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◆レビュー投稿者≫T2(73点)ポポさん(60点)
終の空
ケロQ

◆ゲーム情報
レビュー投稿者 :T2 原画 :<SCA−自> 基4% にのみー隊長
発売日 :1999/08/27 シナリオ :<SCA−自> 日の丸 にのみー隊長
定価 :\8800 音声 :無
ジャンル :ADV 陵辱有無 :有
◆点 数
  10  20   30  40  50  60   70  80  90 100
システム : 55 ■■■■■■■■■□■
グラフィック : 70 ■■■■■■■■■□■■■■
キャラクター : 73 ■■■■■■■■■□■■■■■
サウンド : 75 ■■■■■■■■■□■■■■■
シナリオ : 75 ■■■■■■■■■□■■■■■
総  評 : 73 ■■■■■■■■■□■■■■■
◆あらすじ
「私が助けてあげます」…………そう言った高島は、次の日に自殺したという
「終ノ空が見えるよ」……………そう言った彩名は、いつまでも屋上に立ち尽くしていた
「世界は滅びるんですか?」……そう言ったやす子は、とても不安そうな顔を見せる
「世界は20日で終わる!!」………そう言った間宮は、教室を去ったまま姿を消した

そして、世界が終わる日
「世界は終わらないよね」……そう言った琴美に
「……当たり前だろ」と言った俺の前には『終ノ空』が広がっていた……

それは、世界が終わる日から、遡ること20日間の物語。
突然に訪れたクラスメートの死には、ある噂が囁かれていた。
いわく、彼女は世界の終わりをくい止めるために自殺した……と。
そして、一人の少年によって宣言される“世界の終末”。
<始まり>でも<終わり>でもない世界――『終ノ空』の到来とは、人々の不安が生み出した妄想なのか? それとも……

◆システム 55
バグ&システム設計が不十分のため、とにかく使いにくいインターフェイスは、このゲーム最大の悩みのタネ。箇条書きにしてみると……

@「スタート」をクリックすると強制終了(パッチファイル有り)
A画面の切り替わりが異常に遅い(パッチファイル有り)
B画面領域を「800×600ピクセル」に設定しないと、画面表示がフルサイズにならない
Cタスクバーを「自動的に隠す」に設定すると、画面下に灰色の線が出る(隠しきれなかったタスクバーのコト)
Dテキストの自動送りの開始&解除ごとに、右クリックと設定タグの切り替え操作が必要
Eセーブ枠が8つしかない
Fオマケモードの使い方が解りにくい
Gタイトルに出てくる「マクロメディア」って何だ(笑)

という、何ともハードなシチュエーション。
逆に出来ることを並べてみると

@ 主人公の名前を変更可能
A テキストスピードを標準/高速の2段階に設定可能
B BGMのON/OFFを設定可能

の3つだけと、こっちの方が少ないぐらいなのだ!
他にも、マウス連打でフリーズしたこともあり、「やはりインストールを行わないゲームは安定性に問題アリなのか?」と思わず疑問系なセリフ(独り言)もちらほら。攻略キャラは2人しかいない上に、一人クリアすればオマケモードで全シナリオを表示可能なので、難易度は“楽勝”モードな一品。プレイ中は、マルチビューを使って4人の視点から物語りを見返すコトになるのだが、中には選択肢のないシナリオもあったりして……ゲーム性を追求するユーザーには、あまりお勧めできないかも? ただ、シナリオの危険度が増していくに連れて、背景に描かれた『終ノ空』が開眼していくというのは、とっても不気味でナイスな演出。他にも、ホラー路線なシナリオに合わせた演出がしっかりと盛り込まれており、映画のような感覚でストーリーを楽しむことができるのは大きな魅力だ。

◆グラフィック 70
ストーリーに綴られる狂気と現実感のバランスを見事に表現した背景は、まさに秀逸(ちょっぴり千尋の神隠しな雰囲気アリ)。キャラ絵は、古き良き“大和撫子”を連想させるスリム体型な女のコ。いわゆる「抱いたら折れそ〜な」印象なのだが、ヤられているコトが結構ハードだったりするから、怖いぐらいのインパクト! これまた、見え隠れする狂気を見事に表現している。ただ、立ち絵は枚数が少ない上に、キャラ同士の等身が結構バラバラで雑多な印象。それも、女の子キャラの方がイマイチなのが非常に残念だ(逆に、男キャラは自分的にはかなりのお気に入り♪)。

◆キャラクター 73
L●afゲームの狂気キャラクター「瑠●子&香●子」な魅力が満点。まぁ基本的には、みんなイッちゃってるので(爆)……“正義の味方”から“救世主”、“義妹vs義兄”、“アルバ&オメガ”まで、キャラクターの暴走は止まるトコロを知りません(笑)。ちなみに、攻略キャラが2人いるので、両者を紹介しようと思います〜。

<若槻琴美>
幼なじみの同級生で、お隣同士という黄金パターンな美少女。明るく元気な性格で、主人公には男まさりな態度を取るが……内心では誰よりも彼に依存しており、ほのかな恋心を抱いている。このシナリオでは、唯一まともな精神の持つヒロインで、正義心も強いため狂気に真っ向から対抗しようとする。マルチビューでは<第二の視点>を担当

<音無彩名>
言動&性格ともに、「瑠●子」属性を100%受け継ぐキャラ。成績優秀なのだがエスケープの常習犯で、主人公とはサボリ友達。屋上に現れては<始まり>でもない<終わり>でもない『終ノ空』を見つめるが、実はその存在こそ……。某オー●ェン流に言えば「全知全能にして零知零能」である世界そのもの。

あと、もう一人。マルチビューの一翼を担う、お薦めキャラ(男ですが)を紹介します。

<間宮卓司>
妄想癖のある、イジメられ〜な少年……のハズが、いつしか世界の終末を告げる予言者へと大変身。この世の真理に気づいたせいか性格までもが暴走し始め、ナイスな言動で学園を混乱へと導く。『終ノ空』という永遠の存在を求め続け、いつしか彼の不安や描いた落書き(妄想?)が具現化した世界を視るようになる。マルチビューでは<第四の視点>を担当。

◆サウンド 75
BGM&SEのみで、ボイスは一切なし。まぁ、彩名やririruが話す「カタカナ語」や「高速言語」は、いくらプロでもアフレコ不能なのだろうが……。曲の方は、ヒット作『二重影』と同様のカッコ良くて、時にテクノテイストなクリエート。ただ、戦闘シーンがない分だけ、『二重影』のように派手に見せるというより、しっとりとした狂気を匂わすメロディーが中心となっている。SEでは「グシャッ」という自殺音が激レアでした〜。

◆シナリオ 75
後に、『二重影』で多くのゲーマーを感動させることになる「人の生は祝福され 死は呪われる」という名セリフ。実は、この作品のメインテーマだったりします。他にも、「終ノ空」では、主人公が哲学な本を読んでいるので、懐かしのエヴァさながらな静謐なイメージが非常に強い。まぁ、それだけ内容はディープな雰囲気になってるのだが、ダークで重〜いシナリオが大好きな人には、かなりお薦めできると思います。
あえて、弱点を上げるなら、マルチビューのショートストーリー×4話という体裁のため、感情移入度はイマイチな所(というか、繰り返すけどイッちゃってるし)。攻略キャラをチェンジしても、ほとんどのテキストがダブッてる所かな〜。

◆お気に入りキャラ
「イッちゃってる度」で、見事ワンツーフィニッシュを果たした<彩名・卓司>の両名がお気に入り♪ 特に、卓司は嫌なキャラ系か? と思わせておきながら、最後の最後でニクメなくなるのが凄い好き。もちろん、それ以前のナイスな暴れっぷりもグッドでした。そして、NO.1狂気キャラの彩名は、やはり「瑠●子ファンなら必見の設定に萌え」です(ニヤリ)。無感動な中に見え隠れする人間味には、やっぱり一番惹かれますよ〜。

◆総 評  73
テキストはダークだし、グラフィックはアクが強いし……このソフト、人によっては好みがハッキリ分かれるのでは? ただ、ツボにハマった時の面白度はかなり高め。絵では「千と千尋」、テキストでは「エヴァ(劇場版の方)」が大丈夫だった人なら、十分に楽しめる名作なのだ。
――恋愛や人間ドラマ、巨乳なオネーチャンが好きなゲーマーはご遠慮ください(笑)。




終の空
ケロQ

◆ゲーム情報
レビュー投稿者 :ポポ 原画 :SCA−自 基4% にのみー隊長
発売日 :1999/08/27 シナリオ :SCA−自
定価 :\8800 音声 :無
ジャンル :ADV 陵辱有無 :有
◆点 数
  10  20   30  40  50  60   70  80  90 100
システム : 35 ■■■■■■■
グラフィック : 40 ■■■■■■■■
キャラクター : 50 ■■■■■■■■■□
サウンド : 35 ■■■■■■■
シナリオ : 65 ■■■■■■■■■□■■■
総  評 : 60 ■■■■■■■■■□■■
◆あらすじ
突然のクラスメートの死。

それは、世界の終わりをくい止めるための儀式だったという。

世界の終わり?

そんな事が、ありうるのだろうか?

しかし、本当であるか否かなど、そんな事は関係ない・・・。

学校という閉ざされた<場>の中で、その予言は<真>なるものとして受けいられていく。

そんな中、一人の少年が、世界の終わりを宣言する。それは、<始まり>でも<終わり>でもない世界の到来の兆しだと彼は言う。

それこそは『終ノ空』(ツイノソラ)。

狂気に飲み込まれる、学園、あたかも、聖書の記述にある、悪霊に憑かれた豚の群が湖に飛び込んで溺死する話のように、自ら破滅に向かっていく。

しかし、それは本当に破滅なのか?それとも・・・。

世界の終わりは、世界の非連続性に。狂気は、人間の認識の可能性に、徐々に事件は、その意味を変えていく。

水上行人、若槻琴美、高島ざくろ、間宮卓司、それぞれ違った認識から『終ノ空』に関わっていく、はたして、『終ノ空』とはなんなのか?人々の不安が生み出した妄想なのか、それとも・・・。

◆システム 35
名前 :変更不可
セーブ数 :8箇所
テキストスキップ :既読判定無
メッセージ速度 :ちょっと速め(設定不可)
オートプレイモード :無
テキスト回想 :無
ボイス/BGM音量調節 :無(有無のみ)
画面 :フルスクリーンのみ
エフェクト切替 :無
フォント :変更不可
音楽鑑賞 :無
CG回想 :無
シーン回想 :有 (全ての部分)
追加シナリオ :無
起動DISCの有無 : レス起動可


今となっては見ての通りの糞システム。
いや、当時も良いとは言えなかったらしいですけどね(苦笑

まずウインドウモードがないってどーよw
しかも設定では音の有無のみだけ。
起動までの時間も結構長い。
スキップも手動のみでメニューを開かないと起動も停止も出来ない。
かなり使いづらいシステムです。

◆グラフィック 40
立ち絵は基本の絵はいいかもしれないけど、安定性が全然無いです。
基本の絵以外は正直やってらんない絵。
絵買いして騙されたという人も中にはいるので要注意。


CGも同じような感じですが、幾分立ち絵よりマシですか・・・。
詳しい枚数は分かりませんが、枚数的にはかなり不満が残る感じだと思います。
ちょっと電波系の絵入ってるのが好感触な人もいるようですが。


ちなみにこのゲーム、実際フルスクリーンより一回り小さいです。(黒い外枠のため)
その上ゲームに外枠があるのでキャラとかが小さく感じます。(つまり2重外枠)
文字とかも読みづらく全体的にイマイチな感じ。

◆キャラクター 50
第一の主人公は哲学的
第二の主人公はいたって正常
第三の主人公は電波
第四の主人公は哲学的かつ電波

もう主人公がどうかしてますw
第二主人公以外にまともな人がいない・・・。
このゲームは確かに哲学ゲームなのですが、
それ以上に強力な電波ゲームなので注意が必要ですね。


このゲームはPLAY時間が短く、哲学的&電波的な部分が多いので
萌えとか恋愛とかそう言う部分は非常に薄いです。
だからあまりキャラには期待しないように。

ちなみに第一&第二主人公以外はみんな電波入ってるのが最大の特徴です。
電波キャラが好きな人なら全然OKだと思います。

◆サウンド 35
ワンループが短い曲多すぎ。
例えば10秒かからないような曲とかメインで結構流れてますし・・・。

詳しい曲数は分かりませんが全体的にイマイチな感じ。
音質が悪い事とワンループが短いのが最大の欠点です。
BGM回想モードもないので音楽は捨てるつもりでいった方がイイでしょう。


声はこのゲームには有りません。
この電波な感じのキャラ達の声が是非とも聞きたかったですねぇw

◆シナリオ 65
インテリゲームかつ電波ゲーム。
巷ではよく哲学メインのゲームって書かれてるけど、
実際は哲学より電波な部分の方が全然強かったりw
ケロQの続作『二重影』と感じはホトンド同じように感じました。


哲学は知らない事を教えてくれる物こそ面白い。
そういう意味では非常にいいのかもしれないです。
『二重影』の考えかたが好きだった人はオススメ。
また世界に批判的な立場の人がやると非常に面白く感じるでしょう。
実際俺は非常に面白く感じました。
終末説が好きな人にもオススメですね。
淡々としてた『終末の過ごし方』より熱めですw


このゲームのメインである電波部分は正に会心の出来映えか。
カルトゲームの中でも中途半端じゃなく、なおかつ楽しみやすい構成です。
『アタマリバース』みたいな馬鹿専門用語が大量に出てくるマニア必見の作り。
電波好きじゃなくても安易な名前の馬鹿専門用語は普通に楽しめるような単語。
次回作と同じく電波な感じがこのゲームを上手く支えてくれています。
このゲームが地雷であって地雷で無い根源です。


と良い部分だけ上げてきましたが問題部分が。
まずPLAY時間が短く、頑張って5時間程度しか遊べない事。
また締まりが悪かったように感じられた事。
恋愛部分、萌えイベントが無いに等しい事。Etc・・・


問題点は多いですが電波をメインに哲学等が意外にもしっかりしてるので
まぁ少なくとも地雷ではないだろうと言う評価です。
俺には合わなかったと言って切り捨てるのは簡単ですけどね。
あくまで哲学or電波部分目的ならです。

◆総 評  60
各種要素が糞なこの作品。
安易にオススメすることができません。
またシナリオも哲学と電波に特化してるということもあり、
かなり個性的な作品になっている作品ですね。
隠れた良作を狙うならアリだと思いますが・・・・。


哲学はなかなか良さげで独特だったのですが、
このゲームじゃないとというのが無かったのが残念。
電波も結構よく見るタイプのもので独特ではありませんし。
イマイチぱっとしたイメージがない作品なんですよね。


買うなら電波好きか哲学に強い興味がある人、終末説が好きな人の3タイプ
それ以外の人にはまったくもってオススメしません。
賛否両論なゲームなので少なくても電波に耐性が必要ですが、
上記3タイプの人には結構楽しめる作りとなっていて隠れたになりえる作品。
特にカルトゲームという部類の中では良作判定のゲームです。
それ意外の点で物足りなさがありますけどね。

隠れたという意味も込めての凡作60点作品です。
電波&哲学とか2つに興味がある人なら良作クラスになるんでしょうけど・・・。
またPLAY時間がもう少しあればと思うと・・・ホント残念です。
普通の人が買った場合は地雷になる可能性が極めて高いので注意が必要です。


積極的にオススメはできませんが『二重影』が好きな人も買う価値はあるかと。
本質的な部分はホトンド同じ様に感じられましたし。
粗が多いので本当に好きな人じゃ無いとダメですが・・・。
ただ燃えの部分はないなぁ・・・。
あくまで電波な感じを楽しまれたいというのなら。


『参考』
〜レビュー投稿日〜
【2003年11月03日】


〜似たようなゲーム〜
全体的・・・二重影
雰囲気等々・・・雫
多重視点繋がり・・・螺旋回廊、教室シリーズ、EVE burst error
哲学繋がり・・・sense off、二重影、好き好き大好き!
終末説・・・終末の過ごし方


〜総PLAY時間〜
大体3時間程度です。
一応マルチEDで2つのEDがありますが、
クリアーした後のオマケで全てのシーンを見ることが出切るため、
実質上のフルコンプが3時間程度という事になります。

最初からPLAYし直して2つのEDをみるなら、大体5時間弱程度。
どっちにしてもボリューム面の不安は隠せません。