百合と薔薇

第60話(最終話):祝福の光


作:千菊丸さん
2005年12月。

クリスマス・イヴの日に、ウィーンとロンドンで、2組のカップルが結婚式を挙げた。

オーストリア・ウィーン

アルフレート=フェリックスは自分でデザインしたウェディングドレスを纏い、花婿の元へと静かに歩き出した。

この日のために集まってくれたのは、ダンデライオン一座の皆、そして父のユリウス、パリ時代の友人や同僚達・・ささやかな結婚式が、今始まった。
ルドルフは、アルフレートの姿を見て息を呑んだ。

        天使が舞い降りてきたかのようだ。

式は厳かに行われた。
誓いの言葉を述べ、ルドルフとアルフレートは口づけを交わした。
ステンドグラスが、2人を祝福するかのように光った。


そしてイギリス・ロンドンでも−
世界各国の貴族達が、ナージャとフランシスの結婚式に集まった。
その中には、2人の結婚を反対していたナージャの祖父・プレミンジャー公爵があった。
プレミンジャー公爵は、孫娘の花嫁姿に目頭を押さえていた。
ナージャはゆっくりと、フランシスの元へと歩き出した。
ここまで、どれほどの苦難が2人を襲っただろう。
どれほどのすれ違いが2人を惑わしただろう。
遠回りしたが、2人は今日、結ばれるのだ。
雲の隙間から、祝福の光が、聖堂を照らした。





−百合と薔薇 完−




最終回は、ルドルフとアルフレート、ナージャとフランシスの結婚式で締めくくりました。
いままで運命に翻弄され、離ればなれになった恋人達でしたが、遠回りしたけれど、結ばれたのです。
最後らへんが意味不明な文となってしまって、すいませんでした。
2つの物語を織り交ぜて書くのは難しかったですが、書いている時は楽しかったです。

新作は、平井摩利先生『火宵の月』(白泉社)の、転生パラレルです。

時を越えて、愛し合う有匡さんと火月ちゃんの物語です。

題名は『PURE』です。
全7幕構成です。

最後に。
今まで『百合と薔薇』を読んで下さった皆様、ありがとうございました

Novel&Message by 千菊丸さん


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