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CARNIVAL
S.M.L

◆ゲーム情報
レビュー投稿者 :ポポ 原画 :川原 誠
発売日 :2004/05/14 シナリオ :瀬戸口
定価 :\9,240 音声 :有
ジャンル :ADV 陵辱有無 :有
◆点 数
  10  20   30  40  50  60   70  80  90 100
システム : 75 ■■■■■■■■■□■■■■■
グラフィック : 70 ■■■■■■■■■□■■■■
キャラクター : 60 ■■■■■■■■■□■■
サウンド : 65 ■■■■■■■■■□■■■
シナリオ : 75 ■■■■■■■■■□■■■■■
総  評 : 70 ■■■■■■■■■□■■■■
◆あらすじ
先輩であるエイミとミサワからいじめをうけている主人公マナブは昔から嫌な事があるとその記憶を無くしてしまう癖があった。いつものようにミサワに呼び出され屋上へ行くと、マナブへのいじめについて抗議する幼馴染のリサの姿があった。逆上したミサワがリサに掴みかかった瞬間からマナブの記憶は途切れてしまう。
次に覚えているのは、首を切られ血の海に横たわっているミサワと、着衣を乱し気を失っているリサの姿だった。記憶が途切れ、曖昧な供述しかできなかったマナブは事件の容疑者として逮捕される。

しかし、護送中のパトカーが事故を起こし、マナブはその隙に逃亡する。勢いで逃げたもののいつかは捕まってしまうだろう。
「ならばせめて、捕まってしまう前にリサにハンカチを返そう」
中学の時、いじめられて怪我をしたマナブに差し出されたハンカチ。返そうと思いながら、今でもお守りとして持っている。そう決意したマナブが、公園で身を潜めていると目の前にリサの姿が。行くところが無ければ自分の家に来ないかと提案するリサ。マナブはリサと一緒に彼女の家に向かった。

自分がこんな状況になってしまったのは全て自分に対するいじめが原因だと結論付けたマナブはこの事件をきっかけに今までの弱い自分を捨て、行動力のある人間になろうと決意する。
その第一歩としてエイミにいじめの復讐をしようとする。偶然、リサの身体に暴行された痕があるのに気付いたマナブ。彼はその犯人がエイミではないかと考え、復讐と合わせて町へエイミを探しに行くのだった。

◆システム 75
名前 :変更不可
セーブ数 :100個
テキストスキップ :既読判定有
メッセージ速度 :設定可
オートプレイモード :有
テキスト回想 :有
ボイス/BGM音量調節 :有
画面 :フルスクリーン&ウインド可
エフェクト切替 :有
フォント :変更不可
音楽鑑賞 :有
CG回想 :有
起動DISCの有無 :レス起動不可
その他 :オートセーブ、ホーイル機能変更etc


代表的な作品でいうとクロスチャンネルのシステムとほぼ同じかな。
問題点は特に無しで、PLAY中はある程度快適なPLAYでした。

◆グラフィック 70
CG:全85種類
(格キャラ別に分け難かったのでこれで勘弁)


絵で買った人もいるのでは。
所々にクセが見え隠れするも多くの人にウケやすい絵ではないかと。
リサの一部の立ち絵こそイマイチですが、それ以外は場にあった良い絵です。
Hな絵と普通の絵が1:1くらいでバランス的にも問題ないですし。


特に良いのは画質ですね。
立ち絵もそうですがCGの背景には驚かされます。
サイコ絵が少ないのでそれ目的で買った人だとちょっと残念か。
それくらいですね、あとは個人的な好き嫌いになるでしょう。

◆キャラクター 60
リサやイズミはともかく、全体としてみるとヒロインの魅力は少ない。
メイン画面やムービーでは5人のヒロインが均等に出てきます。
しかし本編では大部分がリサ、ひたすらリサな展開になっています。

EDのあるイズミはまだいいとして、あとの3人はHの為のヒロインと割り切りましょう。
特にモモエ、マリはサブ・・・いや居なくても問題無い位に感じられました。
OPや設定は魅力的だったので、もう少しシナリオでどうにかして欲しかったです。


しかしマナブ、タケシ、リサの3人の心情描写は上手に書けていました。
とはいえ恋愛面の物は少なめで、ひたすら悩みとかそういった物ばかりですが。
萌えとかは少ないしサブキャラばかりだけど、上記3人はそれを補える力ありますよ。

◆サウンド 65
BGM:13曲
歌:2曲
音声:有
ムービー:有
お気に入りの曲:『カーニバル』『夜の情景』『人類皆兄弟』


良い曲は良い、悪い曲は・・・少ないけど悪い。
雰囲気にピッタリなのはピッタリ、合ってないのは合ってない。
というように落差の激しいBGM+歌、15曲です。
なんとも褒めがたいパターン。


曲の感じとしては暗い曲と明るい曲でハッキリ分かれている。
シナリオが自分自身に語りかけている暗い雰囲気メインで進んでいく為工夫が欲しかった。
明るい曲が明るすぎて、雰囲気に合わない事が多め。
少し、凄く等々の緩急の使い方を覚えたらとても良い物になりそうなだけに残念。


ムービーは、とても良い出来ですが・・・騙しがはいっています。
実際はあんな作品じゃないので・・・これも作品にあっていないです。
声も問題点は同じで子供の時のマナブ&タケシは凄く違和感があります。
音楽面はサポートがメイン、まず作品に合わせるという事をして欲しかったです。

◆シナリオ 75
大都市に直通する鉄道や高速道路がある、比較的人口の多いベッドタウン。
森林などの自然も随所に残されており、毎年夏になると、大規模なお祭りが開催される。
そんな街を舞台に、心に傷を負った若者達が悩み、葛藤しながらも成長してく姿を通して「信じることの難しさ」「人は皆、多かれ少なかれ心の傷を抱えて生きている」というテーマを描いていく。(HPより引用)


この作品は珍しく、ヒロインとあった後の出来事が中心の作品ではないです。
逆に過去の出来事が中心となってくる作品です。
警察から逃げ回る熱いテキスト・・・なんて期待しちゃ駄目です。
マナブとリサの過去がゆっくり紐解かれていく、それがメインのお話です。
あと暗く、サイコなテキストが中心になっていますので注意。


過去の出来事の描写方法は上手い。
一気に全てを見せるのではなく少しずつ丁寧に。
プレイヤが理解したら次へ、理解したら次へという感じでとても分かりやすかったです。
また3つの視点から物事を見るシナリオになっているので、復習という効果もあり。
過去の出来事をプレイヤに刻み込む事の上手さがこの作品の最大のポイントです。
また過去はトラウマ、現在は信じる事とテーマがはっきり決まっていて読んでて面白いです。


しかし問題点として、意外性があまり無かった事が一つ。
またテーマも纏まってなく、何を結局言いたかったのかが分からない事がもう一つ。
トラウマと信頼、それについてはハッキリ書かれているものの結論が無いんです。
また過去の部分こそ良いのですが、展開はイマイチ適当な感じが・・・。
うやむやとした物が残るのが嫌な人はキツイかもしれませんね。

◆総 評 70
Hについては、そこそこのエロさは持っていると思います。
が、どちらかというとHはあくまで通常イベントというような感じです。
ラブラブ部分は強引ですが、レイプ部分はシナリオの一貫として楽しむことができます。


なんというか、全体をみるとかなり粗のある作品です。
キャラ、サウンド、シナリオがちぐはぐでかみ合っていないという印象を受けます。
特にOPムービーやヒロインの扱いについては呆然としてしまします。
詳しくはサウンドとキャラクターの所で。


そして恒例の購入基準。
まず暗く、サイコな文章が大丈夫な人。
マトメがイマイチでもそれまでが良ければOKな人。
リサ以外の人の出番が少なくても文句を言わない人。
そして『トラウマ』『信じる事』のテーマーに興味があり、過去メインの話が好きな人。


かなり限定されてますが、粗いけれど力があるのである程度あてはまっていればOKかと。
ただ楽しむことができたとしても、やっぱりかみ合っていない部分が気になる作品です。
そこら辺と、騙しに気をつけて購入すればよい結果になると思います。
最後に、あくまでヒロインはリサ、リサ、リサだけですからね、この作品は。


<参考>
レビュー投稿日 :2004年6月27日
総PLAY時間 :15時間程度