メインページ レビューメニュー Sな彼女
Sな彼女
ソフトさ〜くるクレージュ

◆ゲーム情報
レビュー投稿者 :やつお 原画 :ポチ加藤
発売日 :2004/08/12 シナリオ :山本大一
定価 :\2,000 音声 :有
ジャンル :AVG 陵辱有無 :有
◆点 数
  10  20   30  40  50  60   70  80  90 100
システム : 65 ■■■■■■■■■□■■■
グラフィック : 75 ■■■■■■■■■□■■■■■
キャラクター : 70 ■■■■■■■■■□■■■■
サウンド : 60 ■■■■■■■■■□■■
シナリオ : 45 ■■■■■■■■■
エロ : 68 ■■■■■■■■■□■■■■
総  評 : 65 ■■■■■■■■■□■■■
◆あらすじ
その日の放課後、
『松村 稔』はクラス委員でもある
『志村 咲』に告白をする。
だが、稔は恥ずかしさのあまり
返事を聞かずに逃げ帰ってしまう。



翌日、
稔が廊下を歩いていると
不思議な声が聞こえてきた。
興味を示し、声のする方に向かう。
人があまり通らない辺りから聞こえる声は
教材準備室という名目の倉庫の中から聞こえている。
廊下の窓の隙間から部屋を覗くと
そこは…
昨日告白した憧れの彼女
志村 咲 のオナニー現場だった。



放課後、
咲に「委員の仕事を手伝って欲しい」
と頼まれる。
いつもと同じ様子の彼女に
昼間見たものは何かの見間違いかと
安心する稔。
だが、咲に案内されて来たのは
教材準備室だった。
再び昼間の痴態を思い出して慌てる稔。
その上彼女はこんな事を言ってきた。
「私のこと『好き』なら……なんでも言う事聞いてくれる?」
服をはだけさせ、稔に迫る咲。
そのまま稔は咲に押し倒されてしまう。



(OHPより引用)

◆システム 65
軽快さと機能のバランスがとれている吉里吉里2(+KAG3)がスクリプトエンジンとして採用されており、
システムに関して不安定な面は見受けられませんでした。

>>○ここはOK
 4段階に調節可能なメッセージスピード。(瞬間表示可能)
 21段階に調節可能なボリュームコントローラ(BGM、ボイス、効果音)
 いつでもセーブ&ロード可能。
 セーブスロット40。
 ホイール対応バックログ。
 CG、音楽、エロ回想、エンディング回想モード装備。
 CDレス起動可。

>>△ここはイマイチ
 少々鈍い既読&強制スキップスピード。
 スキップ不可能なエフェクトが多く、軽快な操作環境とは言いがたい。

>>△単純選択式AVG。
 移動パートとHパートが用意されていますが、結局のところは単純選択式AVGであり、
 ゲーム性は高くありません。
 CD内に攻略のヒントとなるような文書が入っていますので、
 それを見ながら攻略すれば、さして難しいこともないでしょう。
 ただ、このテキストには若干間違いがあるのが残念。(トゥルーEDの発生条件が少し間違ってる)

◆グラフィック 75
原画家はポチ加藤氏。目は大きめで”萌え志向”の原画といったところでしょう。
もっとも特徴的な部分といえば、口周りの描画でしょうか。
なんていうのか、口の感情表現が非常に上手いなあ、という印象を持ちました。

>>○表情豊かな顔グラフィック。
 CGの塗りを含めたグラフィックの品質は高く、この辺に関しては文句なしなのですが、
 このグラフィック最大の長所といえば、”彼女”の感情表現が豊かなことでしょう。
 ”口の感情表現が上手い”と前述しましたが、口だけじゃなく目とか手のしぐさといった部分でも、
 大げさなくらい変化して、キャラクターのもつ感情を充分にプレイヤーに伝えていると思いますよ。
 可愛らしく笑っているときと、主人公である稔を責めている時とでは、
 入っている魂が違うんではないかと思うくらい、表情が変化しますからね。

 願わくば、稔に関しても同じ位・・・なんて贅沢は言わない、
 せめて1/4くらいの表情パターンを用意して欲しかった所ですが・・・・、
 まことに残念ながら、稔の表情を拝めるCGは数が限られてしまって、無念であります。

>>○総CG枚数24枚だが、差分込みなら128枚。
 少ないといえば少ないですけど、差分CGが結構多いですし(差分込みで128枚)
 短いゲーム時間(3時間あれば)を考えたら充分な分量でしょう。

◆キャラクター 70
総攻略可能キャラクター数1。攻略不可のサブヒロインが2人、そして親友♂が1人といった構成です。

>>○インパクト勝負のキャラクター陣としてはなかなか良好。
 ゲーム時間が短く限られていること、エロ重視で組まれている内容、ということで、
 本作のキャラクター陣は、見た目&インパクト重視のものとなっています。

 ”彼女”である咲の表情変化が豊かなのも、この一環と見ていいでしょう。
 もちろん表情変化だけではなく、台詞や仕草の変化も大きいです。
 照れてる時と虐めてる時のギャップも、また咲の魅力でないでしょうか。
 主人公の稔は容姿もしゃべり方も仕草も、とにかく少女みたく可愛らしく仕上がってますね。
 サブキャラクターの二人に関しても、同様ですね。
 いかにも主人公と”お似合い”であり、立ちグラの”ハート”が妖し過ぎる啓太と、
 その啓太と稔のコンビを見ては”やおい魂が燃え上がる”真希といったサブキャラクターも、
 会話イベントの面白さに一役買っていると思います。
 
 妙に点数が高いのは、これはもう”例によって”私の趣味です。
 無論、その原因となるキャラクターは主人公・稔その人ですね。

◆サウンド 60
総曲数11、うちボーカル曲1。音源はPCM(OGG)をサポートしています。

>>○印象度は低めだが、BGMとしては充分な品質。
 BGMの雰囲気としてはオーソドックスなシンセ多用のゲームミュージック、といった感じです。
 ボーカル曲とそのインストゥルメンタル版を外せば、9曲になるBGMですが、
 ゲームの場面が非常に限られているゲームですので、(ほとんど学校。)
 これでも結構多様な雰囲気を表現することが可能になっています。
 例えば、ダークなエロシーンに使用されている曲は3曲あり、それぞれ違った雰囲気を醸し出しています。

>>○主人公に声があるのが良い。
 主人公の声がある事に、特に喜びを表現しなければいけないギャルゲの現状には、
 ほとほと情けなくなってくるのですが、本作にはちゃんと主人公にボイスが用意されています。
 まあ、本作は同人ゲーという事で、ボイスを調達できたこと自体に驚きを感じているのですが。
 最近の同人ゲーもボイスが当たり前になってきてるのかな?
 本作では、咲と稔の二人だけにボイスが用意されています。
 サブキャラクターに声が無いのが残念といえば残念ですけど、
 本作では稔と咲の二人の露出度がかなり高いゲームですので、特に不利があるというわけでもないです。

◆シナリオ 45
背が低く、童顔である事に悩む主人公・稔。
その外見は非常に可愛らしく、その事でからかわれる事もしばしば。
そんな稔には好きな人がいた。クラス委員の咲です。
何日も悩んだ挙句、ついに咲に告白した稔だったが、そこで恥ずかしさが限界を超えたのか、
そのまま逃げてしまいました。
そして次の日、興奮冷めやらぬ稔は早朝の廊下で、なにやらただならぬ声を聞く。
その声に誘われるように、声のする場所に向かうと、あの咲がオナニーしてるではありませんか。
稔は驚きのあまり、音を立てて逃げてしまいました。
それは咲に見つかったことを意味しており、そのことで強迫された稔は・・・・・・・?

といった感じでしょうか。
エロ重視の短編シナリオということもあり、ご都合主義の学園恋愛ストーリーといった雰囲気ですね。
ノーマルイベントに対して、エロイベントが長いので、
結構ドロドロした雰囲気のシーンが多かったりもしますが。

>>○単発の会話イベントが面白い。
 本シナリオ最大の魅力といえば、移動パートで移動した先で展開される会話イベントの面白さでしょう。
 サブキャラクターや、立ちグラも無い端役キャラの存在を効果的に活かし、
 咲や稔の可愛らしさや素顔といった魅力を引き出すようなイベントを組んでいます。
 テキスト長が短い関係からか、強引なイベント進行なのですが、
 それがインパクト重視のキャラクターと相まって、面白く仕上がっていると思います。
 ギャグの種類としては、腐女子系統のギャグを含めて古典的な代物なので、
 ある意味安心して笑えるものになっています。

>>△トゥルーEDルート終盤のラブストーリーはイマイチ。
 単発の会話イベントはキャラクター同士のカラミが結構面白かったのですが、
 一定条件を満たした上で最終日を迎えると、トゥルーEDシナリオに突入するのですが、
 これはあんまりよろしくありませんね。
 ご都合主義な恋愛物語であるのは、私としては大いに結構なのですが、
 咲が稔を過剰なまでにいたぶった理由がイマイチ説明されていないため、不満が残りました。
 せっかく”Sな彼女”というあんまり見られない設定があるというのに、
 そのオイシイ設定を最後の最後で見殺しにしちゃったかなあ、という感じは否めません。
 ここは、強引でも唐突にでもいいから人物描写して欲しかったところですね。
 
 まあ、その点を無視してしまえば、綺麗にまとまり切った恋愛物語ですので、
 それなりに楽しめるのですが・・・・・、残念。

◆エロ 68
登録されるエロシーン数は23。その内訳は
手コキ(2)[+罵倒]
足コキ(1)
パイズリ(1)[+羞恥+机の下]
強制オナニー(2)[咲に見られながら]
フェラ(3)[うち1つは+口移しがつきます]
顔面騎乗クンニ(2)
野外クンニ(1)[+飲尿]
69(1)
アナル調教(3)
アナルプレー(1)[+双頭バイブ]
座位セックス(2)[うち1つは初体験(咲、処女表現付き)]
ノーマルセックス(1)[唯一のらぶらぶシチュ]
ペニス拘束(1)
女装(1)[CG無し、学園内徘徊のみ]
ブルマプレー(1)[稔が咲の体操着を着て・・・]

ノーマルセックス(1)以外はすべて咲の方に主導権があります。
あと、回想モードには登録されませんが、
オナニー(1)[咲のオナニー]
というのもあります。

>>○サディスティックな咲の描写はGood。
 なんていうのか、”キツイ物言い”が実に効果的ですねw
 顔に射精されてかなり怒っちゃったり、執念深く稔を非難してみたり、
 人を見下したようなイントネーションの発言を繰り返したり・・・。
 エロテキスト長がさほど長くないことから、粘着性にやや欠けるところがあるのが残念なのですが、
 それでも数々の言葉責めは、実用性に寄与するところが多いと思いますよ。
 
 あと、やはり咲の表情というのも、結構Sな感じが出てていいですね。
 フェラするシーンでも、普通の陵辱ゲーであれば、女の方が惚けた顔をしているものですが、
 咲の場合は、結構冷静な顔をしてたりして、ゾクッと来るものがありましたよ。
 あと、時折見せる”ヒネくれた笑顔”で稔を責めてる描写もなかなか・・・・。

>>○部分ズームが効果的に作用しています。
 本作ではエロシーンの途中で、CGの一部分がズームしたり、一部分のみの表示になったりします。
 たいていは局部を拡大するのに使ってますが、同人ゲーということがあるのか、
 本作のモザイクは結構細かいものになっているので、拡大表示した場合の破壊力は、
 商用ゲーのそれを軽く凌駕するものとなっています。
 あと、一部分のみの表示というのは、稔が恥ずかしさのあまり目を閉じたシーンなどで、
 その後ちょっとだけ目を開けてるシーンなんかで使われていますね。
 これも、CGの強調という点で効果的に働いていると思います。

>>△受け男ゲーとはしては、ツボを外してるところが多いかな。
 咲の描写は・・いいんです。
 まあ、個人的なことを言えば、咲に余裕が無いシーンも結構あるのが残念ではあるのですが、
 咲がゲーム開始時には処女であることを考えたら、分からんわけでもない部分ではあります。
 しかし、それを無視したとしても、このゲームを「ショタ受けゲー」としてみた場合、
 CGの構図、シチュエーションの不備といった不満点が多いのです。
 
 まず、稔の平均画面占有率の低さがあげられます。
 もっといえば、責められている稔の表情を拝めるCGが少ない、ということです。
 アナルプレーや足コキなど、明らかに女性上位のシチュであれば、さほど問題にはならないのですが、
 フェラやパイズリなどの、男性上位が一般的なシチュだと、
 この受け男の画面占有率の低さが、実用性に響いてきます。
 テキストを見れば、確かに稔がもだえて、咲が主導権を握っているのですが、
 CGを見ると、咲が稔に奉仕しているようにも見えてしまう・・・・。
 本作のエロテキストは、本格的な官能小説並みの粘着性を備えているわけでもないので、
 受け男ゲーを期待している身としては、文字通り”萎えて”しまいます。
 受け男ゲーを極めるなら、できる限り男性を画面内に収めてしまうほうが有利なのですが、
 女性側の表情を伝えることを重視するなどの理由があり、それで男性の画面占有率を落としたのであれば、
 責められている表情だけでも入れて欲しかった、というのが私の本音です。

 次に問題なのは、ツボを外したシチュエーションでしょう。
 一例を挙げるなら、”ぶっかけ”シチュの取り扱い。
 稔が手や口などで絶頂を迎えた場合、大半は咲の顔へのぶっかけとなります。
 これが受け男ゲーを期待していた私としては、また萎える要素となりました。
 ”女性の顔にぶっかけ”だなんて、S男向けのシチュエーションじゃないですか。
 もちろん、このシチュエーションを完全否定するつもりはありません。
 「顔にかけられた女性が、男性の方を罵倒する」という風に展開できますし、
 事実、本作もそのシチュエーションを使用しています。
 でもですよ、もっと”そそる”ようなシチュエーションがあるじゃないですか。
 その典型例は”セルフ顔射”。そう、咲にではなく、稔自身の顔にぶっかけするんですよ。
 この方が、より咲のサディスティックな発言を拝みやすいと思うのは私だけでしょうか?
 特に”強制オナニー”のシーンでこれをやられると、すごくいいような気がしますよ。
 もちろん、”受け度”というのも、より高められますし・・・。
 
 もう一例挙げるなら手コキシーンですね。
 CGを見ると、稔が咲を見下すような構図です。(咲が稔の前でしゃがんでいる感じ)
 これもちょっと萎える原因ですね。
 個人的には咲が稔の後ろに回りこんでやるなり、咲が馬乗りになるような感じにするなりして、
 CGだけを見ても、咲が主導権を握ってるというのが分かる様にして欲しかったですね。
 そうすれば、もっともっと実用性が稼げたような気がします。

 後もう1つ付け加えるなら、普通のエロシーンでは「稔は素っ裸」の方が、
 よりそそられたかもしれませんね。
 そうしますと、俗に言う「CFNM(Clothed Female Naked Male)」がサポートされますから、
 より、「男の子受け」度が高くなり、相対的に「女の子攻め」度も高くなるとは思います。

◆お気に入りキャラ
>>松村稔
 いや、もう、なんていいますか、かわいいじゃないですかねえ、そう思いません?
 ボイス付きと相まって非常に良いキャラになってますよ。
 言いたい事が言えずに、あたふたしている描写なんか最高だと思うのですが、
 駄目ですかね・・・・?w

◆総 評 65
>>私の入手動機
 男受けゲーが好きなので、己の性的欲求に素直に従っての入手となりました。
 あと、主人公のグラフィックを見た時に”電波”を感じたから、というのもひとつの理由ですねw

>>どんな人にお奨めか?
 お手軽にエロシーンを堪能したい方。
 ”Sな彼女”に萌えなどを感じる方。
 ショタがお好きな方。

>>タイトルを額面どおりに受け取れば、この内容でもいいんでしょうけど・・・不満は残ります。
 本作のタイトルは「Sな彼女」。ジャンルは「女の子攻め学園純愛陵辱AVG」。
 そう、別に「ショタ受け」を強調しているわけでもないのです。
 あくまで強調しているのは「女の子攻め」。
 確かに、本作は「女の子攻め」としては充分な内容を持っています。
 執念深いサディスティックな面と可愛い照れ屋さんの面という、二面性を持つ咲。
 そのギャップもさることながら、「執念深いサディスティックな面」の描写は、
 ”看板に偽りなし”の内容であると思います。

 そういうことで、本来であれば「ショタ受けゲー」としての不備をレビューするのは、
 お門違いなのかもしれません
 しかし、「ショタ受け」の方もキッチリ仕上げていれば、「女の子攻め」という部分が、
 より強調されるのではないか、と私は思うわけです。
 そうすれば、稔のM性と咲のS性を、よりハッキリとプレイヤーに対して示すことができ、
 実用性もグンとあがったのではないか・・・と思うのです。

 看板に偽りなし、というのは大切な事です。良い事なんです。
 でも、看板以上の内容であれば、もっと良くなる・・というのは分かりますよね。
 もし、この手のゲームを次回作以降に作るのであれば、「受け」の方にもこだわってくれると、
 私としてはうれしいですね。

>>結局・・・
 高いCG品質、短く小奇麗にまとまった学園恋愛ストーリー、同人ゲーならではの求めやすい価格。
 サクッと買って、サクッと堪能するには充分すぎる品質を備えていると思います。
 サディスティックな、それでいて可愛らしさを兼ね備える女の子を拝む、
 という目的は充分に達成されたと思います。
 個人的には、マニアックさを要求してしまったが故に、期待していたほどの評価にはならなかったのですが、
 そうでないのなら、充分、オススメできる作品になっていると思いますよ。

>>余談・・・
>>>「受け男ゲーを極めるなら、できる限り男性を画面内に収めてしまうほうが有利」な理由。
   普通の陵辱ゲー・・・女の子をいたぶる様なゲームでは、何がエロCGを占有してるでしょうか?
   言い換えると、何を重点的に描いているでしょうか?
   たいていは「いたぶられている女の子」になるでしょう。
   もちろんそれを見て、S属性の男の人は興奮するわけですよ。
   じゃあその逆、「男の子がいたぶられる」様なゲームでは、何を重点的に描くと興奮するでしょうか?
   私は”問いが逆なら答えも逆”という事で、「いたぶられている男の子」と答えます。
   コンプリーツなんかは、それを実行していますね。
   というわけで「できる限り男性を画面内に収めてしまうほうが有利」と書いたのです。

>>>CFNMについて。
   ありていに言えば、「女が服を身に着けて、男が丸裸の状態」ですね。
   着衣エロと男受けシチュ、双方にメリットがあるシチュエーションという事になりますね。