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戦女神2〜失われし記憶への鎮魂歌〜
Eushully

◆ゲーム情報
レビュー投稿者 :AAM 原画 :鳩月つみき
発売日 :2002/10/25 シナリオ :秋谷里夫・天崎カケル
定価 :\8,600 音声 :有り(戦闘・イベントシーンのみ)
ジャンル :ファンタジーRPG 陵辱有無 :有り
◆点 数
  10  20   30  40  50  60   70  80  90 100
システム : 85 ■■■■■■■■■□■■■■■★★
グラフィック : 70 ■■■■■■■■■□■■■■
キャラクター : 65 ■■■■■■■■■□■■■
サウンド : 60 ■■■■■■■■■□■■
シナリオ : 60 ■■■■■■■■■□■■
総  評 : 70 ■■■■■■■■■□■■■■
◆あらすじ
主人公セリカは古神の肉体を持つ不老不死の剣士だが、同時に「神殺し」として忌まれる存在。
現在は、盟友である水の巫女が治める王都に身を落ち着け、四人の使徒と共に暮らしている。
そんなある日、彼は水の巫女から一つの調査依頼を受けた。
内海各地に封じられている古の七魔神が復活しつつあるというのだ──

◆システム 85
動作環境は多少グラフィック能力を食うきらいもありますが、アクセラレーションの設定が細かく利くので
基本的には型落ちのノートPCでも快適に動作してくれます。起動CDが不要なところも評価できます。
プレイ環境のコンフィグもかなり細かく設定できるので、特にこの面での不満点はありません。
また、シーン回想、CGモード、サウンドモードといった標準的なオプション機能も過不足なく搭載されています。
特にシーン回想は総計70シーン以上という大ボリューム。
「え、こんなのあったっけ」と言ってしまうようなサブキャラのHシーンまで網羅されているのは、
さすがと言うべきでしょうか。
セーブ項目も100個用意されており、気になるシーンの手前で次々と栞を挟んでいくような使い方も可能です。
メッセージスキップも極めて高速なので、2周目以降のプレイでもだれることはありません。

そして何よりも素晴らしいのが、やり込みに耐えるシステム的なボリューム。
大艦巨砲主義エロゲーメーカーの自称は伊達ではありません。
高い戦略性を持った行動力フレーム制バトルに、任意成長型のステータスシステム。
攻撃属性による相性はちょっと癖がありますが、マニュアルにきちんと相性表が示されているので不安なし。
そして、アイテム600以上、術・必殺技200以上、アイテムの合成も可能、という膨大な数のフィーチャーが、
繰り返しのプレイアビリティを保証してくれます(ちなみに、2週目以降はステータス・アイテムを引継ぎ可能)。
腰を落ち着けて長期間プレイできる環境にあるユーザーなら、この魅力を最大限に享受できるでしょう。

但し、唯一いただけないのがユーザーインターフェイスの悪さ。
術・アイテムウィンドウの階層が深すぎて直感的に今どこの階層にいるのか把握しにくいうえに、
アイコン選択の操作感覚がもったりしているので、操作していてストレスが溜まります。
おまけにフィールドは斜め45度方向からのクォータービューなので、パッド操作だと方向が掴みにくいため
自然と操作系の中心はマウスが占めてしまうことになります。しかし、それだと上記の欠点が……
前作は操作キャラが主人公一人だったのでストレスを感じない部分でしたが、ここだけは改善の余地があります。

◆グラフィック 70
女性キャラのデザインに関して言えば十分合格点です。ちょっと硬めながら質感のある人物がきっちりと描けている点と、
意外なところでは下着のデザインにこだわっている点が通好みの高評価。
男性キャラのデザインが安っぽいのと、正面顔と横顔の差に違和感がある点、
あとは一部の背景オブジェクトのデザインや塗りがチャチなのが気になるといえば気になりますが。
イベントCG枚数は全部で370枚オーバー。PCゲーム全体で見ても、かなり多い部類に入ります。

◆キャラクター 65
なにせプレイヤーキャラだけで16人もいるため、それぞれの掘り下げが浅くなってしまうのは仕方のないところです(苦笑)
それを抜きにしてRPG的に考えても、性能面で重複しているキャラクターがちょっと多いような……
但し、それぞれのキャラクターに魅力がないわけではないので、あとは好みのキャラクターを見つけられるかの勝負かと。
ちなみに、イーリッシュとおまけ二人を除く全員と、3〜5回のHが可能です。
キャラクターによっては、さらにイベントでのHが追加されます。
なお、女性キャラはイベントの脇役も含めて全てボイス入り。キャラクターとのマッチングはなかなかです。

主人公>
>セリカ・シルフィル
とにかく無口! 無感情! 無表情! な朴念仁。完全にプレイヤーの視点のみを代替する役どころなので、
こうせざるを得なかったのかもしれませんが……その割には後半でパーティーから外れるんだよなぁ(^^;(^^;
男性にもかかわらず女神の肉体を使っているため、ちょっとガス欠を起こすと女性に戻ってしまいます。
姿を維持するためには性魔術で女性から精気を吸い取って補充するしかないという難儀な方。
性能面では、術も使えますが基本的に肉弾戦向き。装備武器の性能が高いので、前衛に置いてガンガン殴るのが吉。
今作では、彼が「神殺し」となった経緯も語られます。

四使徒>
>エクリア・フェミリンス
四使徒筆頭にしてメイド長。びしっと決まったお姉さんタイプですが、窓辺に立っているイベント絵に一発でノックアウト(爆)
……か、可愛ぇ……(惚
ストーリー的には、かなり謎の多い人物です。てーか「幻憐の姫将軍」をやってないとわけわかめ(こら
性能的には攻撃系マジックユーザーですが、鞭装備なので後列からの肉弾戦もこなします。
さらに、秘印術・純粋系の熟練度がBクラスになると異常に強力なキャラに変貌。
中盤戦までの大抵の雑魚は「爆裂光球」一発で殲滅可能です。このため彼女だけ突出してレベルがガンガン上がるんですが、
育てすぎると九章で泣きを見ることに(爆)
あと、攻撃力の成長限界が低いので終盤戦では補欠に回ってしまうのが難点です。

>マリーニャ・クルップ
四使徒次席。猫耳が生えてても違和感ないような気ままなムードメーカー。ご主人様LOVE度ではある意味四使徒一かも。
その割には特にストーリーに絡んでくる度合いも少ないので、イマイチ印象に残らない……と思いきや、
盗賊出身だけあってスカウト系の能力を持っている唯一のキャラなので、探索に戦闘にと大活躍。
そのため、ストーリーには大して絡まないのに記憶に残るという美味しいキャラクターです。
でも、これってヒロインとしての魅力とは別物だよなぁ……(^^;(^^;
中盤で片手剣を装備できるようになってからは、抜群のスピードを活かして主戦力に。
ただし筋力の伸びが悪いのと前衛要員の割に防御力が低いので、活躍できる期間はそんなに長くありません(爆)

>シュリ・レイツェン
第三使徒。前作の旅に帯同したヒロインです。気弱に見えて芯が強い……割に肝心なところでヘタレてるのは気のせい?
ルート選択によっては主役級ばりにストーリーに絡んできます。
性能的には回復要員のマジックユーザー。ただし攻撃力が低いのと突出して伸びるパラメータがないので、
一向に前線に出してもらえずレベルアップが遅れる……という悪循環。
装備武器も攻撃力の低い銃系がメインなので、あまり戦力としてはカウントできません。

>サリア・レイツェン
第四使徒。典型的なドジっ娘ですが、スタイルはなかなか……(涎
ストーリーには大して絡みませんが、サブイベントで出番が多いため記憶に残ります。
初期レベルが低く能力的にも見るべきものがないので使いづらいのですが、
なにせ彼女を育てないと他のメンバーの上位攻撃術の習得条件であるアイテムが入手できないので、
無理をしてでも必死こいて育てましょう。

ヒロイン+?>
>レヴィア・ローグライア
前作でも登場したヒロインです。性格的には「素直じゃない男勝り」……でも、床の中では従順というお約束(笑)
ストーリー中ではたびたびイベントの主役を張る重要キャラです。
性能的には肉弾戦要員。中盤からは回復系マジックユーザーとしても重宝します。
そのためか、全般に能力値限界は高めに設定されており、比較的自由に成長させられます。
ただし敏捷力が低いので、どうしても後手に回ってしまうことが多いのが欠点といえば欠点です。

>ロカ・ルースコート
同じく前作で登場したヒロインです。主人公の過去の恋人にそっくりという因縁付き。今も恋人的位置付けですけど。
現神宗派の高司祭ですが、なぜか主人公には悪意を持っていません。そのあたり、もう少し掘り下げてくれればよかったのに。
性能的には槍装備可能で直接攻撃力・防御力とも高く、攻撃系・回復系を応変にこなす優秀なマジックユーザーですが、
魔導鎧装備により無属性全体攻撃が可能という一点によって固定砲台と化してしまうのがなんともはや。
ちなみに、他のヒロインと比較してもかなり際立ったないすばでーの持ち主です(笑)

>マウア・フィズ・メルキアーナ
隣国の皇女様にして一軍の指揮官。シナリオ分岐によってレヴィアとヒロインの座が入れ替わります。
肉弾戦・魔法戦能力はそれほどでもありませんが、この娘も魔導鎧が装備できるので、
後列に置いて固定砲台として活躍してもらいましょう。
なお、終盤までは主人公以外では唯一の支配力系マジックユーザーです。
余談ながら、この人のコスチュームって後ろから見るとかなり際どいんですが……

>カウラ・グレイジー
前作から登場の重戦士。豪快な姉御肌という表現がぴったり来る性格でしょうか。
ストーリー的にはそこそこ絡んできますが、あくまでも脇役かな。
とにかく、両手剣の攻撃力が全てです。このゲームは成長が行き着くところまで行ってしまえば
戦士系のほうがマジックユーザーよりも圧倒的に強いので、最終的にはパーティー最強の攻撃力を誇ることになります。
防御力も高いので、前衛のレギュラーとして最後まで大活躍してくれます。

>ウェンディス・プラーナ
これまた前作から登場の魔術師。事実上素っ裸に近いコスチュームで、抜群のスタイルを惜しげもなく披露してくれます(ぉぃ
ストーリー的には完全な脇役ですが、カウラといいコンビなので見ていて飽きません。
攻撃系術のバリエーションはパーティー随一で、特に秘印術・暗黒系が使えるのは美味しいかも。
ただ、最終的には二軍戦力です。なにせ戦士系が強くなりすぎるので……

>シェンナ&シェスタ
エルフの双子です。位置付け的には幼い系ムードメーカー。と言うか一行のマスコット?
特にストーリーに絡むわけでもないおまけ戦力みたいなものかも。ちょっと小うるさい感があるのは減点対象。
戦力的にも単なる員数合わせ以上にはなってくれません。肉弾戦・魔術戦ともイマイチです。
中盤戦までは一応そこそこ使えるんですが……


=以下ネタバレ反転=
>レシェンテ
古の七魔神の一人。外見も性格も完璧な年齢×桁。いや、実年齢は三桁行ってるんでしょうけど……
それをコマして使徒にしてしまう主人公……うーむ(^^;(^^;
シナリオ的には準主役とでも言いましょうか、敵としても味方としてもかなり目立ちます。
しかしながらパーティー加入は終盤も終盤ですので、即戦力とはなりません。
おまけに鉤爪系武器しか装備できないので攻撃力もアテにならず、戦力としてはイマイチです。
攻撃系魔術はそれなりに強力ですが、なにぶん終盤は戦士系が完全に主力なので……
ただし、正真正銘の神だけあってHPの伸びは凄まじいです。前衛に置いて壁役にしてしまうのがいいかもしれません。

>イーリッシュ・サイレン
主人公以外ではパーティーの白一点。序盤からちょくちょくストーリーに顔を出しては、主人公に挑戦してきます。
フラグ管理をしっかりやっていると終盤で仲間になってくれるおまけ付き。
性能的には完全にカウラと被りますが、専用アクセサリーの性能差で彼女のほうに軍配が上がってしまいます。
ただし、決して戦士としての実力が低いわけではないので、前衛の予備として育てるといいでしょう。

おまけ>
>エウシュリーちゃん
>ブラックエウシュリーちゃん
2周目で仲間になる隠しキャラです。ストーリーには全く絡みませんので悪しからず(^^;(^^;
一応、全体攻撃魔術を持っていますが、初期レベル・ステータス共に低いので使えるようになるまでが一苦労です。

◆サウンド 60
全体にソツなく出来ています。前作のBGMのアレンジバージョンが多いです。
ただし、特に印象に残る曲と言うのはあまりなかったような。曲数もゲーム自体のボリュームの割に少なめです。
個人的に好印象だったのはラストダンジョンの曲。主旋律の物悲しさがイベントの内容によく合っています。

◆シナリオ 60
とりたてて欠点のないシナリオですが、悪く言えば淡々として味気ないなぁ、と。
シーン毎には結構いい感じに演出されているし、台詞回しもがんばっているのが判るんですが、
章分けされているうえにゲーム進行がスローなせいで、全体を俯瞰して見た場合盛り上がりが散漫になってしまっている印象は拭いきれません。
なお、クライマックスではちょっとだけ意表を衝いてくれます。

◆総 評 60
ゲーム性という点では間違いなくPC系RPGの中でもトップクラスです。
但し、それ以外の点では極めて平凡。
極端に出来の悪い部分は存在しないので、RPGに抵抗がある人と時間のない人以外なら買いでしょう。
ちなみに私はプレイ時間100時間を突破。値段分の元は充分に取れました。