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ハーコート邸のパーティーから数日経ったころ、ダンデライオン一座の公演が終わった後、ナージャとフランシスは毎日会うようになっていた。 フランシスはナージャの太陽のような明るさに、徐々に惹かれてゆくのがわかった。 ナージャもフランシスの優しい一面に、心惹かれていった。 この日も、ナージャとフランシスはデートを楽しみ、別れようとしていた。 「じゃぁ、また明日。君の公演を見に行くよ。」 「楽しみにしてるわ、またねフランシス。」 ナージャとフランシスは互いの頬にキスをして別れた。ナージャは帰路を急いでいた。 その時、裏の路地から背の高い女性と、ローズマリーが現れた。 「久しぶりね、ナージャ。」 「ローズマリー。」 姉妹のように育ったローズマリーに、ナージャは駆け寄った。 「どこに行っていたの?元気にしてる?」 「元気にしてるわ。この人があなたに話があるんですって。」 そう言ったローズマリーは不敵な笑みを浮かべていた。 「はじめまして。わたくし、メリーアン・ハミルトンともうしますわ。」 「こっ、こちらこそ。私は、ダンデライオン一座の踊り子で、ナージャ・アップルフィールドです。」 メリーアン・ハミルトン。 ナージャはメリーアンの顔を見た。 よくファッション誌の表紙を飾っているスーパーモデルだわ。 ヨーロッパの政財界を牛耳っているハプスブルク、プレミンジャー、ハーコートの3家よりも劣らない名門貴族・ハミルトン家の令嬢が何故こんなところに? それに何故スーパーモデルである彼女が、踊り子である私に何のようなのかしら? 「私、あなたにお願いがあって来ましたの?」 「お願いって・・なんでしょうか?」 「フランシスを・・取らないで。私とフランシスは幼なじみで、私はフランシスが好きなの。あなたにフランシスは渡さないわ。フランシスを諦めて!」 美女の口から出る激しい言葉に、ナージャは一瞬あっけにとられたが、メリーアンに言い返した。 「私、フランシスのことが好きです。諦めろって言われても、諦めません!!」 「フランシスは私のものなのよ!!」 メリーアンはそう言うとナージャの両肩を掴むと、ナージャの身体を激しく揺すった。 般若のような形相をしていなければ、誰もが羨む美女だろう。 だが、ナージャの目の前にいるメリーアンは、嫉妬に狂い醜く顔を歪ませた女に過ぎなかった。 「お姉様、誰か来るわ!!」 ローズマリーの声を我に返ったメリーアンは、ナージャを突き飛ばした。 「お姉様って・・ローズマリー、どうしてあなた、メリーアンさんと・・」 「私、メリーアン様の妹になったのよ。ハミルトン伯爵の養女になったの。プリンセスになったのよ、ナージャ。」 ローズマリーの顔には、アップルフィールドで見せていた笑顔はそこになく、メリーアンと同じ嫉妬で醜く歪んでいた。 「あなたは私の忠実なナイトだった・・それなのに、楽しそうにワルツを踊って・・裏切り者!私は決してあなたを許さないわ、ナージャ。地獄の底に突き落としてやるんだから。」 そう言ってローズマリーはメリーアンの方にきびすを返した。 「それではまた会いましょう、ナージャさん。フランシスは渡さなくてよ・・」 メリーアンとローズマリーが去った後、ナージャはいつまでもショックで身体を震わせていた。 フランシスとのデートを楽しんだナージャの前に、メリーアンとローズマリー登場。 ローズマリーは没落貴族であった両親に捨てられ、ハミルトン伯爵の養女となり、プリンセスへの野望を突き進んでいきます。と同時に、自分を裏切ったナージャを陥れようと、フランシスを想っているメリーアンと結託します。 メリーアンはフランシスの幼なじみで、フランシスに想いを寄せています。ナージャを目の敵にし、彼女を消そうと企みます。 本編とは性格が若干違いますので、それを踏まえてこの物語をお楽しみいただければ嬉しいです。 私事なのですが、最近「Gyao」というサイトに無料登録し、韓国ドラマ「星に願いを」に夢中になっています。 孤児のヨニが、継母や義姉からのいじめを受けながらも、ファッションデザイナーを目指すシンデレラ・ストーリーです。 原作はいがらしゆみこ氏のマンガ「キャンディ・キャンディ」だそうで。 1話は「ドラマ韓」というサイトで無料で見たのですが、Gyaoでは完全無料ですので、第2話〜第6話まで楽しめました。 現在、第4話〜第6話が楽しめます。 興味を持たれた方はコチラへ(http://www.gyao.jp/) Novel&Message by 千菊丸さん |