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メリーアンはドーヴァー海峡沿いの漁村へやって来た。 村でも一際目立つ館を眺めながら、メリーアンはナージャに対して憎しみを募らせていた。 (ここに、ナージャがいる・・) フランシスの心を捉えて離さない女が、いる。 メリーアンは深呼吸して、館のドアをノックした。 「はい、どなた?」 ナージャの声がして、玄関から出てきた。 「お久しぶりね、ナージャ。」 鬼女の形相をしたメリーアンを、ナージャは怯えた表情を浮かべた。 「フランシスは私の物よ。あなたが生きてるなんてね、ナージャ。 あなたに邪魔させない。絶対に!!」 そう言うとメリーアンはロンドンへと帰っていった。 (メリーアン・・) フランシスを想っている彼の幼なじみ。 ナージャは、フランシスをいまだ愛していることに気づいた。 (私、諦められない。フランシスのこと・・) Novel&Message by 千菊丸さん |