余談 コントロールドラマ

NaturRecreationCircle Morinobannin

■コントロールドラマとは

   ■他人とのコミュニケーションにおいて

   、エネルギーを得るためにほとんど無意識のうちに演じてしまう行動や言葉のパターンのことをいいます。

   ■このドラマによって、他人からエネルギーを得る、奪い合うということは、そこに対立する人物間の争いを意味します。

   ■人間関係がうまくいかない原因はそこにあるといえます。

 

 ■エネルギーを得る

  ■食物から
(非効率)
□食物からエネルギーを得る
□「消化・吸収」の過程が必要
□それ自体に大きなエネルギーを消費する
□効率はあまり良くない
     
  ■他人から
(効率)
□他の人から直接エネルギーを奪う
□エネルギーの変換は必要ない
□髙効率でエネルギーを手に入れる事ができる
     

  ■ドラマの例

    ■短気な人間は、他の人達を恐怖で追い詰めます。

     緊張感を伴った注目を自分に向けさせることで、この人は、周囲の人達からのエネルギーを強引に奪い取ります。

     この人は、脅迫者としてコントロールドラマにはまっているのです。

    ■あるいは、このタイプとは対照的に、被害者意識の強い人間も、また別のやり方でエネルギーを奪い取ろうとします。

     必要以上に嘆き悲しみ、周囲の人達から同情されたり、罪悪感を抱かせることにより、この人はエネルギーを奪い取ります。

     この人は、被害者としてのドラマを演じているのです。

    ■このように、ほとんどの人が自分なりの悪いパターンを持っていて、あらゆる場面でそれが出てしまいがちです。

     しかし、こうしたやり方で他人のエネルギーの奪い合いを続けているうちは、幸せからは遠い場所に生きているのです。

    ■深く分析していくと、自分がどのパターンにはまりやすく、どの役割を演じてしまうかが分かるはずです。

    ■生まれてからの家庭環境などによって、自分の得意なコントロールドラマが形成されていきます。

 

 ■4つのコントロールドラマとその関係

  [攻撃的なもの]   [受身的なもの]  
 
脅迫者
(威圧感)

 
←→
被害者
(罪悪感)

 
 
         
 
尋問者
(問い詰める)

 
←→
傍観者
(無関心)

 
 

      ジェームス・レッドフィールドの著作「聖なる予言」(角川書店)参照

 

■コントロールドラマの本質と離脱

 ■主体者が求めるものは愛

    ■愛を欲するために、主体者自身が人間関係の中で無意識に自己の役割としてドラマを演じようとする。

    ■コントロールドラマのタイプには大きく分けて「脅迫者」「尋問者」「傍観者」「被害者」がある。

    ■タイプにより、愛の勝ち取り方は様々だが、すべて正当そうな理由を相手にぶつけ、自己の主張が認められることで

    、愛を手に入れようとする。

    ■ドラマによって勝ち取った愛は、ドラマによって奪い返されるため、愛を奪われる不安を抱えつつドラマを演じ続け

    、愛の争奪戦が永遠に繰り返される。

 ■コントロールドラマから抜け出す

  ■コントロールドラマから抜け出すと

    ■人間関係にわだかまりがなく自由な関係を保てる ■愛にあふれる ■つねに力強く生き生きとした充実感を得られる

  ■コントロールドラマから抜け出すには

    ■自分のコントロールドラマのパターンを知る ■話の要点に注意する ■正当そうな理由があるときは注意する

    ■自分を責めない ■いまできることはなにかに注意をむける

    ■自分もしくは相手の元氣がなくなったら、コントロールドラマに入り込んでいる可能性を考える

    ■元氣がなくなってきたときは、上をむく ■愛にあふれていた過去の自分を思い出す

■支援者としてコントロールドラマに向き合う

 ■コントロールドラマを演じる原因

    ■主体者が演じるドラマは、その原因である幼少期の環境、特に養育者との人間関係によるところが多く、その結果が現在に至る。

 ■コントロールドラマを変容さる

    ■支援者として根本的な解決を見いだす具体的な手段はない。

    ■非日常、遊びの世界での体験の中であれば、主体者の演じるドラマを変容させることや

    、自分を変えるためのシチュエーションを提供することは出来る。

    ■主体者の演じているドラマから、その利点に着目し、今までの関係から新しい可能性への道を見いだしていく。

 ■不安を取り除く

    ■ドラマの展開を意識的に覆し、主体者の隠された不安を掘り出す中で解消への支援をする。

    ■その変化が自己自立へのきっかけとなることを願う。

■脅迫者(強権をふるい力で従わせる)

 ■傾向、特徴

    ■好戦的、短気、かたくな、人を脅したり支配したりする ■利己的で、周りの人達に対し、横柄な態度に出やすい人

    ■自分の思うようにいかないと、ついつい怒鳴り散らす

 ■どのようにして、人からエネルギーを奪うのか?

    ■威圧感があり、どちらかといえば短気 ■時として周囲の人達に恐怖と緊張を与える

    ■緊張感を伴った注目を浴びることで、周囲の人達からのエネルギーを奪う

    ■常に自分の思い通りにするため、気の強い人間とはぶつかりあい、気の弱い相手には、怖がらせたり、恨みを抱かせたり

    、否定された思いを植え付けることでエネルギーを自分の方に送りこもうとする

  ■外側の行動  

    ■拒絶、人の話を聞かない ■欲しいものは手に入れる ■利己的 ■ごう慢 ■暴力 ■怒り ■コントロール

  ■他の人々を

    ■怖がらせる ■怒らせる ■恨みを抱かせる ■拒否されたと思わせる

  ■内的葛藤

    ■誰かに先に取られてしまう ■支配されるのが怖い ■十分でないのが怖い ■ひとりでやるしかない

    ■誰も自分に気がついてくれない、かまってくれない、面倒を見てくれなかった

  ■対応ドラマ

    ■被害者 □私を傷付けないで □私はあなたにとって脅威ではない □なぜそんなにひどいことをするの!?…こんなに弱い私に…


    ■脅迫者 □おまえなんかに負けないぞ、反撃してやるぞ


    ■尋問者 □おまえは見かけほど強くない、どこが弱点なのだ? □力尽くで思い通りにさせようとするのは、弱い人間のすることだ


    ■傍観者 □おまえとは対決しないよ □別に…自分は最初から、あなたとは戦うつもりなんてない

 ■コントロールドラマを変容させる

  ■脅迫者からリーダーへ

    ■リーダーとしての資質を生かすことによって、精神的により高いレベルを目指すことが可能

    ■常に自分のワガママを押し通そうとするのは、摩擦も多く、結果として自分自身にとっても、単なるエネルギーの浪費になるだけ

    ■困難なことや大胆なことにも着手できる勇気と行動力を兼ね備えている

    ■支配的になることなく、人々を導いていける真の力に気づけば、信頼され頼りにされる人物になり得る

  ■脅されているような威圧感を感じた場合の対策

    「どうしてそんなに怒っているの?」「あたなは私を怖がらせたいみたいですね」 と、現在巻き込まれているドラマを冷静指摘する

■尋問者(欠点や誤りを見つけては、叱責する)

 ■傾向、特徴

     ■他人を疑う、他人の欠点に目がいきやすい

    ■人に対し、皮肉、忠告、詰問し、他人の失敗や未熟さに対し指摘し、相手の行動や気持ちを、心理的に問い詰める敵対的な批判家

     ■自分が一番正しいと確信している  ■皮肉屋だったり、ちくちく文句を言って、嫌味な感じに映りがち

     ■すじの通った論理や事実を押し付けて、人を服従させようとする人です

 ■どのようにして、人からエネルギーを奪うのか?

    ■この人は他人のちょっとしたミスや言い訳に気づくのが得意で、それをピシリと指摘

     ■周囲の人達は、常にこの人に監視されているような、息苦しさを感じる

     ■周囲の人達は、指摘される事で、自分の正しさを証明しようとあくせくしたり

    、失敗を誤魔化そうとすることで、エネルギーを奪い取られていく

  ■外側の行動

     ■おまえは自分を誰だと思っているのだ? ■どこへ行くんだ?  ■そう言ったじゃないか

    ■なぜおまえは○○しなかったんだ?、○○なんだ?

  ■他の人々に

     ■見張られている、拒否されたと感じさせる ■間違っていると思わせる

  ■内的葛藤

     ■子供のときにほめられたことがない ■置いてきぼりにされるのが怖い ■おまえの愛の証が欲しい

    ■おまえは私をおいて行ってしまう ■おまえは私を必要としている ■私はおまえを必要としている

  ■対応ドラマ

    ■被害者 □いつかおまえにも私の価値がわかるだろう

         □そんなこと言われなくても分かっているけど…今の私にはそれをするだけの力がないの…

    ■尋問者 □キミはずいぶん、分かったような口をきくね

    ■傍観者 □私が何を考えているかわからないだろう

         □おまえは私よりも力がある。私よりも重要だ

         □そうですか…だから、なんなんです?

    ■脅迫者 □生意気なことを言うな!

 ■コントロールドラマを変容させる

  ■尋問者から情報発信者へ

    ■このタイプは細かいことへのリサーチ&分析能力が優れているので

    、それをプラスに生かすことで、信頼できる情報発信者として活躍出来る。

    ■人を教え導く能力もあるので、あらゆる分野のインストラクターとしての適正がある。

    ■悪い面より良い面に気づくことが出来れば、人間関係は変わり、活躍の場も開けるはず。

  ■執拗に責められているような息苦しさを感じた場合の対策

    「一緒に居ると、いつも批判されているように感じてしまうのです」

    「この問題の他に、何か気になっていることがあるんじゃないの?」と、相手のドラマを冷静に伝えてみる。

■傍観者(自分の考えは明らかにしない)

 ■傾向、特徴

    ■近づき難く感じさせ、周囲の人達との距離を置く ■批判されるのを恐れ、自分の考えは明らかにしない

    ■自分の心の中の解決されていない悩みや恐怖、自分に対する疑いに捉えられています

    ■意見の押し付けや要求を苦手とするため、人とは常にある程度の距離を置いて接する

    ■しばしば責任逃れのため、無関心、非協力的態度を装うことが多い

 ■どのようにして、人からエネルギーを奪うのか?

    ■無関心を装うことで、周囲の人達の気を引き、エネルギーを自分の方に向かわせようとする

    ■「誰も自分を分かってくれない」「混乱していて、よく分からない」といったつかみどころのない態度で、周囲の人を困らせる

    ■「……がありさえすれば」といった考えのため、なかなか一歩を踏み出せず、チャンスを逃してしまいやすい

    ■少しでも、争いや対立の気配を感じ取ると、態度が曖昧になったり、完全に退散することもある

  ■外側の行動

    ■まだ準備ができていない ■あとで知らせます ■もっと(お金、時間等)が必要  ■わからない、多分

  ■他の人々に

    ■まごつかせる  ■疑いを抱かせる

  ■内的葛藤

    ■生き残れるかわからない ■わなにはまって動けなくなるかもしれない ■自分がどう思っているのか分からない

    ■自分を信じてない、怖い

  ■対応ドラマ

    ■尋問者 □私に腹を立てているのか?

         □私が何か悪いことでもしたというのか?

         □黙っているなんて、卑怯なやり方だな

    ■被害者 □あなたを信じていいのかどうか、わからなくなったわ

    ■傍観者 □自分でもよく分からない…

    ■脅迫者 □言いたいことがあるなら、ハッキリ言え!

 ■コントロールドラマを変容させる

  ■ポーカーフェイスタイプから、クリエーターへ

    ■自分の中の深い直感と創造性を結び付け、人を癒す力をもった創造的な活動が出来る

    ■人間の弱さや、内面葛藤を経験し、深い内的世界を築いてきた人であるからこそ、その言葉や表現に説得力は増す

  ■このタイプのドラマに巻き込まれ混乱しそうになった場合の対策

    「あなたは自分の中にひきこもって、よそよそしいように感じるの」

    「どう感じているの?」

     というように、相手が無意識にやっているドラマを本人に気づかせる

■被害者(相手に罪悪感を植え付ける)

 ■傾向、特徴

    ■物事を悲観的に考えやすく、些細なことに神経を使い、自己否定の気持ちが強く、愚痴や不満を口にしやすい

    ■問題点に気づきやすいが、誰かが解決してくれるのを待つ

    ■他人に対し、ついつい愚痴をこぼしやすく、それによって同情してもらったり、励ましてもらいたいと願っている

    ■集団の中では前面に出ることが苦手、人に従うタイプ

 ■どのようにして、人からエネルギーを奪うのか?

    ■物事に対し、自ら積極的に立ち向かうパワーが不足しているため、相手からの同情を引き出して

    、エネルギーを自分のほうに引き寄せようとする

    ■か弱く助けを必要としている素振りは見せるものの、本気で問題解決を図る気はないのです

    ■対立している相手に対しては、自分はこんなにツライい目に遭っている、ということをオーバーに表現し

    、相手に罪悪感を持たせ謝らせることでエネルギーを奪い取る

  ■外側の行動

    ■疲れちゃった ■これが私のやり方なのよ ■大丈夫です ■できる限りやってます ■私にやらせてください

    ■私のことは心配しないでください

  ■他の人々に 

    ■罪悪感を抱かせる

  ■内的葛藤

    ■こんなにやったのに誰も見てくれない ■もし私が変わったら、あなたは私を愛してくれない

    ■あなたは本当の私のことなど気にしていないのよ ■あなたは私を必要としている

    ■私はあなたを必要としている ■私は気にとめてもらいたい

  ■対応ドラマ

    ■脅迫者□おまえは俺をコントロールしようとしているな

        □泣けば許されると思っているのか!

    ■尋問者□おまえは自分勝手なやつだ

        □文句があるなら、自分でやったらどうなの?

    ■傍観者□そう。キミもいろいろ大変だね…

    ■被害者□あなたもツライのね。でも、私だって……

■コントロールドラマを変容させる

  ■悲劇のヒロインタイプから、セラピストやヒーラーへ

    ■苦しみや、幻滅、屈辱、孤立、失敗など、ネガティブな体験は、後々人を救う力に発展する可能性が大きい

    ■同様の問題で苦しんでいる人達を助けることが出来る

    ■辛い状況や不幸を乗り越えた人にしか出来ないことがあります

  ■このタイプの人のドラマに巻き込まれそうになった場合の対策

    「あなたの人生がうまくいかないのを、私のせいにしているみたいよ」

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