター、マスコミなど
⑧献立
■食事は消費したエネルギーを回復するだけでなく、主体者の楽しみの一つ、
栄養と衛生に十分留意し、炊事方法や配分方法などを研究する
■献立作成の基本
■プログラムや日程に合わせて
■疲労回復のための甘いもの
■炊事用具、設備、主体者の経験
■食料は安くて新鮮な材料
■材料の入手方法と貯蔵方法に工夫
■献立に期間中のハイライト
■天候や気温を配慮
■主体者の好み
■昼食は簡単、夕食に手をかける
■食欲の増加と減退に応じた配分
■食中毒、伝染病の予防
■輸送に便利な材料
■性別、年齢に応じたカロリーと栄養バランス
割合 | カロリー配分 | ||||
朝 | 2 | 900~1050 | ・熱量の所要量 3000~3500cal/日・人 白米600g(4合) 、肉類100g、ジャガイモ450g ・タンパク質の所要量 95~ 110g/日・人 |
||
昼 | 3 | 900~1050 | |||
夜 | 5 | 800~2100 | |||
計 | 10 | 3000~3500 |
■献立のポイント
■おいしく楽しく 時間をたっぷりとって料理そのものを楽しむ
■調理を楽しむ 生鮮食料品や現地の特産品や山菜を入れたり、料理名を工夫、組み合わせに変化
■便秘予防 便秘予防に生野菜と果物を多めに
■みんなで食べる 各自の盛り付けよりも、みんなでつつきあう
■その他 簡単な調理、他のプログラムに余裕を、非常食
■食料選びのポイント
栄養化、簡単調理、運搬が便利、嗜好品、腐敗しにくい、非常食等
■食料保存方法
■装備や環境で対応 クーラーボックス、水バケツ、川の中、木陰
■食材で対応 燻製、味噌漬け、乾物や缶詰等
■食料の調達方法
■現地調達 現地で調達できるものは現地で
■食料を持ち込む 腐敗しにくいものを
■配達 できるだけ使用する日に配達、配達が可能な店があるかどうか
⑨用具
■用具はキャンプ活動を行う上で、必ず必要になる物
■活動本番での用具不足は避けなければなりません
■装備計画の基本
■用具の把握 装備計画は綿密に、物品確認表で用具を把握 用具は用途別に梱包し、中身の一覧表を貼付る
■用具の調達 現地借用できるものは現地で(借用や購入品は早めに手配) 必要なものを最小限に、使い方の工夫
■用具の管理 積込み場所や配置をあらかじめ練習、搬入搬出の時間を短縮
用具は、使うよりも片付けが重要 使う事がなくなった用具は速やかに積み込む
■安全のために 夏は帽子や雨具(コート)、懐中電灯等は必携
■持ち物リスト(例)
■団体 | ||||
設 営 | テント、マット、スコップ、鋸、ナタ、針金、ペンチ | |||
食 料 | 主食、副食、調味料、油、その他 | |||
炊 事 | 飯盒、鍋、やかん、バケツ、ボウル、ザル、 お玉、包丁、まな板、シャモジ、ふきん、タワシ 、研磨剤、洗剤、アルミ箔、ラップ、携帯コンロ |
|||
燃 料 | 薪、たきつけ、ライター、他燃料(固形、ガス、灯油、ガソリン)等 | |||
その他 | 救急用品、マジック、資料、団体旗、ロープ□用紙、防虫剤 、ラジオ、トランシーバー、カメラ、ビデオ、筆記用具、プログラム進行に必要な道具 、企画用の衣装や小道具、ほうき、ちりとり |
|||
救 急 | 器材 | 体温計、ピンセット、ハサミ、綿棒、毛抜き、包帯 | ||
包帯 | ガーゼ、脱脂綿、三角巾、油紙、絆創膏、眼帯、消毒薬、オキシドール 、アクリノールガーゼ、サポーター |
|||
湿布 | 簡易湿布、冷却剤(氷/スプレー) | |||
内服 | 非ピリン系感冒薬、解熱剤、消化剤、下痢止め、健胃剤、鎮痛剤 、抗アレルギー剤(非ヒスタミン系)、鎮せき剤、トローチ類、整腸剤 |
|||
他 | 酔い止め、点眼薬、筆記用具 | |||
■個人 | ||||
野 営 | 寝袋、毛布/マット | |||
設 営 | 軍手(綿) | |||
食 料 | 米、弁当、野菜 | |||
炊 事 | ハシ、食器、コップ、水筒 | |||
燃 料 | マッチ、新聞紙 | |||
その他 | 筆記用具、持病薬、保険証(写)、着替、運動靴、帽子 、ビニール袋、運動服、防寒具、タオル、雨具、ザック |
⑩しおり
■しおりは、キャンプを実施するときの手引きとなる
■この"しおり"を見れば、キャンプの概要を把握できるようにしておく
■しおりのポイント
■携帯に便利に 常時持ち歩ける大きさにする
■思い出のために B6やB5の大きさで少し豪華な方がよい
■心あるしおり 個性的、手作り、統一性、単純性、すっきり
■しおりの内容
■わかりやすく キャッチフレーズ、スローガン、目的
■実施場所、期間 住所、電話番号、年月日曜~月日曜、泊日
■集合解散位置と時間 必要に応じて図で示す
■参加人員 主体者○名、スタッフ○名
■スタッフ及び組織図 一覧表
■服装・携行品 用途別に一覧表(有無チェック)
■割り振り 交通機関の座席割り、テント(部屋)割り
■プログラム、日程 時間がよく分かる
■交通、会場、周辺地図 遅れてくる主体者やプログラムの説明に
■名簿、役割分担と内容 一覧表で
■注意事項、資料、その他 活動において必要なもの
⑪スタッフテキスト
■スタッフ全員がキャンプの流れ、進行状況が分かるように
■具体的なプログラム毎の進行計画を書いたスタッフテキストを作る
■スタッフテキスト作りの手順
その活動のねらいとストーリーを考える
■進行計画を立てる
実施上の諸注意、必要な用具、役割分担、準備作業
⑫リハーサル
■本番のキャンプがスムーズに行くための練習
■時間配分の確認や不十分な点、修正した方がよい点などを探る
■リハーサルのポイント
練習はあくまで練習、本番の興奮や主体者がいることを計算に入れておく
■リハーサルの手順
■テキスト配布 プログラムディレクターより説明
■役割確認 全員参加、説明、質疑の繰り返し
■机上リハーサル 流れを覚えるために問題点を探す(修正)
■役割研究 各自自分の持ち場を研究。歌、ダンス、言葉、演技など練習の必要なものは徹底するまで
、本番リハーサル、タイムをとりながら
⑬事前説明会
■説明会は、本番に向けてのとっかかり、キャンプへの期待を盛り上げ
、主体者同士の人間関係を作り、グループ意識を高め、チームワークの形成を図る
■キャンプでは、説明会の時点からドラマへの導入とするとよい
■主体者が子ども達であるキャンプの場合、保護者にも参加してもらうことによって
、協力理解が得られると同時に信頼関係が得られる
■説明会の内容
不特定の主体者の場合や日常的に活動が無理な場合は、キャンプ当日までにぜひ行わなければならない活動
、効果を高める活動を選んで実施する。
■キャンプに対する理解を深める
意義目的の共通理解、生活に関する知識、組織や役割分担の意義と活動の仕組み、班編成と班会議
、班、係、スタッフ、本部間の情報伝達の仕組み、連絡網作成
■プログラムに関する活動
練 習:歌やゲーム、ダンス、スタンツの作り方、ファイヤー、バス移動中のレクのプログラム立案や準備
、野外炊事、テント設営、ロープワークなど
調 査:現地周辺の地誌、産業、歴史、民族、動植物等
健 康:救急法、安全管理などに関する知識修得
キャンプ:プログラム用具の準備や点検
■生活に関する活動
班装備・個人持物の用意や点検、班別・係別での計画、話し合い、相互の連絡調整、班のモットー・班旗・班歌・班名などの作成
、献立作成、食糧計画立案と購入、パッキング、各種印刷物、事務用品準備
■企画への導入
説明会のときから企画への導入
①会場作り
■キャンプの現場で、主体者の心を方向づけ、生活をしやすくするために大きな役目を果たすのが会場作り
■キャンプ村
どのようなキャンプ生活をするのか考えてキャンプ村を設営する
■カマド 人数によって大きさを工夫、高さはナベの底がひざぐらい、立ち木や地面を痛めない
、雨で火床が濡れない工夫、使用後は必ず火を消す
■食堂、倉庫 食料や食器は地面に直置き禁止、雨対策、倉庫テントは日陰の涼しい所、傷む食品は風通しのよい木陰
■便所 風下に作る、目隠しは自然物か古いシートで、ちり紙は蓋付きの入れ物に、手洗い水は十分用意する
、夜間照明の工夫、便所は溝を掘り使用後土をかける
■薪置き場 雨がかからない工夫をする、薪割り場は明確に区別、たきつけや細い木、太い木と分類
■ストーリー進行における舞台の設定
■場所選び
ストーリーや活動内容に合わせて
危険な場所には目印やスタッフを付近の危険な動植物を調べ主体者に知らせておく
ストーリーに応じたそのキャンプだけの地名をつけるのもよい
■演出
舞台の設定には創意と工夫をし手作りを心がける
けばけばした美しさよりもすみずみまで心配りして粋に作る
会場にあるものを利用
その会場らしさや季節を演出
■室内会場の飾り付け
■粋に飾る
おさえた色調(白や黒/淡い色の利用)
ワンポイントの強調(むだに飾らない、余白の美)
基本を踏まえた上での飛躍、隅々まで心くばりを
■紙の利用
安価、手に入りやすい、活用幅が広い
立体感(折る、重ねる、膨らます、影をつける)
暖かさ(ちぎる、色の工夫)
すかっと見せる(折り目、汚れ、しわをつけない、切れ味のよい造形、ゴテゴテ使わない)
色と形(紙はさまざまな色が利用でき、切ったりはったりも自由)
■照明
蛍光灯(セロファンなどで色付けの工夫)
スポットライト(人物やものを浮き上がらせる)
ファイヤー(生きた火の暖かさ やや暗い)
キャンドル(幻想的で神秘的な雰囲気を)
ブラックライト(闇夜に蛍光色で書かれた文字や絵が浮かび上がる)
②もりあげる演出法
■"もりあがる"とは、単に馬鹿騒ぎをすることではない
■主体者が一体となって心と心が結ばれ、仲間意識が生まれ
、参加して本当によかったといえるとき"もりあがった"と感じる
■盛り上げるためのポイント
■平等に接する 自分が大切にされていると感じなければ楽しくない、みんなの欲求や感情を正しくつかみ平等に扱う
■取組める環境 一方的に与えられるだけでなく、主体的にかかわったとき、その活動は自分のものとなる。
(主体者が主体的に取組める場面の用意)
■新しい 毎回同じプログラムではマンネリ化して主体者は飽きる、スタッフとしての力量も向上しない
、新しいプログラムの開発・展開法を
■あの人だから 「あの人はあれをしてくれる」「あのキャンプに行けば、あれが楽しみだ」といわれるものをもつ
■形式 形式と呼ばれるものは、人間が感動するために考えられたものが淘汰されて残ってきたもの
、形式にとらわれて主体者が不在になってしまっては本末転倒
、形式を知った上で更なる飛躍のために形式を打ち破る勇気も必要
■展開法の研究 場当たり的な展開では主体者を盛り上げることはできない
、主体者を応援し援助する、準備を十分にし展開法をしっかり研究しておく
■話すリズム 一本調子では、主体者は飽きる、静的なもの、動的なものとリズムを
■積極的な展開 キャンプで楽しかったものの一つに友達ができることがある、積極的に友達作りにつながるプログラム
、展開法を心がける
■一つになる 主体者の心が一つになったとき、キャンプが最高に楽しく感じられる
■もりあげるためのテクニック
■盛る 高く積む、いろいろなものを混ぜる、しだいに困難なものへ、深化していくものへ
、声の調子や動きの変化を調合する
■盛り上げる 主体者のやる気が出るまでは引っ張り、遊び心を引き出す
■盛り立てる 内から高くなろうとするものへ外からの力を援助
■盛り上がる 内から出てくるものを、個性が発揮できるものを、メンバー自身が主体的に動けるものを
■盛り盛り 勢いをつける、スピードをだんだん感情をだんだん
③支援法
■主体者が主体的に活動し、効果的にキャンプのねらいが達成できるように支援し
、一方的な指導の押し付けや主体者の活動をとってしまわないように注意
■支援のポイント
■練習 練習を十分に自信をもって行う、ゲームや歌、ダンスなどを自分のものにしておく
■さわやか さわやかな笑顔で、初めと終わりをはっきりと、第一声を大きな声を出すと楽になる
、服装はその場や活動にふさわしいものを
■立ち位置 みんながよく見える位置に
■雰囲気 雰囲気にあわせて声の大きさを決める、元気で明るい雰囲気を出すには…大きい声で
、静かに落ち着いた雰囲気を出すには…小さく低い声で
■見る場所 みんなの頭(顔ではない)を見て不安を取り除く、次によく知ってる人やうなづいてくれる人を見る
、前後左右に見る人を決めて、順に見ていく、それでも上がって失敗したら素直に謝る
、落ち着いてきたら、目で語りかけるようにする
■説明 説明は短く分かりやすく、要領よく段階的に雰囲気作りに力を入れる、やって見せたりモデルやジェスチャーを使って
、リズムをもって …起承転結、高低、強弱、間、一本調子にならない
、説明の終わりに、「分かりましたか」などの確認
■ポイント ポイントは確実に押さえる、ゲーム(展開が大切、遊び心を引き出す)
、歌(心を込めて正確に、初めの音とり、止めるサイン)、ダンス(パートナーシップ、あいさつ、目で踊る)
■評価 最後の評価は前向きに
■支援の段階
■導入(主体にやる気を起こす動機づけの段階で、明るい笑顔と、少し高めの声で元気よくあいさつから入る)
いかに興味づけるか、目標を伝える、一人一人に言葉かけ
、全体のイメージを伝える、楽しそうだと感じ取らせる、全体が見渡せる位置で、太陽に向かって、斜面では下側に
■展開(内容を早く正確に伝えスタート、短い言葉で歯切れよく、具体的に見せながら確認)
やって見せる、確認しながら進める、説明自体が楽しい、主体者志向の言葉かけ、説明は手順を踏まえて具体的に
■整理(それぞれの主体者の個性を引き出し、評価)
うれしかった行動や残念だった行動を整理、負けたりうまく行かなかった人を大切に、判定は公平に、次へのつながりを考える
④司会者入門
■司会者は、活動の目的を達成するために、メンバーをもり立ててプログラムをスムーズに進行する
■司会のポイント
■主役は主体者 メンバーを引き立て、盛り上げる援助
■目的にそって その目的に基づいて進行
■自分を知り 自分にできることできないことを知る
■自分を生かす 自分の持ち味を生かす
■すべてを使う 会場の諸条件、メンバーの持ち味などを目的達成に生かす
■主体者を知る 主体者にあわせた進行、説明の仕方や展開を工夫
■状況を読む 進行状況やムードをつかみ対応する、あわてない、失敗にこだわらない、事前の準備はしっかりと
■やる気を 寛容的ムードを作る行動させる、早い時期に声を出させる、メンバーの持ち味をほめ励ます
■時間を有効に 相手の気分を壊さず、時には枠を作ることも必要
■心をこめて 服装、態度、言葉に気をつける、目線はみんなに、どんな人にも気を配り無視しない
■話術が大切 伝えることは正確に、短く、分かりやすく
■正しく表現 考えを整理し、分かりやすく、歯切れよく、リズムをもって、呼吸を整える、スピードやアクセント
■生き生きと 具体的に、会話をおりまぜる、描写音を使ってリズム感のある言葉で
■話題を多く 興味あるものや共通の話題をタイミングよく
■ユーモア
■注意すべきこと
■しゃべり過ぎない 主体者の発言が止まってしまう
■引っ張り回さない みんなでキャンプを作っていく
■公平にふるまう 一人一人を大切に
■禁句や失言に注意 傷つく人がいないように
■発言を評価しない 雰囲気が重くなります
⑤スタッフ
■スタッフの心
■精一杯ぶつかる(あなたの一生懸命を見てもらう)
支援者が中途半端な気持ちだと主体者はついてこない
支援者が楽しくやると主体者も楽しくなる
主体者の心に響くのは、スタッフの精一杯ぶつかる姿、やる気
■主体者の健康管理
主体者の命を預かっている、一人一人に目を届かせる
朝起きたら、必ず班の子どもの体調、便通のことをたずねる
何かあったら、すぐ本部へ連れてくる
■ゴミをひとつ拾う気持ち
何げないこと、たいしたことないと思うからゴミが落ちる
主体者はいつもスタッフの後ろ姿を見ている
■「ありがとう」「ごめんなさい」をだれよりも先に
「こんにちは」で心がふれあう
「ありがとう」って言われたらうれしい
「ごめんなさい」の一言で許しあう気持ちが生まれる
■目をそらさずに話をする(主体者の気持ちを受け止める)
目をそらさずに話をする
目が落ち着かない人の話は、なんだかイライラ感じる
■主体者に接する態度
期待して参加してくる主体者に、わたしたちは何ができるのか。主体者にとって
、価値あるキャンプにするために責任あるあなたの言葉、行動が必要。
一生懸命考えて、思いっきり動いて、主体者の気持ちになる。
■創る!創ろう!!(自分を出そう)
誰よりも楽しみ、汗を惜しまず走り回り、声をかけあい、メンバーにぶつかる
自分ができることを考え、探し、失敗しながら創る
少々カッコ悪くてもかまわない
■よし!いいぞ!頑張るぞ!
ほめられたらうれしくなるし、人はそれを求めている
よくやったなと思ったときは一言声をかける
あなたたちの声を絶えずかけあってにぎやかに
班でエールをかけあえば、仲間の気持ちが盛り上がる
■名前(ニックネーム)を覚えよう、売り込もう
自分の名前もどんどん売り込んでいく
主体者がいつでもあなたの名前を繰り返し覚えているように
■しかること
命にかかわることはその場で真剣に理由をわからせる
しかった後のフォローも大切
ごまかすと子どもは信じなくなる
■やたらと手伝わない
手を出して、満足するのはあなただけ、主人公は主体者です
手を出さなくても良いように、事前の誘導が大切
■スタッフの仕事
■参加する前には 目的を十分理解(現地の様子なども)、キャンプの準備
■説明会では キャンプについて、主体者と親しく、相談等に応じる
■集合前、集合では 天候確認(中止/延期/決行の決定・連絡)、主体者や忘れ物確認
■移動中には 不安解消や乗り物酔い対応
■到着したら 会場管理者へ連絡、会場配分、物品配分、開村式準備
■最初の班活動では 主体者同士の交流を
(みんなで名前を覚える、班名、役割、キャンプネーム、この班にしかない特徴を定義付けする)
■朝には 健康観察、テントの管理、着替えや洗面、整理整頓の助言
■活動中には 活動の進めや支援、健康と安全、緊急時や雨天時の対策、主体者の活動状況観察し主体者を支援
、活動中の人間関係に気をつける
■活動終了後には 人数確認、後始末と次の活動準備
■自由時間には 主体者の自主活動支援や会話、主体者の清潔保持、幼児や小学校低学年は昼寝
■料理、食事中には 料理作りの助言(刃物の使い方等)、食事時の楽しい会話をリード
■夜には 健康観察(主体者の睡眠時間の把握など)、1日の反省、就寝の奨励と見回り(就寝後30分に1回)
、トイレ(起こす人を事前に確認)、残り火/食料/薪などの管理
■班長会では 健康状態確認、主体者の声、スタッフからの連絡(翌日の活動や天候等)
■ミーティングには 活動の/反省/評価、班内外の人間関係やカウンセリングの報告
、健康管理と食事に関する報告(病気やケガ/疲労度の状況/献立/残菜の量等)
、翌日のプログラム及びスタッフの作業確認
■キャンプ終了/解散では 体調確認、会場の整理/整頓、物品の確認/返却/支払い、主体者や忘れ物確認
■キャンプ終了後には 主体者とのつながりを保つ(主体者からの手紙への返事など)、記録や報告をまとめて報告会を開く
、反省会をし次回へつなげる
⑥安全対策
■楽しいはずのキャンプも、事故やけが・病気などで楽しくなくなる
■安全対策や衛生管理には万全を期する
■安全対策
■チェック 危険物や危険個所をチェックし周知徹底、表示や立入り禁止の措置をとる
■用具の使い方 刃物や器具の正しい使い方を教える
■き然として 危険なことや非衛生的な行動に対してはき然たる態度で注意し、伝染病などの予防措置をとる
■予防 火災や盗難、犯罪などに対しての予防対策を立る
■保険加入 保険加入に関しては、条件があるので事前に確認
■健康保持
■生水 生水は飲まないようにする
■着替え 衣服は気温に応じて脱衣し、下着類は清潔に保つ
■冷やさない 汗や雨で濡れた後は体をきちんとふく
■乾かす ベッドや毛布、テントなどは、昼間直射日光に
■食べて寝る 食事はきちんと食べ、睡眠や休養を十分にとる
■きれいに 食器はきれい、食事前や用便後は必ず手を洗う
■濡らさない 湿地に直に寝たり座らないようにする
■運動 適当な運動を行う
■安全管理
■みんなで ルールは主体者と共に作上げていく
■避難場所 避難場所を確保
■病院連携 病院などとの連絡を密に
■事前調査 事前調査をしっかり
■緊急ルート 緊急時に物資輸送のできるルートを確保
■見える 危険場所には目印をつけ、分かるように
■知らせる 会場周辺にある危険な動植物は、主体者に知らせる
■団体行動 特に入水時は、必ずグループで入る
■火の始末 火の始末はきちんとする
■準備運動 急に激しい運動をせず、準備運動を
■事故が起きたら
■患者第一 応急手当、親しい友達をつけて、安心させる
■早く 医師に連絡をし、動かせるならば早く医師へ
■今後の対応 緊急体制を作り、プログラム展開の検討、上部組織へ連絡、他のメンバーへの説明等
■記録 事故発生の状況や原因について調査記録保存
■家族へ 家族へは誠意をもって対応、外部に対しては最小限の事実を伝える
、処置後は責任者が直接出向いておわびや事後の対応について話し合う
■保険会社 医師に患者を渡した後、保険会社へ速やかに連絡
※行方不明のとき
■責任者連絡 行方不明が出たと分かったら、直ちに責任者に連絡
■責任者は 人数確認し、行方不明者の名前、着衣や特徴を確認し、行方不明時の状況を把握
■スタッフを二手に分ける 捜索班(行方不明者を探す)、残留班(他の主体者に不安を与えないように配慮)
■救援 必要に応じて、警察や消防署に救援を依頼
■危険について
■危険な場所 片側が絶壁、道の一部が欠損、斜面
…活動場所としては避る、具体的危険場所を示し行動に移させない、危険場所には表示をしたりスタッフが立つ
、坂道では絶対走らない
■自然現象 濃霧(その場を動かない)、雷(早く避難)
■主体者から 体力、技術、経験不足、身体上の不調、疲労、睡眠不足、突発的行動(ぶつかる、転倒、落ちる、ふざける、ケンカ)
…無理なプログラムを立てない、無茶な行動をとらない、睡眠や休息を十分とる
■用具から 切る、指す、打つ、当たる、やけど
…刃物や道具の使い方を十分教える、刃物や道具を遊び事にしない、後始末をきちんとする
■食べ物から 生煮え、腐敗、食べ過ぎ、消化不良、中毒、アレルギー
…なるべく火を通す料理にする、腐りやすいものは早いうちに料理、暴飲・暴食・好き嫌いを無くす
■野草 トリカブト、毒ゼリ、ハシリドコロ、アセビ等
…見分けのつく植物だけを食用に、知らない植物は口にしない
■ウルシ類 ヤマウルシ、ツタウルシ、ハゼノキ、ヌルデ
…長袖や長ズボンを着用し、近づかない
■動物から マムシ、ヤマカガシ等
…長ズボン、靴下、手袋を着用、1m以上の幅の道を歩き、薮には入らない、かまれたら安静にして早く医師に見せる
■スズメバチ ムカデ、毒蛾、アブ、ブヨ、カ、アシナガバチ等
…巣に注意し触ったりしない、もしとまっても騒がない、服装は厚手に、露出部を少なく、露出部には虫よけを
①集合・受付
■準備物
■主催者 名簿、筆記用具、配布物…名札・記念品等 ■主体者 提出物、健康カード、アンケート等
■活動の流れ
■受付 主体者を確認して、名簿にチェック
■配布物 配布物を渡す
■提出物 主体者の提出物を受け取る
■健康確認 健康状態の確認・活動への不安なことの相談を受ける
■待機場所へ 待機場所へ案内
②移動
■準備物
■主催者 名簿、主催者荷物、車内レク用具 ■主体者 個人の荷物
■活動の流れ
■乗車前 人数確認(班毎に整列)
あいさつ(参加に当たって、簡単に)
乗車方法の説明(座席や車中でのこと、荷物の置き方等)
乗車、出発(見送りについても気を配る)
■車 中 人数確認(隣の座席の人も確認)
あいさつ(落ち着いた所を見計い)
スタッフ紹介
車中マナー・スケジュール・キャンプについて
車内レク(自己紹介、歌の練習、車内を楽しく)
■休 憩 休憩時間を知らせ、出発前に隣の人やスタッフも人数確認
■現地近く 荷物や降車の仕方
降車後の集合場所について説明し、忘れ物がないか確認し降車
■荷物詰方 リュックには、荷物を隙間ができないように詰める
重いものを上に軽いものを下に(重心を上に)すると歩きやすい
■背負い方 リュックサックは、体にぴったりと密着
必要品、いつも使うものは出しやすい所に
関連するものは、ジャンル別に袋分け
■歩く方法 おなかを引き締め背筋とひざを伸ばす
真っすぐ前を見る、歩幅を狭く
むだに足を高く上げないで一定のリズムで歩く
上下左右の動きをできるだけ少なく
30分歩いて10分休み
■便利品物 タオル…手袋、包帯の代わり
新聞紙…たきつけ、防寒、包み等
ナイロン袋・大小…物入れ、防水、雨具等
③開村式
■主体者に、キャンプの目的や必要な情報を伝えると共に、不安を取り除き、やる気を起こして
、「みんなで最高のキャンプを作ろう!」という雰囲気を作る
■準備物
■主催者 団体旗、必要に応じて楽器等
■活動の流れ
■施設と打合せ 人数確認、使用場所、スケジュール、あいさつ依頼等
■開村式の準備 ■開村前 早く集まった主体者にテーマソング等を伝え、サクラにし、歌やミキシング・テーマソング等の練習
■開村式 はじまりの言葉 「第○回○○○キャンプの開会式を始めます」
団体旗掲揚(テーマソングにのせて)
あいさつ 野営長(歓迎の言葉と中心目的を象徴的に述る)
会場責任者や来賓のあいさつ
タッフの紹介(主体者と同じ仲間と思えるような紹介)
オリエンテーション ・生活の心構え、きまり(主体者を主役にする方向で)
※注意事項は、「守る方が楽しい」と思えるような説明を
・会場及び周辺、スケジュールの説明、テント等の配分
・物品の取り扱い、生活組織(伝達は短く要領よく)
終わりの言葉 「以上で、開村式を終わります」
物品配布(班毎に物品を配分)
■集い やさしい歌 小さな動き ミキシング
■楽しくするための5つの方法
■友達を作る キャンプの楽しさは、何といっても友達ができること、あなたから友達に話しかけ、一緒に遊びキャンプを楽しむ
■みんなと協力 みんなの協力が、キャンプを楽しくする、得意なこと好きなことを進んで行う
、自分やみんなのためにあなたの持ち味を出して輝く
■チャレンジ 苦手なことや初めての経験は、あなたの力になる、頑張る友達に拍手を贈る
■自然と友達に 自然を愛し親しむ、大地に寝っ転がる、草花や星と会話
■命を大切に 自分の命、友達の命、自然の命
④班活動
■開会行事の後や自由時間、班活動の時間を使い
、班毎にカウンセラーや班長を中心とした自己紹介を皮切りに
、役割・班名・班旗・班のモットー・班のエール・班の歌等を考え
、歌を歌ったりゲームをする中で
、班員の仲間作りを進め、やる気や持ち味を引き出す
■活動の流れ
■自己紹介・キャンプネーム作り メンバーにやらせたい自己紹介方法で売り込む
、自己申告制で、キャンプネームを作る、自己紹介等で早く名前を覚えさせる工夫をする
■ゲームや歌 やさしい歌、テーマソング、簡単なゲーム…早く主体者同士をなじませ、人間関係を作る
■役割分担 班長、副班長、炊事当番等、立候補制で(半日位活動した後でもよい)
■班名作り キャンプでやりたいことや期待してることを束ねる方向やキャンプ場にちなんだものや流行語をもじる等
■エール作り 機会あるごとに使いチームワークを高める
■班旗作り 1㍍位の布で班名をいれたシンボルとなる班旗を
■家訓作り 班の目標をユーモラスに作る
■オリジナル作り オリジナルの歌やゲーム、ダンス、新聞等を作る
■スタンツ作り 活動中のことを題材として作り、練習
■炊飯、テント設営 メンバーが協力して進める
■自由時間
■自由時間のもち方 厳しいプログラム、激しい動き、汗のある活動の後や、遊び方やナイフの使い方を教えた後で
■自由時間の活動 歌やゲーム、おしゃべり、係の打ち合わせ、班での自由遊び、手紙、スタンツの練習、班での自主活動
、クラフトや創作活動、新聞作り等
⑤テント設営
■班員で協力し、自然の中で生活するための家(テント)を作る
■活動の流れ
■設営教室 設営・管理・撤収の方法、実演
■設営場所 日当たり、水はけ、害虫等が少ない、ゆるい傾斜、少し離れた木と日陰、落石や土砂崩れの心配がない
、強い風が直接当たらない、危険な動植物がない、川や沢等の増反時の安全
■テント設営 テントサイトの確保(林の中の平地、よく乾燥した場所)
整地と位置 傾斜地(頭が上)、入り口(風下)
(テントを敷いて寝転がり、テント下の障害物を取り除く)
部品の点検(数を確認、種類毎にまとめる)
設営(説明書による)
テント整理(道具は袋に、出入り口や寝るときの邪魔にならない位置に)
■テントの管理 乾燥(昼間は、テントを開けて乾燥させる)
張綱の調節(夜間や雨天時は、張り綱を少しゆるめる)
雨天時(テントに触らない、触れた所から漏れる)
火気厳禁(テント内では火を使わない)
整理整頓(荷物はまとめて、中が広く使えるようにする)
配置(体の弱い子は中央、用便の近い人は入口付近)
■テントの撤収 荷物を出す(荷物を出して1箇所にまとめる)
テント内清掃(次に使用する人を考えて清掃は念入りに)
テントを畳む(建てた時の逆を行う)
用具確認(ペグは土を落として、数の確認)
袋に入れる(道具をきちんと畳んで入れる)
⑥野外炊飯(展開編)
■班の一人一人が力を出し合って協力し食事を作り共に食事をすることで、より深い人間関係を作る
■準備物
■主催者 炊飯道具、食材等 ■主体者 プログラムにより米、食器、箸等
■活動の流れ
■係の決定 テーブル係 カマド作り、食器の用意片付け、テーブル準備
シェフ 係 材料の用意、切り分け、調理、道具の片付け
ファイヤ係 薪の用意、たき付け、火の管理、火の始末
■説 明 □カマド 作り方(材料と組み方)
□用 具 使い方(置き場所、もらい方、刃物)
□ 火 付け方(薪の組み方等)
※ぜったいに扇がない(すすやホコリが調理場を舞う)
燃やしすぎない(必要な量を)
必要な時だけ火に近づく(居続けると疲れ、食欲を無くす)
□ご 飯 炊き方(調理法と飯ごうの扱い)
※洗剤等を飯ごうに塗らない(口の中に入る危険)
□副 食 作り方(調理法と調理器具の扱い)
■作業開始
※各係と仕事の流れ
□テーブル係 | □シェフ係 | □ファイヤー係 | |||
↓ | ・カマド作り | ・調理器具準備 | ・薪の用意 | ||
↓ | ・食材準備 | ・薪割り | |||
↓ | ・食器の準備 | ・材料切り分け | ・カマド火入れ | ||
↓ | ・テーブル演出 | ・調理 | ・火の管理 | ||
↓ | ・配膳 | ・食器の片付け | ・火、薪の仮始末 |
■会 食 食前は手洗い、食事のマナーはスタッフから
楽しく食べる工夫(歌やおしゃべり)
くつろいで食べる(日程を調整してでも時間は十分にとる)
偏食、食べ残しをしない(無理しない範囲で)
■後片付け 食器は使った人が責任をもって洗う
その他道具は基本係が片付ける
⑦野外炊飯(技術編)
■かまど作り 場所 水場や炊事場に近く、延焼の危険ない所
位置 風の力も利用して、焚き口は風上に
サイズ 幅50㎝、奥行き40㎝、高さ25㎝程度
■火を燃やす 薪を集める 枕木添え木、カマドの奥に太い木1本 枕木に八の字になるように薪2本
たきつけ その中に、紙や枯れ葉を置く
屋根を作る たきつけの上に、細木を交差させながら屋根を作り、屋根の上に、やや太い木を交差させながら乗せ完成
火をつける たきつけから昇る炎の上に細い木を補充やや太い木に炎が移るようにする
■刃物の扱い 所定の場所で使う(刃物を持ってうろうろしない)
刃を人に向けて使わない、使用後は元の場所に
渡すときは柄の方を相手に向けて渡す(刃先はつかめません、向けられた人はおどろく)
使用中は、刃物から目を離さない
素手でしっかり握り、よく切れるものを使用する(滑って危険、切れない刃物は余計な力を使うためケガしやすい)
■飯ごう炊飯 米を洗う 米は、中蓋で2合 外蓋で3合が量れる
ハンゴウに米と水を少し入れ内蓋をする
両手で蓋を押さえ、優しく20回くらい振る
内蓋を押さえながら水を捨て、数回水を取り替えるのみ
米を寝かせる 中蓋を取り、水を入れたら外蓋のみでふたをする
(ハンゴウの横の水目盛り 下は2合、上は4合)
火にかける 夏:15分 冬:30分程度火にかける
炎の中で最も火力の強い部分は、先っぽ
強火:炎が鍋などに届く 中火:鍋の手前
とろ火:おきの上若しくはその周り
蒸気がふきだし、汁がこぼれてきたら中火15分
煮こぼれた汁が乾燥し、白くなったらできあがり
火から下ろす 火から降ろし暖かい所で10分、逆さにする必要は無い
持ち運びの際に飯ごう周りを少し綺麗にしておく
配膳等、食事の時の汚れは気分的に良くない
⑧夕べのつどい
■一日が無事終わったことに感謝し、自分自身と活動の反省をする
■夜のプログラムへの導入となる
■準備物
必要に応じて楽器等
■活動の流れ
■集合 「あつまれ」等の歌を使って集合の合図に
■一日の反省 目を閉じて1日の生活を振り返る(3~5分)、後半に野営長かスタッフからの「夕べの話」のコメントを入れる
■団体旗の降納 テーマソングや夕べの歌に合わせて降納
■ファイヤー教室 ファイヤーの願いを伝え、ファイヤーで使う歌の練習する
各班でやってもらうこと(スタンツ等)を依頼する
ファイヤーの役割(点火係、献詞係等)を依頼する
■連絡 伝達事項を伝える
■エール 心おこしのエールで閉める
⑨消灯/起床
■キャンプにおける健康な生活を作るのが消灯と起床(睡眠)
■自主管理をすると共に、他の人に迷惑をかけないようにする
■準備物
■主催者 夜具(寝袋/毛布等)、洗面用具
■活動の流れ
■消灯準備(30~60分) 寝具用意、トイレを済ませる、1日の反省、合図で消灯
■必要とされる就寝時間 ~7歳(11時間) ~14歳(10時間) ~17歳(9時間) 18歳以上(8時間)
■夜中に起こさなければならない人の確認
■起床、洗面、清掃、整頓(30分位) 班ごとに歌やエールをかけあう、服装や所持品の整理
、テント周りを清掃(みんなでやる)、履物は入口に
■入浴について 入らないということも貴重な体験(2~3泊程度)、長期宿泊では、衛生管理の点から検討要
、雨天等で体温低下の際に体を温めるために、入浴後、体温を下げないようにすることが大切
⑩朝のつどい
■1日のスタート、"今日も元気にやろう"というつどいであり、全員の気持ちをまとめやる気を起こさせる
■準備物
必要に応じて楽器等、旗
■活動の流れ
■集合 朝の歌等を歌いながら集合の合図とし、集まった人から一緒に歌う
■開会、旗揚げ 旗係…テーマソング等に合わせて旗をあげる
■朝のあいさつ(2~3分) 野営長(PD)…山の話や、自然とのつき合い方等
■朝のニュース 各班代表…班旗や班名、昨日の出来事や感想を述べる
■朝の体操、ゲーム ゲームやアクションソング等を体操的に工夫、みんなで声を出し合って楽しく進める
■健康チェック 各グループからメンバーの体調について報告、不調な人をチェック…つどいの終了後処置
■本部、係からの連絡 その日のプログラム、各係からの連絡
■エール 今日も頑張ろうと、エールをかけて心を引き締める
■解散
⑪撤収(後片付け)
■全員で片付けるプログラムを作る(ゴミ集め大会等)
■準備物
■主催者 忘れ物、落とし物、必要に応じて楽器 ■主体者 個人の持ち物
■活動の流れ
■集合 班毎に並び、人数確認
■伝達 忘れ物やその他の伝達
■最後に残すもの
■最後に残すのは、感謝の心と思い出だけ(ゴミは持って帰る)
⑫閉会式
■「また逢いましょう」「これからも共に頑張ろう」と、別れのときをみんなで盛り上げ
、キャンプで手にしたものを日常生活へつなげていく
■活動の流れ
■開式宣言 「閉会式を行う」の歌にかぶせて行う場合もある
■歌、ゲームや踊り テーマソングやキャンプの中で主体者の心を一番とらえた歌
、ふれあいを確かめ一体感をもつもの、もう一度やってみたいもの
■キャンプを振り返って カウンセラーから主体者の活動の様子、頑張った主体者の紹介等
■感想 全員から感想を一言もらう(人数が多いときは、代表)
■メッセージ スタッフより全員の思い、明日に向かうメッセージを
■閉会のあいさつ 野営長より感謝とこれからの主体者に願うこと
■お知らせ 報告会やアンケート、次のイベント等
■別れの歌 別れを惜しみ、再会を約束するような歌
■閉会宣言 別れの歌にかぶせて「これでキャンプを終わります」
■解散 一つの輪になって一人ずつ握手をする、支援者が2列になって花道を作る等別れを惜しみつつ解散
、支援者は主体者に、「ありがとう」「よく頑張ったね」「また逢おう」といった言葉をかける
⑬閉会式後
■閉会後(10~30分)
■消え去る一瞬に輝くつどいを作るために
■胴上げ 支援者、汗した人、全員へ
■記念撮影 リラックスした雰囲気で
■記念品 スタッフが暇を見つけて作った手作りのクラフトを土産に
■サイン会 シャツや帽子へ
■プレゼント交換 キャンプで得た友達へ
■交換カード 名刺かはがき大でキャンプのキャッチフレーズやカットを入れたカードを主体者に配り
、裏に言葉や住所・名前等を入れて主体者同士で交換
■キャンプから帰って
■手紙を出そう 主体者とのつながりを続けるためにお礼の手紙を出す
■記録まとめ よりすばらしい活動のために記録をまとめる
■記念品 キャンプを記念しての歌集やバンダナ、ユニホーム等を作ることによってより印象深いものとし、より深い仲間意識を育てる
■反省会 成果と課題をまとめる
※プレゼント
■心のこもったもの(相手の気持ちをくんだもの)
■普通では手に入らないもの(手作りの品物)
■気の利いたもの(キラリと光る何かがある)
■心くばり(主催者が心くばりとして贈る)
■メンバーがメンバーに贈る
①キャンプファイヤーとは
■大勢の人間が真ん中に組まれた薪を囲み、その中でみんなで楽しむもの
■夜の安らぎと集会の楽しさを代表するもの
■それを囲む人すべての心も温めてくれる
■キャンプファイヤーの目的による種類
■儀式的なもの キャンプの始めや終わりの式、記念式、表彰式等
■懇談的なもの 話し合い、語り合い、経験談など
■親睦的なもの レクリエーション的な性格、歌や踊り、人間関係の親密
■キャンプファイヤーのねらい
■生きる 自然の懐の中で、赤々と燃える火を囲み、キャンプの楽しさを知り、日常生活の糧とする
■楽しさ ゲームやスタンツを通して語り合い、創造性や協力性を養い、友情と親睦を深める
■喜び 日ごろの生活では得られない火の神秘さを体験し、火に感謝する心や、火を大切に取り扱う心を養います
■感動 キャンプ生活で流した汗と、どれだけ仲間と関わったかによりその大きさは無限大
■ふりかえり これまでの生活を振り返り、友達の大切さや奉仕、協力、献身の尊さを印象づける
■ファイヤー場の選定
■雰囲気 小道づたいに来れる所、“自分たちだけの場所”だと感じられる所
■環 境 樹木に囲まれた空き地、小高い丘、声が逃げない所、テントから近すぎも遠すぎもせず
、雑音の入らない所(自然の音はよい)、風が吹き抜けない所(火が他へ飛び火しない)
、近代的な建造物や人工の光のない所
■ファイヤーの隊形
■一重円 人の和を象徴し、みんなの顔が見え、すべての人が輝くシングルサークル(一重円)が基本
井桁をはさんで向こう側の人の顔が分かる大きさ
60~ 100名位(直径6~10mの一重円)
直径10mを越えると、散漫になり気分も集中しない
■二重円 100名以上(列の間を1m位開けます)
■馬蹄、扇形 300 名を越えるときは、馬蹄形か扇形、前方2カ所に火を燃やしてステージに使う
※一重円の並び方を説明するときは、時計をイメージして説明すると理解しやすい
■キャンプファイヤーの係
■営火長(1名)〇キャンプファイヤーの責任者
位置は北極星を背にサークルの真北
主体者が入場する前に位置し主体者を迎える
つどいの言葉、点火指示、採火と分火、終わりの言葉を述べる
■エールマスター(1名)〇プログラムを進行、展開、ムード作り
プログラム作成、進行、ゲームや歌で盛り上げる
大きな声を出し、動作も大きく、表情は明るく、目立つ服装を
■ファイヤーキーパー(2~3名)〇プログラムにあわせて火を焚く
薪を組む、プログラムにあわせて火の調節をする陰の演出者
後片付け
長袖、長ズボンで地味なもの、帽子と手袋をつける
目立たず、邪魔にならないように行動
■サブリーダー(数名)〇エールマスター支援
盛り上げるための“さくら”
■点火係(1~4名)〇トーチをもって入場、点火
点火の言葉を述べ、営火長の点火の指示により薪に点火
■献詞係(各班1~数名)〇誓いの言葉や最後に感想を述べる
②キャンプファイヤーの進め方
キャンプファイヤーは、一般的に3部で構成されます。
■第1部 火を迎え入れる
入場 :無言無灯火、静寂の中で井桁を囲み1重円になる、営火長、エールマスターはあらかじめ配置
集いの歌 :集いを始めるための歌を歌う、歌い出しはマスターにて
点火 :点火係がトーチを持って入場、営火長の「点火」の合図で井桁に点火
炎の歌 :炎が大きくなるように祈りを込めて「燃えろよ燃えろ」
集いの言葉:営火長よりキャンプの願いやファイヤーへの期待を、火になぞらえつつ心をこめて語り、交流会へ誘う
■第2部 炎とともに交流
交流 :集いに集まった主体者が、炎と一体となり楽しむ(ゲーム、ダンス、ソング、スタンツ等)
■第3部 火を送る
沈黙 :静けさの中で、火が燃える音に耳を傾け、心を落ち着かせる
献技 :炎に集えた感謝としての演舞等を捧げる
まとめの言葉:明日への希望、勇気、活力がみなぎるような言葉を静かにやさしく、主体者に語りかける
別れの歌 :「今日の日はさようなら」全員で合唱、最後はハミング、闇に溶け込むようにやさしく歌う
退場 :ハミングにのせて退場、余韻に浸りながら静かに
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